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ハセミスポーツ・エンドレス・Zが3位
シルビア勢も4位、7位と大健闘
JGTC第4戦 MALAYSIAN JGTC IN FUJI SPEEDWAY GT300 決勝レポート
7月13日、富士スピードウェイ(静岡県)

雨の富士で行われた第4戦決勝は、第1ヒートと第2ヒートのポイント合計により、木下みつひろ/柳田真孝組の#3ハセミスポーツ・エンドレス・Zが3位に。また、星野一樹/植松忠雄組の#81ダイシンADVANシルビアが4位、尾本直史/加藤正将組の#51C-WEST・AUTOSTAFF・ADVANシルビアが7位と大健闘をみせた。

今回の第4戦は当初、30周の第1ヒートと50周(ピット作業あり)の第2ヒートのポイント合計で順位が争われる予定だったが、第1ヒートのスタートが霧の影響で遅れたため、第1ヒートが20周、第2ヒートが30周(ピット作業なし)に変更された。

第1ヒートのスタート前は、コースがセミウェット状態で浅溝のレインタイヤとドライ用のスリックタイヤどちらを選択するかが難しい状態。そのような中で予選2位の#3フェアレディZ、6位の#55バイパー、13位の#81シルビア、15位の#51シルビアはコースが乾くことを予想してスリックタイヤを選択した。14時19分に20周の第1ヒートがスタート。#3フェアレディZの柳田は、まだところどころ濡れた状態の路面を慎重に走ったこともあり14位へポジションを大きく落としての走行。また、#81シルビアの植松は第2コーナーでスピン、#51シルビアの加藤も第2コーナーと100Rでスピンを喫してしまった。この100Rには黄旗が掲出されていたため、加藤にはドライブスルーのペナルティも課されることになった。

後半、路面が乾き始めると、#3フェアレディZは7周目に5位、8周目に3位、9周目には2位と驚異的なポジションアップを果たした。14周目の1コーナーでトップを奪うが、#55バイパーが翌周に逆転。しかし柳田はさらに16周目の1コーナーで再々逆転して場内を沸かせ、その後は差を広げてトップでチェッカーを受けた。#81シルビアと#51シルビアも路面が乾いてからは素晴らしい追い上げをみせて、3位、5位で第1ヒートを終了した。

30分間のインターバル中に弱い雨が降り始め、第2ヒートのスタート時には再びウェットコンディションとなった。16時4分に30周の第2ヒートがスタート。

2周目の第1コーナーでGT500車両によるアクシデントが発生。また1周目のホームストレートでストップした車両の排除作業もあり、セーフティカーが導入された。この時点で#3フェアレディZは3位、#81シルビアは4位、#51シルビアは9位。ところがスタートの時に、#81シルビアの星野がコントロールライン手前で前を走る木下を追い越してしまい、ドライブスルーペナルティを課せられることになってしまった。#51シルビアもスタート前にエアジャッキを下ろすのが遅れ、作業違反でドライブスルーのペナルティが課されることになった。

7周終了の時点で再スタートが切られた。#3フェアレディZは、ワイパーが壊れて動かず、視界が確保できない状況でもコースアウトすることなく、我慢のレースで7位に入った。#81シルビアの星野は10位、#51シルビアの尾本は13位でゴールした。

2ヒートのポイント合計で、#3フェアレディZは3位となり2度目の表彰台を獲得。#81シルビアは4位、#51シルビアは7位と、波乱の展開にもかかわらずニッサンファンを喜ばせる大健闘のレースとなった。

柳田真孝選手
(#3ハセミスポーツ・エンドレス・Z、第1ヒート1位/総合3位)

「タイヤをレース直前に替えることは長谷見さんが提案してドキッとしましたが、結果的には正解でした。スタート直後の第1コーナーは怖かったですね。その後も何度もコースから飛び出しそうになりましたが、遅れても挽回できるし、焦らないよう自分に言い聞かせて走りました。路面がドライになってからは思い切りプッシュしましたが、第1ヒートをトップで終わることができてよかったです」

星野一樹選手
(#81ダイシンADVANシルビア、第2ヒート10位/総合4位)

「スタートのときは前の車両がブレーキを踏んだので、つい追い越してしまいました。自分のレース結果には満足できませんが4位という結果にはびっくりしました。これをきっかけに表彰台を目指したいですね」

加藤正将選手
(#51C-WEST・AUTOSTAFF・ADVANシルビア、第1ヒート5位/総合7位)

「「予選がこれまでで一番いい13位だったので安全策を取る戦略だったんですが、滑りながらのレースは得意だったので自分でスリックを選びました。最初は一気にポジションを落としましたが、ていねいな走りを心がけ、途中からは楽しく走ることができました」


Rd. 4 MALAYSIAN JGTC IN FUJI SPEEDWAY
RACE RESULTS (GT300) - Race 1st Heat
Sunday,13 July, 2003 FUJI SPEEDWAY [ 14:20 Start Cloudy / wet〜dry 20 Laps ]
Pos
Car Name
No.
Driver Name
Time/Diff
1st Heat
Point
1 ハセミスポーツ・エンドレス・Z 3 柳田真孝 32'27.596 30
2 ECLIPSE タイサン ADVAN バイパー 55 木下隆之 -2.311 29
3 ダイシンADVANシルビア 81 植松忠雄 -1Lap 28
4 JIM RodeoDrive アドバンF360 11 松田秀士 -1Lap 27
5 C-WEST・AUTOSTAFF・ADVANシルビア 51 加藤正将 -1Lap 26
6 シグマMR-S 71 澤 圭太 -1Lap 25
7 Kosei SPIRIT MR-S 17 長島正興 -1Lap 24
8 EndlessタイサンADVAN GT3R 24 浅井亮博 -1Lap 23
9 BANPRESTO B-1 マッハ号GT 320R 5 玉中哲二 -1Lap 22
10 リニューカーインターリンクNSX 2 高橋一穂 -1Lap 21

RACE RESULTS (GT300) - Race 2nd Heat
Sunday,13 July, 2003 FUJI SPEEDWAY [ 16:05 Start Rain / wet 30 Laps ]
Pos
Car Name
No.
Driver Name
Time/Diff
2nd Heat
Point
1 JIM RodeoDrive アドバンF360 11 田中哲也 1:00'41.524 30
2 ECLIPSE タイサン ADVAN バイパー 55 山田英二 -11.110 29
3 プラスe タイサン ADVAN GT3R 26 山路慎一 -12.253 28
4 DENTAIRE MR-S 34 松田晃司 -12.751 27
5 ウェッズスポーツCELICA 19 青木孝行 -26.150 26
6 RECKLESS MR-S 31 佐々木孝太 -41.980 25
7 ハセミスポーツ・エンドレス・Z 3 木下みつひろ -45.269 24
8 ARTA Garaiya 43 高木真一 -51.622 23
9 AMPREX BMW M3GT 15 C.クワン -1'13.039 22
10 ダイシンADVANシルビア 81 星野一樹 -1'22.354 21
13 C-WEST・AUTOSTAFF・ADVANシルビア 51 尾本直史 -1Lap 18


RACE RESULTS (GT300)
Pos
Car Name
No.
Point
1st Heat
2nd Heat
Total
1 ECLIPSE タイサン ADVAN バイパー 55 29 29 58
2 JIM RodeoDrive アドバンF360 11 27 30 57
3 ハセミスポーツ・エンドレス・Z 3 30 24 54
4 ダイシンADVANシルビア 81 28 21 49
5 ウェッズスポーツCELICA 19 20 26 46
6 プラスe タイサン ADVAN GT3R 26 17 28 45
7 C-WEST・AUTOSTAFF・ADVANシルビア 51 26 18 44
8 EndlessタイサンADVAN GT3R 24 23 19 42
9 Kosei SPIRIT MR-S 17 24 15 39
10 ARTA Garaiya 43 16 23 39
TRACK INFORMATION
Length: 4.400km
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