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2009.10.16
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NISSAN GT-R、FIA GTゾルダーレースに出場
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NISSAN Motorsportsは、10月24日(土)〜25日(日)にベルギーのゾルダーサーキットで開催されるFIA GT選手権第8戦(最終戦)に、FIA GT1仕様のNISSAN GT-Rを出場させる。
2010年からスタートする新しいFIA GT1世界選手権用のマシンを実戦の中で熟成することを目的に、これまでFIA GT選手権シルバーストン(英国)、オッシャースレーベン(ドイツ)、およびスパ・フランコルシャン24時間(ベルギー)の各レースに出場してきた。今シーズンのハイライトとして出場した7月のスパ24時間レースでは、初の24時間耐久レースながらGT1クラスの3位に入賞し、完成度の高さを示すことができた。チームはスパ24時間以降、英国内で3回のプライベートテストを行い、2010年に投入する予定のカスタマー仕様の開発の総仕上げとさらなるパフォーマンスアップを図るため、同シリーズ最終戦のゾルダーレースに出場する。
ゾルダーサーキット(1周4.006km)は、ベルギーのリエージュ地方の北部に位置する林の中のサーキットで、比較的高低差が大きいことで知られている。1970年代および80年代前半までF1グランプリが開催されていたこのコースは、スタート直後から高速コーナーが続くのが特徴で、空力のセッティングがタイムに大きく影響すると考えられている。今回出場するR35型NISSAN GT-R GT1仕様車は、リアフェンダー、ウィングなどの空力デバイスが最新仕様にアップデートされており、チームはゾルダーのイベントをその性能を検証する良い機会と捉えている。ドライバーは、ミハエル・クルム(ドイツ)とダレン・ターナー(英国)の2名。
FIA GT参戦チームが本拠地を置く英国におけるパートナーであるギガウェーブモータースポーツは、先般行われたル・マンシリーズ最終戦でGT1クラス優勝を果たしており、チームの士気はこれまで以上に上がっている。24日(土)にフリープラクティスと公式予選を行い、25日(日)の午後1時過ぎ(現地時間)から2時間の予定で決勝レースが行われる。
ドライバー ミハエル・クルム
「僕たちは、レースを想定したテスト参戦の総仕上げとしてゾルダーに参戦します。個人的には、20年ほど前に初めてレースカーを運転したのがこのサーキットなので、ふたたびここへ戻って来られてうれしいし、特別な気持ちがします。このコースは、ハードブレーキングと高速コーナーがミックスされたとてもチャレンジしがいのあるレイアウトで、ランオフエリアが狭いので、ドライバーは集中をとぎらせることができません。スパのレース以降、マシンの開発はさらに進み、より最終目標に近づいてきています。もちろん開発に終わりはありませんが、とても良いベースができているので、レースでどのような走りができるか楽しみです」
ドライバー ダレン・ターナー
「前回ここベルギーを訪れたのはスパ24時間レースの際で、そのときは3位ポディウムフィニッシュすることができました。全くのニューカーであるNISSAN GT-Rにとって、信じられないほどの好成績だったと思います。その後、僕たちは3回のテストを行い、開発プログラムは予定通りに進んでいます。僕は以前にもゾルダーでのレース経験がありますし、今回はGT-Rの新しいエアロパッケージがどれだけパフォーマンスアップしているか、その成果を見ることにワクワクしています」
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【ギガウェーブモータースポーツ】
ニスモはギガウェーブモータースポーツを2009年のFIA GTの開発及び参戦パートナーに指名し、2010年から始まるFIA GT1世界選手権用のNISSAN GT-Rのマシン開発とFIA公認取得を共に進めている。