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クルム 「スパの時は、チャンピオンシップレースのスタートでタイミングを外してしまい、8位でスタートしたのに次の瞬間には16位までポジションを落としてしまいました。でも各車の性能調整が取れているので、16位からでも頑張って追い上げれば、順位を挽回することもできるのがFIA GT1の特徴だと思います。接触のペナルティもSUPER GTほど神経質になる必要はありません。車速の違うGT300と混走している訳ではないこともあるのですが、自由にアタックできます。
GT500の車が24台でレースをやっている感じですね。また、激しいブロッキングなどもないので、オーバーテイクにストレスが少ないことは大きいですね。でも危険なコンタクトは、オフィシャルが見逃しません」
荒 「ほとんどのドライバーの技量は高いので、安心して激しい競り合いができます。SUPER GTはGT300との間合いなど、難しいところがあって、
コーナーの中で後ろからついていくと、相手がびっくりしてスピンしてしまい、こちらもヒヤリということがあるのですが、それがGT1にはないので安心です」
クルム 「あとピットワークがとても大事で、メカニック達にも強いプレッシャーがかかっています。GT1は規則でピットインできる時間が決まっているので、ほぼ同じタイミングに各車がピットインするのですが、ここで逆転することもよくあります。FIA GT1では、ピットインした時にはドライバー交代とタイヤ4本を交換することになっていますが、SUPER GTと違ってガソリン補給はありません」
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クルム 「それからタイヤ交換は一人で4本を換えなければ行けない規則で、うちのチームのメカニックは、ダイビングのボンベのようなものを背負って走り回っています。このあいだのアルガルブでは、土曜日にメカ達の良い動きのおかげで僕たちは予選レースで優勝できたので、みんなと歓びを分かち合いました。でも日曜日のレースは、トップでピットに戻ってきたのですが、ピットクルーが舞い上がってしまい、だいぶタイムロスして順位を落としてしまいました。土曜日と同じメカ達なのにね。でも、彼らがビビル気持ちはよく理解できます」
- それぞれのチームの雰囲気はだいぶ異なるようですね
クルム 「Sumo Power GTは、今年FIA GT1に参戦する為に創られたフレッシュなチームです。情熱もガッツもあり、それが時に大きな力となりますが、経験が少ない分、悪い意味での若さがでることがあります。あと、良い流れのときに調子に乗りすぎるところはありますね(笑)。でもいい雰囲気ですよ」
荒 「こちらSwiss Racing Teamは逆にレース経験豊富なチームで、アットホームな雰囲気があります。チームのケータリング(食事)がしっかりしていて、かなり美味。マイケル(クルム)も時々食べにきています(笑)。」
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