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#23「ザナヴィ ニスモGT-R」5位完走で、チャンピオン決戦は最終戦鈴鹿へ!
JGTC第7戦 JAPAN GT in KYUSHU 300km 決勝レポート
10月26日、オートポリス(大分県)

JGTC第7戦「JAPAN GT in KYUSHU 300km」の決勝レースは、10月26日午後1時55分にローリングラップがスタート。同59分に37台のGTマシンが一斉にスロットルを全開し、65周のバトルが始まった。

GT500の隊列はきれいに第1コーナーに消えていったが、まもなく影山正美のドライブする#22モチュールピットワークに#1スープラが後ろから追突。影山はスピンしてしまい、3位から大きく後退してしまう。表彰台を狙っていたニスモピットには大きな落胆の声が響いた。しかし、一時12位にポジションを落とした影山は、4周目に#37スープラをパス。17周目には#25スープラを抜き、24周目には#36スープラを抜いて8位にまでポジションアップした。そして、30周目には暫定3位でピットイン。リチャード・ライアンにドライバー交代した。11位でレースに戻ったライアンは、35周目に9位となると、41周目に8位、44周目に7位に浮上。終盤は7位で周回した。62周目に僚友の#23 GT-Rをパスして6位に、63周目には同#12 GT-Rを抜いて5位となったが、最終周にこの2台が先行して、7位でレースをフィニッシュした。

今回活躍が光ったのは#12カルソニックスカイラインだ。ブノワ・トレルイエが9番グリッドからレースをスタートし、序盤からアグレッシブに先行車にチャレンジを挑んだ。3周目には早くも#100 NSXを抜いて6位となると、#35スープラの背後にピタリとつけ、間隙を狙った。4周目にコーナーのイン側が空いたところでノーズを入れたが、スペースを狭められてグラベルに脱輪。勢いあまって#35に接触してしまう。この間に後続の#23 GT-Rが5位に先行。その後再びハイペースで周回して#23を捉え、さらに13周目には#38スープラを抜いて4位に。22周目には、早々とピットインし、タイヤだけ交換してレースに復帰した。トレルイエはその後もさらに攻め続け、30周目には2位に、33周目には1位となった。このまま9ラップにわたってレースをリード。レース距離の2/3に近い40周を走り、井出有治にバトンタッチするため41周目にピットインした。7位でレース隊列に戻った井出も激しくプッシュを繰り返し、45周目には4位となった。さらに3位の#64 NSXを追ってペースをあげたが、終盤になってペースダウン。タイヤのグリップを失った井出は、62周に#38スープラに先行され、最終的には6位でレースを終えた。フィニッシュ後、レース中のアクシデントについて60秒加算され、11位となった。

チャンピオンシップポイント2位でこの第7戦に臨んだ#23ザナヴィ ニスモGT-Rは、本山哲がレースをスタート。90kgのハンディウェイトを積んでいながら、前半から積極的なレースを展開した。8位スタートから4周目には5位となった。しかし、タイヤ温存の必要もあったため、無理なプッシュは避け、10周目に#12 GT-Rに前を譲った。その後6位で周回し、27周目にピットインしてミハエル・クルムに交代。クルムは、42周目以降6位に順位を戻すと、ペースをキープして終盤に向かった。最後はGT-R勢が5、6、7位に連なる形となり、チャンピオン獲得の可能性を残している#23がこの3台の先頭車となって65周目のチェッカーフラッグを受けた。ポイント争いをしている#1スープラが4位となったため、#23の本山/クルム組はドライバーズポイントで6ポイント差の2位。チームポイントでは、#1チームに14ポイント差の1位を守ったまま最終戦に向かうことになる。








柿元監督
「#12は星野監督の2ピット作戦が見事に効を奏しましたね。エキサイティングなレース展開だったと思います。#22は表彰台を狙っていたのに、序盤に#1にぶつけられてしまい、計画が狂ってしまいました。そんな中#22と#23が最後に並んだので、最終周はチャンピオン争いに残った#23を優先ゴールさせるように指示しました。(ポイントリーダーの)#1が2位ゴールできるところを4位に落とすだろうと予想できたので、こちらも判断しました。これで最終戦の鈴鹿は、緊迫したレースになるはずです。私たちもこれからじっくり作戦を練って、正々堂々チャンピオンを狙いに行きます」

本山哲
「次の鈴鹿は優勝だけを狙って集中していきます。勝てるチャンスは十分あると思います。フォーミュラニッポンでもチャンピオンが取れたので、是非GTでもチャンピオンを取ってダブルチャンピオンをつかみたいですね」

リチャード・ライアン
「優勝のチャンスだってあったのに、トラブルに巻き込まれてしまって残念です。このコースでも戦えるポテンシャルがあるクルマだということは証明できたと思います」

井出有治
「2ピット作戦はうまくいきましたが、僕が最初の10ラップでタイヤを酷使しすぎてしまったため、最後は本当にギリギリでした。タイヤの良いところでポジションをあげておこうと、プッシュし過ぎてしまったかもしれません」

RACE RESULTS
Rd. 7 JAPAN GT in KYUSHU 300km - Sunday,26 October, 2003 AUTO POLIS [ Start 13:59〜65Laps Fine / Dry ]
Pos
Car Name
No.
Driver Name
Laps
1 デンソーサードスープラGT 1 ドミニク・シュワガー / 織戸 学 1:58'12"051 
2 Mobil 1 NSX 64 松田次生 / アンドレ・ロッテラー -13"770 
3 auセルモスープラ 38 竹内浩典 / 立川祐路 -20"472 
4 エッソウルトラフロー スープラ 1 脇阪寿一 / 飯田 章 -21"082 
5 ザナヴィ ニスモ GT-R 23 本山 哲 / ミハエル・クルム -31"232 
6 モチュールピットワーク GT-R 22 影山正美 / リチャード・ライアン -33"571 
7 プロジェクトμエスペリアスープラ 35 服部尚貴 / 脇阪薫一 -1'04"981 
8 WOODONE トムススープラ 36 土屋武士 / エリック・コマス -1'06"668 
9 RAYBRIG NSX 100 加藤寛規 / 光貞秀俊 -1'13"643 
10 G'ZOX-NSX 100 伊藤大輔 / トム・コロネル -1'13"643 
11 カルソニックスカイライン 12 ブノワ・トレルイエ / 井出有治 -1'33"493 
TRACK INFORMATION
Length: 4.674km
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