新鮮なスタイルのスプリントレース!
          富士観戦ポイント (2009年掲載)
11月12〜14日の3日間、富士スピードウェイで、SUPER GTとフォーミュラ・ニッポン共催の「FUJI SPRINT CUP」が開催される。これは選手権シリーズに含まれない特別戦で、国内のハコレースの頂点と国内のトップフォーミュラが同時開催されるのはこれが初めてだ。両カテゴリーに参戦中のドライバーは2日間で3つの決勝レースを戦うハードなレースウィークになる。さらに20年ぶりに「JAFグランプリ」のタイトルが懸かったビッグイベントだ。
今回の特別戦でシリーズ戦と最も異なるのは、100km(22周)のレースが2回開催され、それぞれひとりのドライバーで1レースを戦うということ。各チーム2名のドライバーは、12日(金)午前中のフリー走行を経て、同日午後にそれぞれ20分の予選を行い決勝グリッドを決定。13日(土)に午後には決勝第1レースが行われ、14日(日)午後に決勝第2レースが行われる。従来GT500/GT300という2つのクラスが混走するのがSUPER GTの醍醐味だが、今回はクラスを分けての開催となる。これにより12〜13日の2日ともGT500、GT300、Fニッポンと3レースが見られることとなりお得感もたっぷりだ。
決勝レースはひとりのドライバーがスタートからゴールまで運転するため、GTの見所の1つであるピット作業は行われないが、30分ほどのスリリングなスーパースプリントに集中してエンジョイすることが可能。またGTレースとしては94年以来となるスタンディングスタートを採用。従来のローリングスタートと違い、スタートから波乱が起きる可能性も高そうだ。
特別戦ということもありウェイトハンディの搭載はなし。したがってGTマシン本来が持つ性能での“ガチンコ勝負”が見られることになりそうだ。NISSAN GT-Rは、中止となったSUPER GT第7戦で装着予定だった“富士用ロードラッグ仕様”のエアロパーツを装着して臨む予定。サーキットではまず、どのような形状の空力パーツがどこに装着されているのかを確認したい。またその効果にも期待して予選・決勝を楽しみたい。なおレースの表彰は各レースとは別に第1、第2レースのポイントを合算した総合、さらには出身地で区分された東西対抗も行われる。
またフォーミュラ・ニッポンと同時開催となることで、GT-Rのドライバーは、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ、松田次生の2名がダブルエントリーとなる。
なおエキシビションとして、13日と14日に往年のトップドライバーによるワンメイクレース「レジェンドカップ」が開催される。これには20名のドライバーが参戦。長谷見昌弘、近藤真彦といった監督らの活躍ぶりにも注目したい。さらにサポートレースのひとつとして、70〜80年代に人気を呼んだ「マイナーツーリングカーレース」を13日に開催する。こちらには日産チェリー、サニークーペが参戦予定でこちらもチェックしておきたい。


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