先週末、SUPER GTの最終戦が
ツインリンクもてぎで行われました。

タイでの素晴らしい優勝の後、僕はスペインの自宅に戻って、トレーニングをして過ごしました。

そして、日本に戻ってきました。

11月はテストやレース、そして月末にはニスモフェスティバルがあるので、ずっと日本で過ごします。

日本へ来る道中はとても“興味深い”ものでした。というより、ひどかったと言ってもいいでしょう。飛行機の中、隣の人が酔っ払って、僕の方に寄りかかって寝ていたのですから。

日本に着くと、僕は東京でスペイン人の友達と会って、彼らがサッカーをやるのを見たりして過ごしました。

そして、富士と岡山でのテストに参加した後、一樹さんの車でもてぎ入りしました。

もてぎではサーキット設備の大きさに驚きました。でもコースレイアウトは90度コーナーばかりなので、残念ながらあまりエキサイティングには見えませんでした。もてぎに来たのは初めてでしたが、グランツーリスモのおかげでコースレイアウトは何年も前からバーチャルレースを通して知っていました。

金曜日の練習走行では、コーナー入り口でのアンダーステアやコーナー出口でのグリップ不足を減らそうといくつものセットアップを試しました。もてぎは本当にブレーキとタイヤに厳しいサーキットで、去年までのデータからGT−Rには厳しいとわかっていたので、レースに向けて戦略を立てていました。

金曜日の夜は一樹さんといつも通りおいしい夕食をとりました。今回はGT500のドライバーである本山さん、柳田さんも一緒で、楽しい時を過ごしました。

土曜日の公式練習では、予選とレースに向けたセットアップを見つけることが出来ました。僕がQ1を担当したのですが、ブレーキングがきつかったのであまり楽観はしていませんでした。でも完璧な走りが出来たので、5番手につけることが出来ました。そして一樹さんがQ2に出走し、最終コーナーでブレーキトラブルがあったにも関わらず素晴らしい走りで7番グリッドを獲得しました。

日本のレースはいつでもそうですが、パドックの雰囲気は素晴らしく、決勝日も寒い日だったにもかかわらず、朝7時からファンの人たちがサーキットに来てくれていました。レースは僕がスタートを担当しました。スタート直前、日本の国歌が始まると大勢の人たちが一斉に立ち上がり、国歌が終わると、たくさんのさまざまなメーカーの旗が振られました。とても感動的な光景でした。

レースはタフな展開でした。レース序盤にホンダ勢をパスすることが出来て、スタートはよかったのですが、その後はメルセデスやアウディと激しい戦いとなりました。3周目あたりからブレーキのパフォーマンスが落ち始めたので、スムーズなブレーキングを心がけました。同時にタイヤをセーブし、タイヤ交換なしでレースを走り切れるかどうか様子を見てみました。そしてピットストップでは給油とドライバーチェンジだけを行い、タイヤ交換なしで一樹さんに代わりました。ピット時間を短縮したアドバンテージを活かして一樹さんも素晴らしい仕事をしたのですが、次第にタイヤがきつくなってきてしまい、最終的に僕たちは8位でレースを終えました。

シリーズランキングでは僕たちは4位となりました。2013年にブランパン耐久シリーズのプロアマクラスでチャンピオンを獲得しているので、日本でもタイトルを狙っていましたが、競争は厳しいものでした。でも、第2戦富士でポールポジションを獲得し、タイで優勝するなど、素晴らしい成績を残すことが出来ました。参戦初年度で、これまで走ったことのないサーキットがいくつもあったことを考えれば、自分のパフォーマンスについてはハッピーです。

日産、ニスモ、そしてすべての関係者の皆さん、素晴らしい1年をありがとうございました。2015年もエキサイティングな機会に恵まれるよう頑張りたいと思います。また、サーキット内外で僕を助けてくれ、また友達になってくれたB-MAXのチームのみんな、一樹さん、どうもありがとうございました。そしてファンの皆さん、大きな支えとなってくれてありがとう。皆さんなしではこの一年は過ごせませんでした。

そして最後に、23号車のロニーと次生さん、NISMO TEAMの皆さん、GT500クラスチャンピオン獲得おめでとう!

GT-Rがまたトップに戻ってきましたね!

またお会いしましょう!

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