皆さん、こんにちは!ルーカスです。
今年、あこがれのSUPER GTに参戦することができて
本当にうれしく思っています。
これから毎レース後にコラムを書いていきますので
みなさんぜひ読んでください!

岡山でのSUPER GT開幕戦の前、
少し時間が取れたので、久しぶりにスペインで家族と一緒に過ごしたり、自転車を使ったトレーニングをしたりしていたのですが、今回はニスモでのイベントに参加するため、早めに来日しました。

レースを週末に控えた水曜日、ニスモの人たちと一緒に品川神社に行くという、とても面白い経験をしました。これはシーズン前に安全と勝利を祈願するニスモの行事です。参加することが出来てとても楽しかったですし、桜の花がとてもきれいでした。

神社の中で行われたセレモニーは伝統的なもので、とても感動的でした。

そのあと、チームメイトの一樹さんとランチをしてからニスモに行って、ニスモ社員全員が集まった出陣式に参加しました。

出陣式では、開発に携わった社員に感謝の言葉を伝えたり、勝利に向かって頑張りますといったことをドライバーが一人ずつ挨拶をするのですが、僕の番になったときはとても緊張しました。

日本語で、「こんにちは。ルーカスです。ニスモでレースができてうれしいです。よろしくお願いします」と言ったのですが、ラッキーなことに、みんな僕の日本語を理解してくれました。

次の日は、富士スピードウェイでトレーニングでした。

ウェットコンディションでしたが、岡山のレースに向けていいトレーニングになりましたし、ドライビングスキル向上のためにこんな機会があるのはすごくクールだと思います。

金曜日には、新幹線で岡山に向かいました。

僕はもう何度も電車に乗っているので、東京の地下鉄や電車のエキスパートです!

岡山駅では、GT500ドライバーの安田さんも合流して、楽しい道中になりました。

岡山サーキットは陸の孤島というようなところですが、とてもきれいな田舎町です。
でもすごく寒かった。

サーキットに着いた瞬間、このSUPER GTがどんなに大きな選手権であるか、ということに気づきました。リウッツイやヨルグ・ミューラー、荒選手といったプロフェッショナルドライバーたちに会おうと、ファンの人たちがすでにサーキットに来ていました。また、雰囲気も素晴らしかったです。

日本のレースは自動車メーカーやワークスドライバーも参加しているし、タイヤメーカーも複数競い合っていて、とてもプロフェッショナルで競争も激しいのを感じました。

これまで経験した中で一番長いドライバーブリーフィングの後(外国人ドライバー向けに3時間近く…)、GT500クラスに参戦するリウッツイやバゲット、ジャービスと笑いあったりして、楽しい時間もありました。

土曜日は、思い通りにはいかない日でした。

気温があまりに低いので、公式練習ではタイヤのグリップが全くなくて苦労しました。
でもチームがセットアップ変更をしてくれて、午後の予選では一樹さんがQ1で素晴らしい仕事をし、僕たちはQ2に進むことが出来ました。

Q2では僕が何とか7位を獲得。トラフィックに引っかからなければもう少し上に行けたかもしれません。
これもSUPER GTで学んだことの一つです。
でもこの結果に僕は満足でした。

日曜日の朝、サーキットに着くと、メカニックたちはエンジン交換のため徹夜した、というのを知りました。 彼らはモータースポーツ界の真のヒーローです。本当によく働きます。

レースはとてもクリーンで、僕たちは4位でフィニッシュしました。GT-Rが得意ではないサーキットでの結果としてはとてもいいものだと思います。

誰もが僕のスティントに満足してくれました。
デイトナ24時間の勝者である長谷見監督もハッピーだったので、次の富士に向けて自信になりました。
富士はGT-Rの得意なサーキットですし、日産のファンのためにも、ポディウムの一番上に上りたいと思います。

僕はこれからGTアカデミーの仕事でメキシコに行きます。そのあとにあるNissan ZEOD RCのテストの前に1日ぐらい家に帰れるといいな、と思っています。

富士でまた皆さんにお会いしましょう。

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