真夏の鈴鹿700kmを着実に走りチャンピオンを目指す
SUPER GT第6戦の舞台は第2戦以来4か月ぶりとなる鈴鹿。2006年以降、8月下旬に伝統のクラシックイベント、通称“鈴鹿1000km”として開催されてきたが、今年は700kmレースとして行われることになった。700kmという距離はどのチームも経験がなく、GT500クラスでは4スティントもしくは5スティントが考えられるが、おそらく4スティント作戦を採用するチームが多いだろう。したがってふたりのドライバーが2回ずつ交代でドライブすることとなり、例年に比べると第3ドライバーの登録は少なくなるものと見られる。

700kmレースに短縮されても、ゴールの時間はおなじみの日没と花火に合わせるため、スタート時間が15時に遅らせられることとなる。暑さのピークを若干過ぎた時間とは言え好天となれば猛暑が予想されるだけに、観戦の際には日傘や帽子などで暑さ対策を、さらに十分な水分補給で熱中症対策をして臨みたい。

今年の予選はこれまでツインリンクもてぎで行われている勝ち抜き戦方式(ノックダウン式)が採用されることになった。予選はGT500とGT300のクラス別で行われるが、まずセッション1(10分間)で15台が12台に絞り込まれ、次のセッション2(10分)でさらに8台に絞られる。最後のセッション3(10分)のタイム順でグリッドが決定される。ドライバーは2名が3つのセッションに参加しなければならず、またタイヤの使用本数制限もあり、どのセッションでどのドライバーを起用してどのセッションでニュータイヤを投入するのか、戦略が非常に重要となってくる。

鈴鹿は昨年は開幕戦で1-2フィニッシュ、真夏の1000kmレースでも優勝を飾るなどGT-Rには相性のいいサーキット。今年第2戦で#1「MOTUL AUTECH GT-R」が終盤までトップを快走しただけに、GT-R勢の活躍が期待される。しかし、第5戦までの成績で搭載されるウェイトハンディは、ポイントリーダーの#1 GT-Rが86kgとスーパーヘビー級なので、かなり厳しいレースとなりそうだ。一方、開幕戦優勝の#24 GT-Rは74kg、第4戦優勝の#3 GT-Rと昨年のウィナーである#12 GT-Rは52kgと各車とも重量は増えているが、表彰台を狙ってのレースを展開してくれそうだ。

#1 GT-Rは、今回も本山がセッティングを担当。ポイントリーダーだけに、確実に走り切りひとつでも多くのポイントを獲得するレースとなる。


鈴鹿の観戦&撮影ポイント・・・小宮岩男カメラマン
第2戦の時にも紹介しましたが、鈴鹿のポイントとしておなじみなのはヘアピンとS字の土手。特に午前中のヘアピン立ち上がりは順光で距離も近いのでビギナーにはお勧めです。穴場は2コーナー外側のポスト脇、そして逆バンク。カメラアングルがフェンスに引っかからない場所があり、比較的低く迫力あるアングルで狙えます。この他にもシケインを狙える最終コーナーのスタンドや横走りを狙えるスプーンカーブなども面白いと思います。そして今年は2コーナーやS字の内側にもファンが入れるスペースができましたので、チャンスがあればここでもチャレンジしてください。

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