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ザナヴィ ニスモGT-R、デビューレースは2位表彰台!
モチュールピットワークGT-Rは8位完走
JGTC第1戦 GT Championship in TI 決勝レポート
3月30日、TIサーキット英田(岡山県)

晴天に恵まれたJGTC第1戦「GT Championship in TI」決勝レースは、シリーズの開幕戦に集まった55,000名の観客の前で熱戦を繰り広げた。ポールポジションスタートの#23「ザナヴィ ニスモGT-R」は、レース前半をトップで周回、そのまま逃げ切るかに思われたが、終盤追い上げてきた#1スープラに逆転され、2位でフィニッシュラインを越えた。また、#22「モチュールピットワークGT-R」は好スタートののち10位でレースを折り返すと、後半徐々に順位を上げ、最終的には8位でチェッカーフラッグを受け、選手権ポイント3を手に入れた。

レースは、14:00にフォーメーションラップをスタート。気温は、18℃に上がっていた。#23は本山哲がスタートを担当。予選2位以下で最も速いタイムを出していた#38スープラがフォーメーションラップでスピン、脱落していたため、続く#25スープラ、#1スープラとの差を徐々に広げながら、序盤のレースをリードしていった。しかし、バックマーカーに詰まることも多く、大量リードを築くことはできなかった。本山のスティント終盤には、#25、#1が後方に迫り、オーバーテイクに挑んだ#1にリアをプッシュされ、スケジュールされたピットインの直前にレコードラインから押し出されてしまう。この間に、#25、そして直後に#1に先行を許し、3位でピットに向かった。

正確なピットワークにより、クルーは約40秒でミハエル・クルムをコースに戻し、#23は再びレースリーダーのポジションを取り戻した。しかし、#1に後ろをプッシュされた後、#25にカナードを削り取られており、クルムはスティント序盤から狂ってしまったハンドリングに悩まされる。そして、52周目には#1にトップの座を譲ることに。しかし、62周目にはその#1がスピンして後退すると、今度は#25に追い上げられることになった。0.6秒差に迫った#25は、#23との間にGT300車両を挟んだまま最終コーナーのイン側スペースに無理に進入してGT300車にヒット。#25は、フロントを壊してピットに戻っていった。その間、スピンからタイムを挽回してきた#1が再び#23クルムの背後に迫った。そして、75周目に#1にトップを譲り、そのまま82周目のチェッカーフラッグを迎えることとなった。

#22「モチュールピットワークGT-R」は、スタートドライバーの影山正美が絶妙の好スタートで、13位から3台を抜いて10位にポジションアップした。影山は、正確なドライビングでタイヤをセーブしながら周回を重ね、39周目に10位でピットイン。リチャード・ライアンにステアリングを渡した。ニスモ得意の無駄ないピットワークで、コースに戻ると7位に浮上していた。その後、上位の#36スープラとの差を詰めたライアンは、オーバーテイクのチャンスをうかがったが、ハードブレーキング時に姿勢を崩してスピン。9位に後退してしまう。終盤、8位に順位を上げ、そのままゴールとなった。

本山哲選手
「前半は調子が良かったのですが、気温が予想以上に上がってしまい、後半は苦戦しました。タイヤを含めて、チョイスが今日のコンディションに合っていなかったようです。優勝はお預けとなってしまいましたが、ポールポジションは取れたし、トップ争いを演じられた末の2位は悪くはない結果です。次も勝ちを狙っていきます」

ミハエル・クルム選手
「接触したときにサスペンションのセッティングが狂ってしまい、右コーナーはオーバーステア、左コーナーは超アンダーで苦労しました。バックマーカーにブロックされている間に#1にトップを譲ってしまったのは、釈然としないですね」

柿元監督
「本来#23の2位表彰台は喜ぶべきリザルトですが、優勝を逃したのは悔しい限りです。結果として、うちはタイヤをうまく使いきれなかったのだと思います。何度か接触があり、そのためにサスペンションのセットが狂ってしまい、タイヤの磨耗を早めてしまいました。しかし、苦手だったTIでパフォーマンスを見せられたし、課題も見つけられました。今回は#23が孤軍奮闘という感じでしたが、次戦には3台の03年型GT−Rが揃う予定です。この悔しさをバネにしたいですね」


RACE RESULTS
Rd. 1 GT CHAMPIONSHIP in TI - Sunday,30 March, 2003 TI Circuit AIDA [ 14:03 Start 82Laps Fine / Dry]
Pos
Car Name
No.
Driver Name
Laps
1 エッソウルトラフロー スープラ 1 脇阪寿一 / 飯田 章 2:05'08"439
2 ザナヴィ ニスモ GT-R 23 本山 哲 / ミハエル・クルム -4"283
3 TAKATA童夢NSX 18 道上 龍 / セバスチャン・フィリップ -29"358
4 G'ZOX無限NSX 16 伊藤大輔 / トム・コロネル -40"362
5 Mobil 1 NSX 64 松田次生 / 小暮卓史 -1'08"948
6 WOODONE トムススープラ 36 土屋武士 / エリック・コマス -1'11"691
7 RAYBRIG NSX 100 加藤寛規 / 光貞秀俊 -1'12"506
8 モチュールピットワーク GT-R 22 リチャード・ライアン / 影山正美 -1'26"681
9 プロジェクトμエスペリアスープラ 35 服部尚貴 / 脇阪薫一 -1Lap
10 ADVAN スープラ 25 荒 聖治 / ジェレミー・デュフォア -1Lap
12 カルソニックスカイライン 12 ブノワ・トレルイエ / 井出有治 -2Laps
TRACK INFORMATION
Length: 3.703km
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