- 2013.03.18
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SUPER GT合同テスト、岡山で開催
新体制の「MOTUL AUTECH GT-R」と「S Road NDDP GT-R」は順調にテストをこなす
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- GT500 - #23「MOTUL AUTECH GT-R」
- GT300 - #3「S Road NDDP GT-R」
NISSAN GT-RはGT500、GT300それぞれに4台がそろい全8台。同一車種としてはSUPER GTの最大勢力となった。
NISMOは今年新たに、柳田真孝/ロニー・クインタレッリのコンビが#23「MOTUL AUTECH GT-R」をドライブする。タイヤは3年ぶりにミシュランとなる。初日の朝にクインタレッリが1分22秒132をマークしてこれがこの日のベストタイム。アクシデントやトラブルによる赤旗中断もなく、午前中に58周、午後に77周と参加車両中最多となる計135周を走り込み総合3位で初日を終えた。2日目も柳田を中心に午前中68周、曇りとなった午後に89周とこの日も最多ラップとなる計157周を追加し数多くのデータを得た。この日のベストは午前中に柳田がマークした1分22秒279で総合6位。2日間の総合でも6位につけた。
いっぽうNDDP RACINGは、こちらも星野一樹/佐々木大樹の新コンビが#3「S Road NDDP GT-R」 をドライブ。2月中旬にシェイクダウンしたNISSAN GT-R NISMO GT3 2013年モデルは、鈴鹿でのテストを終えこれが初めての岡山でのテストとなった。こちらは開発ドライバーでもある星野が精力的にステアリングを握り岡山でのデータを収集した。初日はセッティングに専念して8位のタイム。2日目の午前中には星野が1分28秒611のタイムで6位につけた。午後は佐々木がロングランをこなして順調にテストを終了。またNDDPドライバーで#48 GT-Rをドライブする千代勝正が17日午後のセッションで2番手のタイム、2日目走行でも#3に次ぐ7位をマークするなど、一発の速さを見せた。
【NISMO 鈴木豊監督】
「大きなトラブルもなく順調にテストメニューをこなせましたし、開幕戦に向けてのタイヤ選択とセッティングの方向性もまとまりました。午後はロングランもでき、良い部分も悪い部分も見極めができました。ドライバー体制が変わりましたが、セパンテストから一緒にやっていますし、連携もうまくいっています。開幕戦に向けていい準備ができたテストとなりました」
【#23 GT-Rドライバー 柳田真孝】
「開幕戦前の最後のテストということで、自分たちの予定していたテストメニューをこなせたいいテストになったと思います。走り込んだ結果新たな課題も見つかりましたが、本番に向けていろんなことが分かり大きな収穫がありました」
【#23 GT-Rドライバー ロニー・クインタレッリ】
「悪くないテストでした。走り込んでいくにつれて路面コンディションも変わっていったのですが、去年の開幕前のテストに比べると非常に手応えがありました。僕はNISMOに加入するのは初めてですが、みんな一生懸命やっていていい感じです!」
【NDDPレーシング 長谷見昌弘監督】
「昨日はクルマのバランスが悪かったのだけど、今日はそれも直って本番に向けてまあまあという感じに仕上がりましたね。2日目の午後には佐々木もいいタイムを出していたしいろんなことを考えながら走っていて、いい感触がありました。それとNDDPの千代がいいタイムを出していたのも良かったですね」
【#3 GT-Rドライバー 星野一樹】
「完璧な状態ではなかったのですが、尻上がりに調子が出てきていいテストになりました。ライバル勢との力関係も見えてきましたが、その中で僕たちがトップ5あたりにいるということも分かりました。セットアップはあと一歩ですが、開幕戦が楽しみです。ベストを尽くします!」
【#3 GT-Rドライバー 佐々木大樹】
「今年はGTだけに専念するシーズンになります。GT-R GT3の走り方にもだんだん慣れてきて、2日目はロングランもやっていい手応えを得られたテストになり、開幕戦が楽しみで仕方がありません」