― ここでちょっと話題を変えて、もししがらみとか全部取っ払って、なんでも好きな企画が1つ出来るとしたら、やってみたいことって何ですか?
神辺須: いやー、たくさんありますね。
― 1個でお願いします(汗)
神辺須: えー、1個ですかぁ。城戸さん、なんかあります?
城戸: 私?もう1つしかない(笑)Gr.Aというカテゴリーがかつてありましたが・・・、Gr.Aをそのままもう1回やりたい!
神辺須: レース自体を?
城戸: そう。Gr.Aのマシンをもう1回1から同じ仕様で新車で作って。
神辺須: 見てみたい!
城戸: で、出来れば当時のドライバー2人ペアで乗ってもらって、フルのレースをする。例えば93年のインターテックの最後のレースをもう1回同じ体制でやるっていうのが夢。まぁ、そうなるともうフェスティバルじゃないかもしれないけど(笑)当時は500kmレースだったけど、この際距離は短くても良いです!
― それは壮大な夢浪漫企画ですね・・・。
城戸: うん、だから多分出来ないんですけど(苦笑)。まるっきり同じ仕様で、同じ人で、同じタイヤで、っていうのをしたいな。今、レプリカならやってるけど、本物は全車現存してないから出来ないんです。全車本物が走ってるのを、もう1回見たい!まぁ、叶わないですね。
神辺須: 見てみたいですね〜。僕、Gr.Aから入ったから。後、Gr.Cも良いね。Gr.Cが三百何十キロでストレートを走り抜けるっていうのを一度実際に見てみたい。あれF1より速いでしょ?だって。
― 今もう三百何十キロなんて出せないですもんね・・・
城戸: 出せない。私も当時サーキットでは見てないです。だからそこまで出してる姿は見てみたいね。やっぱり今ないレースを見てみたい、してみたいっていうのはありますね。
― 神辺須さんは?
神辺須: 僕ね、もう昔からやりたいんだけど、社員のトークショーっていうのをちょっとやってみたいですね。
― ええ??それ、お客さん集まるんですか?(笑)
神辺須: え?いや、お客さんはね、ずるい話、ドライバートークショーの前にやれば良いんじゃないですか(笑)?前座としてね。普段ニスモの社員が表に出ることって少ないと思うんですけど、とは言え、フェスティバルっていうのはニスモの仕事をしている人たちが応援してくれるファンに対して、ありがとうございましたって気持ちを伝えるイベントだから、ドライバーたちだけじゃなくて、我々がどう思ってこのイベントを作ってるかっていうのを伝えられる場がね、欲しいなって前から思ってるんですよね。結構楽しいものになると思う。
― 前座っていうのは面白いかも。拍手の練習したり、とか?笑
神辺須: 笑う練習したり、ね。あ、MCは要らないです。僕がやりますから!笑
城戸: 確かに本音の部分を出せるかもしれないから、フェスティバルしか出来ないって意味ではありかもね。
神辺須: 広報的には大変かもしれないですけどね、余計なことしゃべられないように。
城戸: ピーって入れたり、とか?笑
― そういう場合はきっちり事前に台本チェックさせていただきます!
城戸・神辺須: いや、台本通りにしゃべんないよ!笑
城戸: だから、ピーって押せるように持っとかないと!
神辺須: 今のなしで!とか叫んだり、ね(笑)
― 気を取り直して次の質問にいきましょう。今年の企画をちょっとチラ見せしてもらえませんか!!お客さんがお!って驚くような、楽しみに出来るところを。
城戸: じゃぁ、あれですね。今年は何年かぶりにレジェンドドライバーが来てくれるんです。XXXXさんとか、XXXXさんとか。
― えー!!本当ですか?
城戸: XXXX監督も来ますよ!それが一つ。まだ、誰が来るとか言えないけど、みんな楽しみにしてて欲しいなと。後はNISSAN LEAF NISMO RCかな。
― みんなチラシを見て、R381とNISSAN LEAF NISMO RCがどんな風にフェスティバルに登場するのか、気になってると思いますよ〜。
城戸: 今年はそういう意味で言うと、チラシが体言してるように、ヒストリックレーシングカーが走行する時間帯があって、それに今までなかった未来、これから先の車のEVっていうのが絡まってくる、と。まさに新旧揃い踏み、みたいな走行時間帯があって、そこも一つ、今年ならではのトピックスですね。
城戸: NISSAN LEAF NISMO RCの走り方はまだ検討中なんだけど、今まで世界中色んなとこでNISSAN LEAF NISMO RC1台が走るっていうのは結構あったから、NISSAN LEAF NISMO RCがXXXXXXXXXXする世界初!のイベントにしたいなと思ってます。
― え?それってもう言っちゃって良いんですか?
神辺須: いや、当日までのお楽しみかなぁ(笑)。ここは伏字にしといてください!今の予定では、NISSAN RACING DNA RUNの中で、グランドスタンドに多くのお客さんがいる前で、XXXXXXXXXXXします。これは多分世界初じゃないかな。XXXXってところがポイント。
― ちなみにNISSAN LEAF NISMO RCを走らせるドライバーはもう決まってるんですか?
城戸: そこも全然未定。さっきのレジェンドドライバーと絡めて、どうしたら面白いか考えてる最中です。開発ドライバーは松田次生選手だから、松田選手が乗るんだろうなってイメージはあるかもしれないけど、一方で視点を変えて、全く乗ってないレジェンドドライバーに乗ってもらって、これから先のレーシングカーはこんな動きするんだ、みたいなインプレッションを生でしてもらう、とかね。そうすると説得力もあるし、お客さんも興味を引くんじゃないかなとか思ってます。まさに初めて乗ったドライバーがね、こんなに乗れるし、楽しいっていうのがあると、非常に良いPRにもなると思うんで、そういうインプレッションもしてもらおうかと。
神辺須: あとは静かだから、それを逆手に取ったこともやりたいですよね。
城戸: 排気音がないからね。
神辺須: そう、ヒューンって言うだけだから、例えば場内放送で「みんなちょっと静かにしよう!」って言って、富士に何万人もいるのにシーンってしてる中NISSAN LEAF NISMO RCが走ってくる、とか。何このイベント、どうした?みたいな(笑)
― まさに、「○万人が固唾を飲んで見守った」って絵になりますね(笑)
城戸: 音がないのを良いことに、XXXXXXXXXXXXXXXXXXXしたり、それを場内に流したり、とかね。音がないからこそ出来るね、そういうのは逆に面白いんじゃないかな。
― ニスモフェスティバルはニスモ社員全員が参加する手作りイベントですが、手作りならではの裏ネタトークを教えてください!!
神辺須: これはもうたくさんありますね(笑)
城戸: でも、言えないよね(笑)。言うとすれば、ニスモ社員全員が参加するから、出張は社員旅行みたいな感じで、みんなで一緒にバスで移動して、近隣の宿泊施設に全員で泊まって、フェスティバルの前日を過ごして、気分を盛り上げてます、って感じかな。
― えー、それはちょっと杓子定規なコメントじゃないですか。もうちょっと内情をバラしても良いんじゃないですか?(苦笑)
神辺須: ・・・じゃぁ、大浴場の話?泊まってる宿泊施設って、部屋にお風呂とかトイレってついてないんです。いまどき、大浴場で他の社員に会う、とか普通の企業じゃなかなか無いと思います(笑)
城戸: そもそも個室じゃない部屋もあるしね(笑)少なくて2人、6人とかの大部屋もありますよ。
神辺須: あとは・・・、準備の時に風が強くてテントが飛ばされそうになって、みんなで必死に手で押さえた年もありましたね。
一同: あった、あった。笑
神辺須: みんなで手で押さえてて、もうこれやばい、飛ばされるなって思った時に、メカニックの人たちがいっぱいパドックからグランドスタンドに来る階段を上がってきてくれて、そん時は、うわ!応援部隊が来てくれた!ってほっとしましたよ〜。
城戸: あの時って結局その後本当にテントが飛んで、みんなもう宿泊施設に帰ってきてたのに、一部の人がまたサーキットに戻って直したんだよね。準備万端でサーキットを後にしたのに!
神辺須: 他にもね、裏ネタはもっともっとあるんですけど・・・
城戸・神辺須: 書けないよね(泣)。
― さて、最後にファンの方にメッセージをお願いできますか?
城戸: 全社員で色々準備をして、一生懸命ファンの皆さまに喜んでもらうために練ったイベントなので、ぜひお誘いあわせの上、ご来場ください!!やっぱ来ていただかないとね、まず。
神辺須: うん、そうですね。
城戸: 最近ネットで、写真とかUSTEAMとか見れるんだけど、やっぱり現地に来てもらって、まさにファンの人に我々の熱い気持ちとか感謝のメッセージを、直接、受け止めて欲しい!そのために色々忙しいとは思いますけど、ぜひ会場に足を運んでください。社員一同、お待ちしております。
神辺須: そうですね。今まで来たことないっていう方もファンの中には結構いるんじゃないかなって思うんですけど、まずは1回来てみて欲しいです。絶対損はしないと思うんで!で、昔来て、ちょっと足が遠のいてる人も、ぜひ来てください。本当に昔からのファンの人から新しい、若い人までみんな一緒に楽しめるイベントになってると思うんで、ぜひ富士まで、お越しください!!
― 入場者数の目標は?
神辺須: 15万人!!
城戸: 笑
神辺須: F1を超える、と。
― 15万人集める、ってことは、仮設スタンドとか必要なんじゃないですか?
神辺須: いやー、それはね、また別(笑)。みんな肩車して見てくれないですかね?(苦笑)
城戸: 本当にファン、サポーターの方あっての日産、ニスモなんで、「本当にこれからも我々日産、ニスモ頑張りますんで、支えてください、サポートお願いします」というのを直接伝えたいですね。これからもご声援をお願いいたします。
神辺須: 社員にも声援をお願いします。きっと12月4日はみんな準備で疲弊した状態で行くと思うんで(笑)。でもうわーって歓声を聞くと、鳥肌が立って、あー、この数ヶ月頑張って良かった〜!って思えるんです。自慢の車で皆さん来てください。安全運転で!お願いします。楽しみにしててください。
NISMO FESTIVALプロジェクトセンター特別インタビュー
「毎年進化するイベントでありたい。GT-Rみたいに。」 完