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スカイラインGT-R勢は、6、7、12位。
JGTC第6戦 MOTEGI GT CHAMPION RACE フリー走行レポート
9月14日、ツインリンクもてぎ(栃木県)

決勝レース日の朝8時20分から30分間にわたり、フリー走行が行われた。決勝のセットアップを確認する最後のチャンス。各チームとも燃料タンクをフルにし、コースに出て行った。この日朝の天気は晴れ。気温は31℃と変わらず高いが、湿度が低いため前日とは比較できないほどさわやかな朝となった。

#22「モチュールピットワークGT-R」は、まず影山正美がコースイン。ベストラップタイムは、1分49秒549であった。途中リチャード・ライアンに交代。ライアンもコンスタントに周回を重ねた。#23「ザナヴィ ニスモGT-R」は、ミハエル・クルムがフリー走行をスタートし、後半を本山哲が走行。ベストタイムは、本山の1分49秒534で、6番手タイム。
#12「カルソニックスカイライン」は、ブノワ・トレルイエ、井出有治の順に走行し、ベストタイムはトレルイエの1分49秒790。3台のGT-Rは、ほぼ同タイムで走行できることがわかった。

JGTC第6戦の舞台となるツインリンクもてぎは、1周4.801kmのテクニカルサーキットである。短い直線をスローコーナーでつなぐセクション、中速コーナーが続いた後にヘアピン、そしてダウンヒルストレートのあとにフルブレーキングの90°コーナーを経て最終コーナーのビクトリーコーナーへと至るレイアウトで、「ストップアンドゴー」型サーキットとも言われている。ここでは、最高速よりも、中低速コーナーでのコーナリングスピードや立ち上がりの加速性能が重要である。
このコースにあわせて、スカイラインGT-R勢は、空力的にはダウンフォース仕様をセレクトしている。フロントノーズ両端のカナード、大きいリアウィングのリップガーニィなどが外観上の特徴だ。リアサイド下部のフレア形状もダウンフォース確保に影響を与えている。


ニスモの柿元監督は、次のように解説している。「空力のセッティングではハイダウンフォースで、中速コーナーのグリップを稼いでいる、と言えます。しかし、それだけではなく、今年のクルマはシャシー剛性が高いので、ドライバーがサスペンションの動きをつかみやすく、ちょっとしたセッティングの変化で微妙なハンドリング改善に効果があるんです。従って、重量やドライバーの好みで3台のクルマは随分セッティングに差があるんです。今回のレースは、暑い中で戦わなくてはならず、タイヤをいたわれるセッティングが肝心でしょう。NSX勢もコーナーでは速いですし、加速性能ではスープラが速そうです。レースは何が起こるか分かりませんが、私たちなりの考えで優勝を目指します。」

決勝レースは午後2時にフォーメーションラップがスタートする。

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