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ザナヴィ ニスモGT-R、決勝シミュレーションも好調
JGTC第1戦 GT Championship in TI 決勝前フリー走行レポート
3月30日、TIサーキット英田(岡山県)

JGTC開幕戦「GT Championship in TI」の決勝レース日、3月30日(日)の朝8:30より、参加全41台によるフリー走行が行なわれた。気温は5℃、路面温度は10℃前後であった。

#23「ザナヴィ ニスモGT-R」は、本山哲、ミハエル・クルムの順番で走行。決勝レースのシミュレーションを行った。後半は、既に30周以上周回しているタイヤで走行し、グリップが低下しても安定したタイムで周回できることを確認した。それでもベストタイムは、本山の1’27”581で、この時間帯の2番手タイム。トップの#38スープラとのタイム差は、わずか0.07秒であった。

#22「モチュールピットワークGT-R」は、決勝レースをステディに走行するために予選からハードコンパウンドのタイヤをチョイスしている。03仕様の投入を次戦に控え、開幕戦は確実に完走してチャンピオンシップポイントを取ることが使命だ。フリー走行では、路面温度が上がらず、グリップがない中でマシンをコントロールする走行となった。 前半を担当した影山正美は1’30”568、後半の走行を受け持ったリチャード・ライアンは1’30”368がベストタイムであった。

影山正美選手
「フリー走行はタイヤが暖まらずグリップしませんでしたが、決勝レースでベストマッチするタイヤを選んでいます。今回は、予選ポジションはあまり重要ではなく、あくまでも決勝レースで確実に完走することが目的です。シャシーは02仕様ですが、エンジンは改良版を積んでおり、パワーは上がっているのが実感できます。決勝レースを見ていてください」

柿元監督
「#23は、スティント終盤のグリップレベルを想定して走行しました。このコースは、タイヤの使い方がひとつの鍵だと思います。タイム的にもまずまずのところで走れることが確認できました。#22は、#23よりもハードなタイヤを使っています。#23は勝ちを、#22は少しでも多くのポイントを取りたいと考えています」

フリー走行後、ピットではドライバー達がファンサービスをするピットウォークが行われた。ニスモピットでは、3月生まれの本山哲、ミハエル・クルムのバースデーイベントが行われ、2名の#23ドライバーが大きなバースデーケーキのろうそくを消して多くのレースファンに笑顔を見せた。

今年のJGTCは車両規則の変更以外にも、安全性を高め、同時に競技性を向上させるためのレギュレーション変更が行われた。そのひとつにピット作業ルールがある。今年から燃料給油中のピット作業が全面禁止となり、その間ピットクルーはクルマに触れてはいけないことになった。これによって、給油量による給油時間差、その後のタイヤ交換作業の迅速性による差などピットインに要する時間を左右する要素が増える。チームの総合力を誇るニスモには有効なルール変更だ。

ますます見所が増えた今年のJGTCレース開幕戦は、いよいよ14:00に決勝スタートを迎える。
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