第3戦に続く富士連勝を狙い、残り2戦を有利に。
SUPER GT第7戦は、9月12〜13日、富士スピードウェイにおいて開催される。4か月ぶりの開催となる富士ラウンドだが、ゴールデンウィークに400kmとして行われた第3戦と異なり、レギュラーの300kmレースとなる。

富士山を望む富士スピードウェイは、世界的にも類を見ない約1.5kmものホームストレートを持つ、国内屈指のハイスピードコース。特に300km/h近いスピードからフルブレーキングをしながらの1コーナーのバトルが見物となる。コースレイアウトは、チャレンジングな高速コーナーが続く前半区間と、上りながらコーナーが連続するテクニカルセクションの後半区間とからなり、コースの前半と後半ではかなり性格が異なっている。最終セクションでは車両重量(車重)が大きく影響し、さらには最終コーナーでの脱出スピードがストレートでのトップスピードにつながるため、車重の重い車両にとってはいつも厳しい戦いを迫られるコースである。

今年のSUPER GT規定では、第2〜6戦は「前戦までに獲得したシリーズ得点1ポイントを2kgに換算したハンディウェイトを搭載」だったが、この第7戦と次のオートポリスは「前戦までに獲得したシリーズ得点1ポイントを1kgに換算したハンディウェイトを搭載」となるため、各車の重量差が縮まり性能が接近。30〜50kg程度のウェイトを搭載した車両によるバトルが激化する。

GT-R勢のウェイトは、ポイントリーダーの本山哲/ブノワ・トレルイエの#1「MOTUL AUTECH GT-R」は48kg。ランキング4位の#3 GT-Rは41kg、ランキング7位の#24 GT-Rは37kg、ランキング11位の#12 GT-Rは32kgとほどほどの重量で、いずれの車両も優勝争いに食い込んでくる可能性がある。GT-Rによる富士ラウンド3連勝なるのか?

後半戦に入りSC430やNSXも性能がアップしており、3車による激しいバトルが演じられることだろう。

このレースが開催される9月の第2週は、天候によっては残暑が厳しくなる可能性が高い。このレースでも3台のGT-Rはエアコンを搭載して参戦予定。前戦・鈴鹿700kmでもノートラブルでドライバーの評価も高かったこともあり、このレースでも集中力を途切れさせないアイテムとしてGT-R勢の強力な武器となるだろう。


富士の観戦&撮影ポイント・・・小宮岩男カメラマン
富士は安全性確保のためにフェンスや金網が二重になっている場所が多く、写真の撮影には苦労されるかもしれません。そんな中でも目玉となるポイントはネッツコーナーの土手の上から狙う場所でしょう。他にはダンロップコーナーイン側の土手、1〜2コーナーイン側なども格好の撮影ポイントですが、フェンスに邪魔されないように脚立を用意していくことをお勧めします。他コカ・コーラコーナーを横走りで、指定席が取れていれば1コーナースタンドから俯瞰でブレーキングなどを狙ってみてください。また富士山をバックに入れて金網が邪魔にならない場所は、ダンロップコーナーのイン側だけ。車両は後ろ向きになりますが、順光となるお天気の良い午前中にぜひチャレンジしてみてください。

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