GT-Rに合ったコースで、チャンピオン獲得に向け総力戦!
シリーズも大詰め、いよいよ残り2戦となったSUPER GTの第8戦は、年に一度の九州ラウンド、大分のオートポリスにて開催される。GT-Rの最低車重1,160kgに第7戦までのハンディウェイトを加算すると、#22 GT-Rが1,185kg(25kgのウェイト搭載)、#23 GT-Rが1,180kg(20kgのウェイト搭載)、第7戦で優勝した#3 GT-Rが1,220kg(40kgのウェイト搭載と20kg分のリストリクター制限)、#12 GT-Rが1,190kg(30kgのウェイト搭載)、また#24 GT-Rが+1の性能調整を受けて1,140kgとなる。

オートポリスは、阿蘇外輪山の中腹にあるアップダウン(最大52m)に富んだサーキット。チャレンジングな第1ヘアピンから100R、そしてブラインドコーナーとなる第2ヘアピンをクリアして一気に坂を駆け下るジェットコースターストレート、富士の最終セクションにも似たテクニカルな後半の上り区間など、走っていて楽しいとドライバーにも人気のあるコースだ。

SUPER GTのシリーズ戦となった03年以降は、比較的好天に恵まれているが、山岳コースであるために天候の変化も大きく霧でセッションが中止になることもある。ここオートポリスと日産車との相性は、この5年間の結果を見ても2勝と比較的良い。さらに今年はコーナリングマシンであるGT-Rでの出場となるため、好成績が期待できる。また、最終戦でシリーズチャンピオンを獲得するためには、このラウンドでなるべく多くのポイントを獲得することが絶対条件。例年アクシデントが発生しているだけに、巻き込まれないことも大事なポイントとなる。

ピットがコースのアウト側にある国内唯一のコースであるため、給油位置が通常とは逆(車両の左サイド)になる。このため、金曜日の練習走行から多くのチームがピットワークの練習を行うので、チェックしておきたい。


柳田真孝からオートポリス観戦ポイント
「オートポリスはコーナーの数が多く連続していて、GT-Rには合っていると思いますし、テストでのフィーリングも良かったです。多少のウェイトがあっても勝負できると思います。セッティングを合わせていくのは、後半の上りセクション。最初のコーナーを気持ちよく切りぬけてリズム良く上っていかないと、メインストレートのスピードに影響しますから。決勝ではパッシングポイントとなる1コーナーや2コーナーにも重点を置くようになります。オートポリスも観戦ポイントは多いですね。どこでも見られると思いますが、グランドスタンドではピットアウトした車両の攻防が見られますし、最終コーナーのスタンドからは第2ヘアピンも見られるので、いろんな場所でチェックできると思います」
※コース各ポイント解説は本山哲
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