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エンドレスアドバンGT-R、3位表彰台でタイトル争いは最終戦に持ち越し
スーパー耐久シリーズ2003 第7戦
「SUGO Super Taikyu」スポーツランドSUGO 9月27〜28日(決勝28日)

スーパー耐久シリーズ第7戦は、9月27〜28日に宮城のスポーツランドSUGOで開催され、クラス1のポイントリーダーである木下みつひろ/青木孝行組の#1エンドレスアドバンGT-Rが3位表彰台を獲得し、ランキングトップを守った。輿水敏明/阪口良平組の#19JMCダンロップGT-R EDはマシントラブルに見舞われクラス6位完走、またクラス3に参戦した尾本直史/星野一樹組の#23C-WESTアドバンZ33は粘り強く走ってクラス3位で2回目の表彰台を獲得した。

今大会に参加した車両は43台で、スカイラインGT-Rの区分されるクラス1、フェアレディZが区分されるクラス3、ともに7台ずつが参戦した。27日に行われた予選は、雲が多く気温も20℃前後というやや肌寒いコンディションの中行われた。クラス1では上位をポルシェが独占、#1GT-Rの青木は1分29秒980のタイムで6位、#19GT-Rの阪口は7位となった。またクラス3の#23フェアレディZの尾本はアタック中に他車両がクラッシュして予選が赤旗中断となったこともあり、クラス6位にとどまった。

なお、エンドレスのブレーキシステム(フロント6ポッド、リヤ4ポッド)などが補修部品として追加されたため、2台のGT-Rはそのブレーキを装着してレースに臨むことになった。

「新しいブレーキはフォーミュラのブレーキみたいにガツンと踏むタイプで慣れるまでは違和感がありますけど、特にレース後半には威力を発揮するでしょうね」と阪口。

28日は前夜の弱い雨も上がったものの、相変わらず厚い雲がかかる曇天。朝のフリー走行で、#1GT-Rは2位となる1分30秒465のタイムをマークして、スタッフをホッとさせた。

「予選はクリアラップが取れたのに去年より1秒遅かったんです。でもセッティングを変えて今朝走ったら、『あれ? 速い!』って感じ(笑)。決勝は優勝とか、相手(#33ポルシェ)のことを考えずに自分たちのペースでガンガン行きます」と青木の表情も明るい。

今回優勝するか、2位でゴールして#33ポルシェが3位以下となればチャンピオンを決定する#1GT-R。決勝は135周で約500kmと標準的なレース距離。ライバル、ポルシェ勢もGT-Rと同じ2回ピットだが、GT-Rは燃料補給に時間がかかるため、序盤から少しでもマージンを稼いでいたいところ。

2万9300人のファンが見守る中、135周の決勝レースは13時3分にスタート。どんよりと曇ってはいるものの、ところどころに晴れ間も見える。#1GT-Rの青木は、オープニングラップに#99ポルシェを4周目に#24ポルシェを抜いて4位へ、さらに23周目にタイトル争い直接のライバルである#33ポルシェをかわして3位へ浮上した。44周でルーティーンピットを済ませ木下に交代した。木下はときおり1分30秒台のタイムを刻みながら前を追うが、周回遅れに引っかかることも多く、なかなか2位との距離を縮められない。90周で2回目のルーティーンピットに入ると、ドライバーは再び青木に。青木は1分近くあった2位#109ポルシェとの差を徐々に縮め、45秒前後まで詰めたが終盤には右フロントからジャダー(振動)が出始めたこともあり、ポジションをキープしたままチェッカー。#33ポルシェはマシントラブルのために長いピット作業を要して7位となったが、#1GT-Rのチャンピン決定は最終戦に持ち越しとなった。

#19GT-Rは5周目の最終コーナーで#24ポルシェと接触し、足まわりを壊してピットイン。さらにはアクセルペダルのトラブルもあり6位でチェッカーとなった。

クラス3の#23フェアレディZは、尾本が序盤にポジションをふたつ上げてクラス4位に。しかし28周目の最終コーナーでバックマーカーと接触してスピン、順位を6位に落とした。この際左フロントのタイヤに大きなフラットスポットを作ってしまったが、何とかガマンの走りをして4位までポジションを上げ60周で星野に交代。星野は後半を安定したペースで走りクラス3位までリカバリーし、その順位でチェッカーを受けて今季2回目の表彰台を得た。


青木孝行選手(#1エンドレスアドバンGT-R)
「最後はジャダーがひどくてタイヤが取れてしまうのかと冷や冷やでした。レースの内容についてはかなり欲求不満ですが、最終戦はやれることをやって勝って決めたいですね。今回は新しいブレーキのテストができなかったので、バランスを取って万全を尽くします」

尾本直史選手(#23C-WESTアドバンZ33)
「スピンしてすぐにピットインしていたら表彰台は無理だったでしょうね。何とかガマンして1ピットで済んだんですが、タイヤはいつバーストしてもおかしくない状態でした。後半は一樹が頑張ってくれました」

RACE RESULTS
Rd. 7 SUGO Super Taikyu - Sunday, September 28, 2003 SPORTSLAND SUGO

Pos No. Class Class Pos Machine / Type / Model A Driver
/Best Time/Lap
B Driver
/Best Time/Lap
C Driver
/Best Time/Lap
1 25 C1 1 ADVAN PORSCHE
(ポルシェ/911GT3)
織戸 学
02:18'27.032(135/89)
羽根 幸浩
01:13'04.731(135/46)

2 109 C1 2 ランドリー OGBアドバンGT3
(ポルシェ/911GT3)
飯田 章
02:18'26.636(135/89)
西澤 和之
01:13'28.176(135/46)

3 1 C1 3 エンドレス アドバン GT-R
(日産スカイラインGT-R/BNR34)
木下 みつひろ
01:12'58.831(135/46)
青木 孝行
02:19'57.004(135/89)

4 99 C1 4 CRT-PIRELLIポルシェ
(ポルシェ/911GT3)
砂子塾長
02:03'06.552(134/78)
壷林 貴也
01:28'25.398(134/56)

5 11 C2 1 ジアラーランサーEVO VIII
(三菱ランサーエボ VIII/CT9A)
中谷 明彦
01:12'31.722(133/46)
木下 隆之
02:20'29.461(133/87)

6 2 C2 2 FUJITSUBO IMPREZA
(スバルインプレッサ/GH-GDB)
吉田 寿博
01:47'24.807(133/68)
清水 和夫
01:45'40.958(133/65)

7 22 C2 3 avex・Impreza
(スバルインプレッサ/GH-GDB)
村山 智之
01:31'48.485(132/56)
松田 晃司
02:00'17.468(132/76)

8 24 C1 5 PCJ ADVAN PORSCHE
(ポルシェ/911GT3)
井上 貴志
02:15'04.561(131/83)
堤 明彦
01:16'31.677(131/48)

9 3 C2 4 エンドレスアドバン座間三菱エボ
(三菱ランサーエボ/CT9A)
村田 信博
02:04'14.536(131/76)
佐藤 嘉一
01:28'01.481(131/55)

10 20 C2 5 RSオガワADVANランサー
(三菱ランサーエボ/CT9A)
小川 日出生
----(--/--)
小林 且雄
02:18'35.763(131/86)
伊藤 勝一
01:13'46.478(131/45)
14 23 C3 3 C-WEST アドバン Z33
(日産FAIRLADY Z/Z33)
尾本 直史
01:37'54.247(130/60)
星野 一樹
01:54'01.253(130/70)

33 19 C1 6 JMCダンロップGT-R・ED
(日産スカイラインGT-R/BNR34)
輿水 敏明
01:12'34.002(120/42)
坂口 良平
02:19'14.126(120/78)

TRACK INFORMATION
Course Length : 3.704256Km
Start Time 13:03'20 / Finish Time 18:20'00 / Weather : Fine / ourse : Dry / Entry : 43 / Start : 43
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