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スタートすると同時にラジコンカーのようにキュルキュルキュルというモーター音を上げながら鋭い加速を示した。サーキット走行時もモーター音とタイヤが路面をグリップする際に発生するスキール音だけ。通常のエンジンを搭載した車両の走行に比べると静かだが、その走る様子はまさにレーシングカーだ。
開発ドライバーである松田次生は「EV独特のトルクが太い特性とこの車両の挙動に慣れてしまえば何も問題ありません。シフトレバーもなければクラッチペダルもなく、動きは非常にスムーズで滑らか。これがEV走行の魅力だと思います。操作が非常にシンプルなので、AT免許しか持ってない人や女性でも参加しやすく、かなり身近なレーシングカーだと思います」と運転の印象を語った。
今後は、ワンメイクレースの開催以外にも、従来のレーシングカーでは実現できなかった都市部やインドアでのモータースポーツイベントといったゼロエミッションモータースポーツの可能性を追求していく方針だ。未来のレーシングカーはもう目の前にある。今後バッテリーの開発などが進めば、もっと走行距離は伸びるであろうし、もっと軽量化されるだろう。EVによる世界選手権もそう遠くない時代に開催されるのではないだろうか?
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