GT-Rの得意とするコースで、チャンピオンに王手をかける!
09シリーズもいよいよオートポリスとツインリンクもてぎでの2戦を残すのみとなったSUPER GT。阿蘇山の外輪山中腹に位置するオートポリスでのラウンドは、前戦・富士から引き続き、チャンピオンを決める上で重要なレースとなる。前回2位表彰台を獲得した#1「MOTUL AUTECH GT-R」(本山哲/ブノワ・トレルイエ)は63kgというウェイトを搭載。ランキング5位の#3「HASEMI TOMICA EBBRO GT-R」(ロニー・クインタレッリ/安田裕信)は46kg、同10位の#24「HIS ADVAN KONDO GT-R」(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/荒聖治)は37kg、同11位の#12「IMPUL カルソニック GT-R」(松田次生/セバスチャン・フィリップ)は32kgのウェイトを搭載して臨む。



オートポリスはウェイトの影響が比較的出にくいサーキットで、日産車はZの時代からこのコースを得意としている。この5年間を見ても04年、06年(以上Z)、08年と3勝を挙げており、さらに本山はこの3勝すべての立役者の一人だ。すでにドライバーズチャンピオン争いは12位の車両までの11台に絞られているが、このレースで確実にポイントを挙げて連覇に王手をかけたいもの。

オートポリスは90年代のバブル期に建設された比較的新しいサーキット。コースは最大52mの高低差とアップダウンに富み、第1ヘアピンからチャレンジングな高速コーナーである100R、そしてブラインドコーナーとなる第2ヘアピンをクリアして一気に坂を駆け下るジェットコースターストレートなど迫力満点なポイントが続く。コース幅があまり広くないためアクシデントが起きやすく、ドライバーには大胆さと細心の注意が要求される。さらにテクニカルな後半の上り区間は富士の最終セクションのようで、ドライバーにも全体的に「走っていて面白い」、「チャレンジング」と人気のあるコースだ。

日本のサーキットで唯一コースの外側にピットがあるため、車両の左サイドがピットガレージに面することとなり、給油口も通常と逆側の左側が使用される。グランドスタンドはピットビルと並んでいるため、ここからのピット作業は見られないので注意が必要。また山の上にあるコースなので、天候が変わりやすく、雨具や防寒具の準備も怠りないようにしたい。


オートポリスの観戦&撮影ポイント・・・小宮岩男カメラマン
「オートポリスは金網が多いので超望遠レンズで流し撮りをするには不向きですが、コースと近い位置で見ることができますから、短いレンズで狙うのもいいかもしれません。一番のポイントは1コーナーで、これは道端の土手からスタートを狙うことができます。この周辺にはクルマは停められないので注意してください。次の絶好ポイントは100Rを越えて駆け上がる姿を芝生席から。そしてその先の第2ヘアピンへの進入もぜひ押さえておきたいポイントです。最終セクションにはコースをまたぐ橋がかかっていますが、この両サイドにも撮影ポイントがあります。いずれも俯瞰気味ですが午前中はいい光が来るでしょう。1コーナーイン側や第1ヘアピン側の芝生席もコースに近くて迫力たっぷりですが、コースが近いので撮影にはくれぐれも注意してください。あと表彰台が観客席側にあるのでレース後のドライバーの表情を捕らえるのもいいかもしれませんね」

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