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モチュールピットワークGT-R、優勝!
ザナヴィ ニスモ GT-Rも4位で、ニスモ最高の一日に!
JGTC第2戦 ALL JAPAN GT FUJI-500 決勝レポート
5月4日、富士スピードウェイ(静岡県)

66,000名の大観客を集めたJGTC第2戦「ALL JAPAN GT FUJI-500」は、午後1:55に決勝レースがスタート。予選3位からスタートした影山正美、リチャード・ライアン組の#22「モチュールピットワークGT−R」が72周目にトップに立ち、114周目のチェッカーフラッグをレースリーダーのまま駆け抜けた。4月にシェイクダウンしたばかりの03仕様の同車は、デビューレースで優勝の栄光をつかんだ。

本山哲、ミハエル・クルム組の#23「ザナヴィ ニスモ GT−R」は、8位からレースをスタートしたが、序盤から徐々にポジションをあげ、終盤は3位のスープラとデッドヒートを繰り広げた。周回を重ねるごとにその間隙を詰め、114周目のコントロールラインを通過した時点で僅か0.148秒差の4位でレースを終えた。また、2位には同じくこのレースより03仕様を投入した#12カルソニックスカイラインが入り、日産勢は1、2、4位を占める大活躍。ニスモの柿元監督がシーズン初頭に公約した「速いGT−R」を早くも存分に見せることができた。

#22は影山正美がレースをスタート。13周目に上位の#36スープラがピットインしたため、2位に浮上。その後は長丁場のため序盤は抑え気味に周回する作戦を取ったが、コースのあちこちでバックマーカーのトラップにあい、その隙に#12スカイラインと#25スープラに先行を許してしまう。しかし、序盤の抑制が功を奏し、1回目のピットインでリチャード・ライアンに交代する際、短い時間で給油を終えることができたため、レース復帰後再び3位のポジションを手に入れることができた。ライアンは適度に抑制を効かせた走りながら、着実に先行車との差を埋め、64周目には#12をパスして2位に、そして、72周目にはレースリーダーの#38スープラを捉え、トップに躍り出た。その後もペースを落とすことなく周回を重ね、2回目のピットインを挟んでライアンが2スティントを連続走行。114周目のトップフィニッシュをつかんだ。ニスモの優勝は、2001年のJGTC第4戦富士ラウンド以来の1年9ヶ月ぶり。優勝した影山正美は、2000年の開幕戦以来の勝利だが、優勝回数が累計6回となり、JGTCシリーズ最多優勝ドライバー(エリック・コマス選手とタイ)となった。

#23は、本山哲がスターティングドライバー。50kgのハンディウエイトを積んで8番手からのスタートであったが、12周目に#35スープラを抜いて7位に。その後#36が脱落したため6位となると、30周目には#39をパスして5位へと確実にポジションを上げていった。41周目に1回目のピットイン。ここでミハエル・クルムに交代した。その後一時#25スープラに行く手を阻まれ6位となったが、49周目に再び5位を取り戻し、2回目のピットインではドライバー交代をせずにレースに戻って5位をキープ。終盤上位車の脱落によって、4位となると約10秒あった#39との差を徐々につめ、最終ラップまであきらめずに3位を追い続けた。結果は僅差の4位であったが、開幕戦の2位に続きポイントを加算。チャンピオン獲得に向けて、確実に一歩ステップを進めることとなった。ゴールしたクルムは、「1、2、3位をスカイラインが独占することはできなかったけど、結果的に4位はハッピー。ウェイトを余計に積むことがないからです。次のレースも頑張ります。」と語った。

リチャード・ライアン選手
「グランドスタンドで日産の旗を振り続けてくれたファンの皆さんに感謝したいです。とても心強かった。メカニック達も、ドライバーも、チームの皆が100%力を発揮できたことが勝因です。テストからこのクルマはとても速いことがわかっていたので、完走さえすれば、良い結果がついて来ると信じていた。レースでは、タイヤやギアボックスを酷使しないように気をつけて走りました。今年の素晴らしいチャンスをくれた日産の期待に応えられて良かったです」

影山正美選手
「日産ファン、スカイラインファンの皆さん、大変長らくお待たせしました。やっと勝てました。メカニック達も今週は寝ずの作業をしてくれました。去年表彰台に一度も上れなかったので、今日の優勝は本当にうれしいです。今年のクルマは速いので、レース中にコンスタントに走れるクルマを作ることがポイントでした。今後も確実にポイントを重ねてチャンピオン争いをしたいです」
柿元監督
「まずは、応援ありがとうございました。大変長らくお待たせしましたが、次からもドンドン勝ちを狙っていきますので引き続きご声援をお願いします。今週は実は大変苦しんだんです。スタッフもメカニックも大変努力し、力を注ぎました。その結果、クルマも良く仕上がりましたし、ドライバーもベストを尽くしました。そして、ファンの皆様の熱いご声援、それらがすべてが天に伝わったのだと思います」


RACE RESULTS
Rd. 2 ALL JAPAN GT FUJI-500 - Sunday,4 May, 2003 Fuji Speedway [ 13:55 Start 114Laps Fine / Dry ]
Pos
Car Name
No.
Driver Name
Laps
1 モチュールピットワーク GT-R 22 リチャード・ライアン / 影山正美 2:49'05"641
2 カルソニックスカイライン 12 ブノワ・トレルイエ / 井出有治 -11"003
3 デンソーサードスープラGT 39 ドミニク・シュワガー / 織戸 学 -38"614
4 ザナヴィ ニスモ GT-R 23 本山 哲 / ミハエル・クルム -38"862
5 プロジェクトμエスペリアスープラ 35 服部尚貴 / 脇阪薫一 -1Lap
6 Mobil 1 NSX 64 松田次生 / 小暮卓史 -1Lap
7 RAYBRIG NSX 100 加藤寛規 / 光貞秀俊 -1Lap
8 ZENT トムススープラ 37 黒澤琢弥 / マルコ・アピチェラ -3Laps
9 イエローコーンマクラーレンGTR 76 五十嵐勇大 / 田嶋栄一 -4Laps
10 WOODONE トムススープラ 36 土屋武士 / エリック・コマス -7Laps
TRACK INFORMATION
Length: 4.400km
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