NISSAN
NISMO
Motorsports

#22「モチュールピットワークGT-R」が、コースレコードの3番手タイム!
#23は6位、#12は7位
JGTC第7戦 JAPAN GT in KYUSHU 300km 公式予選1回目レポート
10月25日、オートポリス(大分県)

大分県と熊本県の県境に近いオートポリスは、サッカーのワールドカップで一躍有名となった大分県中津江村の隣、上津江村に位置している。99年にJGTCオールスター戦が当地で開催されたが、チャンピオンシップ戦は今回が初開催である。サーキットは、アップダウンに富んだテクニカルコースで、コース幅が狭いためパッシングポイントが少なく、決勝レースを有利に戦うためには予選ポジションが重要だ。また、高地のサーキットのため、自然吸気エンジン搭載車にはリストリクター径で優遇措置がとられている。公式予選日となった25日は、10月後半のため気温は14℃と低いが、晴天に恵まれたため日なたはポカポカと暖かい天気。ドライコンディションで予選セッションがスタートした。

公式予選1回目は朝10:30から。GT500占有時間から予選は開始された。前日の練習走行でトップタイムをマークし、好調をアピールしている#23ザナヴィ ニスもGT-Rの本山哲は、開始と同時にコースイン。90kgのハンディウェイトながら、早々と1分43秒612のタイムを出した。1回ピットインし、フレッシュタイヤに交換。2セット目のタイムアタックに臨んだが、占有時間終盤は多くの車両がコースに出ており、わずかのタイムアップにとどまる。1分43秒561で6番手タイムであった。リチャード・ライアンがアタッカーを務めた#22モチュールピットワークGT-Rは、占有時間前半をピットで待機。後半からコースに入っていった。そして、アタック1周目に1分43秒102のベストタイムを記録した。このタイムは、#38スープラ、#64 NSXに続く3番手であったが、従来のコースレコードを上回るものであった。#12カルソニックスカイラインもタイヤを2セット使って、アタックランを実行。1分43秒567を出して#23に続く7番手の結果を残した。

本山哲は、「昨日(金曜日)のテストで良いセッティングを見つけられたので、決勝は良い展開ができると思う。決勝レース序盤を考えて固めのタイヤを選んだので、タイムは昨日のほうが良かったけど、今日のタイムはこんなものでしょう。タイヤを2セット使ってしまったので、午後は決勝のセットアップに集中します。」と語った。一方、ライアンは、「このレースでチームチャンピオンを決められるかもしれないし、とても重要なウィークエンドだよね。午前のタイムには満足だけど、タイヤはまだ1セット残しているので、午後のセッションではポールポジションを狙う。自信もあるよ。このサーキットは非常に面白く、ドライバーズサーキットだと言える。チャレンジしがいがあるね」

GT300の占有時間を挟んだ混走時間には、#22は影山正美が、#23はミハエル・クルムがドライバークォリファイを兼ね、ロングランを行った。「このコースは非常にシビアで、ラインをちょっと外すと滑りやすいし、ウェットレースと同じくらい神経を使うんだ」と言っていた影山正美は、途中サスペンションのセッティングを微調整しながら、決勝レースを想定したドライビングを繰り返した。#12も井出有治がロングランを行ってセットアップを確認した。

柿元監督
「スープラ勢、NSX勢が優遇措置でパフォーマンスアップしているので、GT-Rは予選で苦しいと思っていた方々も多いと思いますが、ここのようなテクニカルコースは、むしろコーナリングの速いGT-Rが本領を発揮するコースなんです。木曜日のテストも昨日もGT-Rは好調でした。しかし、レースをどう戦うかが最も大切なわけで、3台のGT-Rは決勝の展開をにらんで予選に臨んでいます。午後はリチャードがもう一度アタックしますので、楽しみにしていてください」


RACE RESULTS - Qualify 1st Session
Rd. 7 JAPAN GT in KYUSHU 300km - Saturday,25 October, 2003 AUTO POLIS [ 10:30〜11:30 Fine / Dry ]
Pos
Car Name
No.
Driver Name
Laps
1 auセルモスープラ 38 竹内浩典 / 立川祐路 1'42"688
2 Mobil 1 NSX 64 松田次生 / アンドレ・ロッテラー 1'42"785
3 モチュールピットワーク GT-R 22 影山正美 / リチャード・ライアン 1'43"102
4 エッソウルトラフロー スープラ 1 脇阪寿一 / 飯田 章 1'43"138
5 デンソーサードスープラGT 39 ドミニク・シュワガー / 織戸 学 1'43"467
6 ザナヴィ ニスモ GT-R 23 本山 哲 / ミハエル・クルム 1'43"561
7 カルソニックスカイライン 12 ブノワ・トレルイエ / 井出有治 1'43"567
8 RAYBRIG NSX 100 加藤寛規 / 光貞秀俊 1'43"597
9 ZENT トムススープラ 37 黒澤琢弥 / マルコ・アピチェラ 1'43"764
10 ARTA NSX 8 土屋圭市 / 金石勝智 1'43"927
TRACK INFORMATION
Length: 4.674km
Page Top