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富士でのSUPER GT第5戦のあと、僕は家族と一緒に短い夏休みを取って、充電してきました。 東京に到着した僕は、いいレースができるという思いでいっぱいでした。鈴鹿1000qは去年初めて参加した日本でのレースで、結果もよかったので、お気に入りのサーキットでのレースに高いモチベーションを持っていました。 日本滞在中、僕はグランツーリスモのクリエイターである山内さんからALSアイスバケツチャレンジに指名されました。僕はもちろん指名を受け、山内さんと動画制作スタッフがチャリティーのために氷水をかぶる僕の様子を撮ってくれました。出来上がった動画は素晴らしいものでしたが、大事なのは寄付を行うこと。僕はスペインのALS団体であるADELAに寄付をしました。 鈴鹿でチームと合流してレースに向けた準備を開始しました。今回は1000qで約6時間のレースとなるので、レースへのアプローチはいつもと少し違いました。1000qでも、日本のSUPER GTではレースリズムはスタートからゴールまで全開です。ウォルフィーはとても背が高くて、一樹さんはあまり高くないので、今回はシートポジションの折り合いをつけるのにちょっと時間がかかりました。 レース前のフリー走行では、レースに向けたセットアップとタイヤのテストに専念しました。バランスの悪い車で、長いレースを走るのは良くないですからね。 予選で僕はQ1を担当して、うまくいきました。トップからコンマ1秒差の2位で、1周の速さでは勝ち目がないJAF GT車両に挟まれる形でした。チームはこの結果をとても喜んでくれて、僕もうれしく思いました。一樹さんが、上位13台のグリッド順位を決めるQ2に出走し、5番手を獲得。GT3車両としてはトップの素晴らしい結果でした! スタートでの僕の計画は、リラックスしてリスクは冒さないというものでしたが、チャンスがあったので、1コーナー手前で前を行くスバルをインから抜きました。 4位に上がってJAF GP車たちを追いましたが、僕は自分のスティントを最長31周程度まで延ばさねばならなかったので、タイヤを温存することに集中しました。 すべてうまくいっていたのですが、20周目ぐらいにタイヤの摩耗がひどくなってきて、スティント後半は厳しい戦いとなりました。一樹さんに交代し、3スティント目にはウォルフィーが乗り込みました。ほかのチームとは全く違う戦略をとっていたので、自分たちが実際何位なのかを知るのはなかなか難しい状況でしたが、突然ウォルフィーの右リアタイヤがバーストしてしまいました。 僕たちはドライバー交代したのですが、クルマのダメージが大きかったので修復するために長いことピットに入らざるを得ませんでした。これでポイント獲得の可能性はなくなってしまいました。でもチームは素晴らしい仕事でクルマを直し、僕は2回目のスティントに出ることができました。このスティントで僕はファステストラップを刻み、運転を楽しむことができました。レースの翌週には、クルマは次のタイ戦に向けて搬出されるので、クルマの状況を確認することがとても重要だったのです。最終スティントで一樹さんも速さを見せ、19位でチェッカーを受けました。 今回はとても残念な結果でした。僕たちには運がなかったけど、次のタイでは表彰台にのりたいと思いますので、日本からの応援をよろしくお願いします!
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