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ザナヴィ ニスモ GT−R、3位ポディウムフィニッシュ!
モチュールピットワークGT−Rは、理想的な5位完走
JGTC第3戦 SUGO GT CHAMPIONSHIP 決勝レポート
5月25日、スポーツランドSUGO(宮城県)
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JGTC第3戦「SUGO GT CHAMPIONSHIP」の決勝レースが25日午後2時48分より、81周にわたって行われた。予選2番手からスタートした#23「ザナヴィ ニスモ GT−R」は、本山哲が序盤にトップの#1スープラにプレッシャーをかけ続けるスリリングなレースを展開。後半、ミハエル・クルムは、3位でゴールし今季2度目のポディウムフィニッシュを果たした。一方、予選12位からスタートした#22「モチュールピットワークGT−R」は、レースをスタートした影山正美がクレバーな走りで順位を押し上げ、後半を担当したリチャード・ライアンがそれを守りきって5位でフィニッシュラインをクロスした。
メインシグナルがグリーンを示すと、各車が一斉にスパートしレースがスタートした。「早いうちに前に出たい」と言っていた本山は、オープニングラップから#1スープラを激しくプッシュ。コース幅をいっぱいに使い、時にはゼブラゾーンに片側二輪を乗せてのアグレッシブなドライビングでオーバーテイクのためのスペースを探した。しかし、#1はミスも隙も見せず、レースをリードしたままピットイン。本山もミハエル・クルムに交代するため、ピットに戻った。クルムは#1よりも早くコースに戻ったが、タイヤが温まっておらず、2周早くピットアウトしていた#1にアウトラップで抜かれてしまう。さらに、前半トップ2台の直後につけていた#36スープラがタイミングよくこの2台の前に入ったため、クルムは3位で後半を周回した。トップ2台のスープラは、バトルを繰り広げながら速いペースでレースをリードし、最終周の最終コーナーで逆転するなどの見せ場を作ってレースを終えた。クルムは、開幕戦の2位に続く3位で2度目の表彰台を獲得。前半のプッシュで、本山はこのレースのファステストラップも記録している。予選2位、決勝3位、ファステストラップの活躍は、GT−RのSUGO苦手イメージを完全に払拭するものとなった。
影山正美がレースをスタートした#22は、12位からレースをスタートし、上位車の脱落にも助けられながら徐々にポジションを上げていった。影山は、目前での他車のスピンに二度もあいながら、その都度冷静にこれらをかわし、ピットイン時には4位にまで順位を上げていた。後半を担当したライアンは、各車のピットインのタイミングで7位まで順位を落とすが、じわりじわりと差を詰め、5位を走行。4位の#25スープラに20秒以上あった差を淡々と詰めていき、最終ラップには4秒差にまで迫っていた。#22は、5位完走を果たしたことで、ハンディウエイトを20kg降ろして次戦の富士に臨むこととなった。
本山哲
「序盤はペース良く走れたのですが、抜くところが見つけられず残念でした。前に出さえすれば、こちらの展開になったのですが・・・。これでまたウェイトを積むことになってしまいましたが、今年のクルマは重くてもいけることがわかったし、重ければそれなりのセッティングがあります。チャンピオン獲得に向けて、確実に毎レース上位フィニッシュを続けることが肝心です。今後も勝ちを狙ってガンガンいきます」
ミハエル・クルム
「(後半は)トップ2台のペースが速すぎました。でも表彰台に上がれて良かった。クルマが重くなるのはあまり歓迎しないけど、今後も前向きなレースをしていきたいですね」
リチャード・ライアン
「正美が素晴らしいドライビングでステディに走り、良いポジションでクルマを渡してくれました。クルマには何も問題なく、僕もリスクを冒さず走ることができました。理想的なポジションでレースを終えられました。これで次の富士は軽くなるし、チャンピオンシップをめざして、また勝ちに行くレースができそうです」
柿元監督
「優勝は逃してしまいましたが、これで菅生はニスモにとって苦手なサーキットではなくなったと言えるでしょう。#23はまたウェイトを積むことになってしまいましたが、本山は見ごたえのあるレースをしてくれました。また、#22のほうは目論みどおりにウェイトを降ろすことになりました。次の富士は、変則的なレースですが、またきっとGT−Rの良いところをお見せできると思います」
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RACE RESULTS Rd. 3 SUGO GT CHAMPIONSHIP - Sunday,25 May, 2003 SPORTSLAND SUGO [ Start 14:48 - 81Laps Cloudy / Dry ]
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Pos |
Car Name |
No. |
Driver Name |
Laps |
1 |
エッソウルトラフロー スープラ |
1 |
脇阪寿一 / 飯田 章 |
1:52'45"096 |
2 |
WOODONE トムススープラ |
36 |
土屋武士 / エリック・コマス |
-0"082 |
3 |
ザナヴィ ニスモ GT-R |
23 |
本山 哲 / ミハエル・クルム |
-24"442 |
4 |
ADVAN スープラ |
25 |
荒 聖治 / ジェレミー・デュフォア |
-1'06"847 |
5 |
モチュールピットワーク GT-R |
22 |
リチャード・ライアン / 影山正美 |
-1'12"981 |
6 |
プロジェクトμエスペリアスープラ |
35 |
服部尚貴 / 脇阪薫一 |
-1Lap |
7 |
TAKATA童夢NSX |
18 |
道上 龍 / セバスチャン・フィリップ |
-1Lap |
8 |
Mobil 1 NSX |
64 |
松田次生 / 小暮卓史 |
-1Lap |
9 |
G'ZOX無限NSX |
16 |
伊藤大輔 / トム・コロネル |
-1Lap |
10 |
auセルモスープラ |
38 |
竹内浩典 / 立川祐路 |
-1Lap |
R |
カルソニックスカイライン |
12 |
ブノワ・トレルイエ / 井出有治 |
-41Laps |
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TRACK INFORMATION
Length: 3.704256km
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