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ザナヴィ ニスモ GT-Rが3位表彰台
ダイシンADVANシルビアも着実にポイント獲得
JGTC第3戦 SUGO GT CHAMPIONSHIP 決勝レポート
5月25日、スポーツランドSUGO(宮城県)

予選の行われた前日同様、雲が多くすっきりしない決勝日。それでも4万8000人のファンがスポーツランドSUGOへ集まった。ときおり薄日は射すものの気温18℃、路面温度23℃という肌寒い天候のもと、14時48分に81周決勝レースのスタートが切られた。予選2位の#23ザナヴィ ニスモ GT-Rの本山哲は、トップの#1スープラをピタリとマーク。3周目にはこのレースの最速ラップとなる1分19秒792で逆転を狙うが、#1スープラも必死でブロック。トップ2台は後続を引き離しながら息詰まるテールtoノーズ状態の攻防を続けた。

7位スタートとなった#12カルソニックスカイラインのブノワ・トレルイエは、2周目にコースアウトを喫し11位にポジションダウン。しかしここから挽回し、8周目には9位、13周目には7位、19周目には6位、34周目には5位と驚異のリカバリー。他陣営のピットインもあり、40周目には2位までポジションを上げていった。また12位スタートの#22モチュールピットワークGT-Rの影山正美は、#12GT-Rの背後にピタリとつけ、アクシデントを巧みに避けながらポジションを上げていった。

折り返し近くの36周目に先頭を走る#1スープラがピットインして#23GT-Rがトップに。#23GT-Rも38周でピットインしてミハエル・クルムに交代。クルムは#1スープラの前でコースに復帰するが、タイヤが温まっておらず、#1スープラに先行を許した。39周目に4位までポジションを上げていた#22GT-Rもピットイン。リチャード・ライアンに交代して、8位でコース復帰した。#12GT-Rは2位走行中の41周目、ヘアピン手前でスピンを喫し、惜しくもリタイアとなった。

ルーティーンピットがひと段落した48周終了時点のポジションは、#23GT-Rが3位、#22GT-Rが5位。終盤は#1スープラと#36スープラがテールtoノーズのバトルを繰り広げたが、ファイナルラップの最終コーナーで接触しながら逆転した#1スープラが優勝。#23GT-Rは3位表彰台を獲得、また#22GT-Rも次のレースで20kgのハンディウェイトを下ろすことができる最高の順位である5位入賞を果たした。

GT300クラスは、予選10位の#3ハセミスポーツ・エンドレス・Zの木下みつひろが、2周目に8位、3周目に7位、9周目に4位と次々にポジションアップを果たした。しかし予想よりもタイヤのグリップが落ちるのが早く、28周でピットインして硬めのタイヤに交換。ドライバーも柳田真孝に交代する。12位スタートの#81ダイシンADVANシルビアの星野一樹も、序盤の混乱を避けながらポジションを上げ、5周目には8位へ浮上。さらに他車がピットインする間に5位となった42周目にピットインして、植松忠雄にバトンを渡した。16位スタートの#51C-WEST・AUTOSTAFF・ADVANシルビアの尾本直史は、なかなかポジションを上げられないまま、29周でピットインして加藤正将に交代した。

44周目、クラス6位を走行していた#3フェアレディZの柳田は、レインボーコーナーでGT500車両にプッシュされ、グラベルベッドにストップ。何とかコースに復帰し、17位で完走した。#81シルビアは7位でポイント獲得、#51シルビアは11位でゴールした。

なお、第4戦セパンの代替レースは、7月12〜13日に富士スピードウェイで開催される予定。レースは、150kmの第1ヒート、給油を行う250kmの第2ヒート(ドライバー交代なし)という変則的なものが検討されている。


本山哲選手(3位/#23ザナヴィ ニスモ GT-R)
「序盤はペース良く走れたのですが、抜くところが見つけられず残念でした。前に出さえすれば、こちらの展開になったのですが・・・。これでまたウェイトを積むことになってしまいましたが、今年のクルマは重くてもいけることが分かったし、重ければそれなりのセッティングがあります。チャンピオン獲得に向けて、確実に毎レース上位フィニッシュを続けることが肝心です。今後も勝ちを狙ってガンガンいきます」

リチャード・ライアン選手(5位/#22モチュールピットワークGT-R)
「正美が素晴らしいドライビングでステディに走り、良いポジションでクルマを渡してくれました。クルマには何も問題なく、僕もリスクを冒さず走ることができました。理想的なポジションでレースを終えられました。これで次の富士は軽くなるし、チャンピオンシップをめざして、また勝ちに行くレースができそうです」

木下みつひろ選手
   (GT300クラス17位/#3ハセミスポーツ・エンドレス・Z)

「予想以上にタイヤに厳しいレースで早めにピットインしました。交代後もうまく前の車両についていけていたので、この結果は悔しいですね。Zは速くなる要素がたくさんありますし、今回のレースでしっかりレース距離を走れましたので、方向性は読めました。エンジンもすごく良くなっているし、次は一発狙っています!」


RACE RESULTS
Rd. 3 SUGO GT CHAMPIONSHIP
- Sunday,25 May, 2003 SPORTSLAND SUGO [ Start 14:48 - 81Laps Cloudy / Dry ]
Pos No. Class
Pos
Car Name Driver Name Time
diff
Laps
1 1 500-1 エッソウルトラフロー スープラ 脇阪寿一/飯田 章 1:52'45.096 81
2 36 500-2 WOODONE トムススープラ 土屋武士/E.コマス 0'00.082 81
3 23 500-3 ザナヴィ ニスモ GT-R 本山 哲/M.クルム 0'24.442 81
4 25 500-4 ADVANスープラ 荒 聖治/J.デュフォア 1'06.847 81
5 22 500-5 モチュールピットワークGT-R 影山正美/R.ライアン 1'12.981 81
6 35 500-6 プロジェクトμエスペリア スープラ 服部尚貴/脇阪薫一 1lap 80
7 18 500-7 TAKATA童夢NSX 道上 龍/S.フィリップ 1lap 80
8 64 500-8 Mobil 1 NSX 松田次生/小暮卓史 1lap 80
9 16 500-9 G'ZOX無限NSX 伊藤大輔/T.コロネル 1lap 80
10 38 500-10 auセルモスープラ 竹内浩典/立川祐路 1lap 80
11 8 500-11 ARTA NSX 土屋圭市/金石年弘 1lap 80
12 76 500-12 イエローコーンマクラーレンGTR 五十嵐勇大/田嶋栄一 1lap 80
13 37 500-13 ZENT トムススープラ 黒澤琢弥/M.アピチェラ 1lap 80
14 39 500-14 デンソーサードスープラGT D.シュワガー/織戸 学 2laps 79
15 62 500-15 Vemac R&Dダンロップ350R 柴原眞介/密山祥吾 4laps 77
16 31 300-1 RECKLESS MR-S 佐々木孝太/後藤 聡 1:53'13.056 75
17 5 300-2 BANPRESTO B-1 マッハ号GT 320R 玉中哲二/三船 剛 0'02.920 75
18 7 300-3 雨宮マツモトキヨシアスパラRX-7 谷口信輝/大井貴之 0'14.294 75
19 43 300-4 ARTA Garaiya 新田守男/高木真一 0'31.725 75
20 2 300-5 リニューカー・ベルノ東海NSX 高橋一穂/渡辺 明 0'42.981 75
21 77 300-6 クスコスバルADVANインプレッサ 小林且雄/谷川達也 0'48.725 75
22 81 300-7 ダイシンADVANシルビア 星野一樹/植松忠雄 1lap 74
23 26 300-8 PLUS e タイサン アドバン GT3R 山路慎一/西澤和之 1lap 74
24 69 300-9 FK/Massimo ADVANポルシェ 山岸 大/位高 敬 1lap 74
25 910 300-10 910 BORO アドバンポルシェ 平川 晃/宮川やすお 1lap 74
26 51 300-11 C-WEST・AUTOSTAFF・ADVANシルビア 尾本直史/加藤正将 2laps 73
27 17 300-12 Kosei SPIRIT MR-S 松永まさひろ/長島正興 2laps 73
28 24 300-13 EndlessタイサンアドバンGT3R 余郷 敦/浅井亮博 2laps 73
29 21 300-14 ダンロップ BMW M3GT 一ツ山康/松本晴彦 3laps 72
30 9 300-15 正義の味方 覆面レーサーX MT 菅 一乗/筒井克彦 3laps 72
31 70 300-16 外車の外国屋ダンロップポルシェ 石橋義三/清水 剛 4laps 71
32 3 300-17 ハセミスポーツ・エンドレス・Z 木下みつひろ/柳田真孝 4laps 71
33 34 300-18 DENTAIRE MR-S 西澤誠剛/松田晃司 6laps 69
34 111 300-19 ARKTECHダンロップGT3 飯島寛也/芳賀重光 6laps 69
35 100 500-16 RAYBRIG NSX 加藤寛規/光貞秀俊 13laps 68
36 19 300-20 ウェッズスポーツCELICA 青木孝行/田中 実 12laps 63

以上完走 (規定周回=GT500: 56Laps / GT300: 52Laps)


55 300 ECLIPSタイサンADVANバイパー 山田英二/木下隆之 30Laps 45

15 300 AMPREX BMW M3GT 橋本元次/C.クワン 33Laps 42

71 300 シグマMR-S Guts城内/澤 圭太 33Laps 42

12 500 カルソニックスカイライン B.トレルイエ/井手有治 41Laps 40

11 300 JIM RodeoDriveアドバンF360 松田秀士/田中哲也 39Laps 36

88 500 ノマド ディアブロ JGT-1 古谷直広/WADA-Q 59Laps 22
TRACK INFORMATION
Length: 3.704256km
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