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Race Report
Race Calender
FAIRLADY Z
Round 7 MOTEGI GT 300km RACE
GT500 class 決勝 RACE RESULT
「WOODONE ADVAN KONDO Z」が6位入賞
ハンディウェイトに苦しんだ「MOTUL AUTECH Z」も10位でポイント追加
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50,000名の観客が見守る中、9月10日(日)に栃木県茂木町のツインリンクもてぎ(1周4.801km)で開催されたSUPER GT第7戦に5台のフェアレディZ GT500が出走した。前戦の鈴鹿で1-2フィニッシュするなど活躍したZ勢は、今回課せられたハンディウェイトに苦しみ、厳しいレースを戦うこととなった。その中、予選9位からレースをスタートした「WOODONE ADVAN KONDO Z」(#24 柳田真孝/荒聖治組)が6位に入賞。前戦終了時点で選手権ポイント首位であった「MOTUL AUTECH Z」(#22 ミハエル・クルム/リチャード・ライアン組)は特別性能調整25kgを含む120kgのハンディウェイトにもかかわらず10位で完走し、貴重な1ポイントを追加した。この日の天候は曇りで、レーススタート前の気温は31度、路面温度は45度であった。

#24 Zを育て、唯一Z勢で装着する横浜タイヤの開発にも貢献したエリック・コマスが腰痛手術のためフランスに帰国し、柳田と組むレギュラードライバーは今回から荒に変更となった。また、これまでセカンドドライバーだった柳田もマシンのセットアップと予選タイムアタックが任されることとなり、KONDO RACINGは大きく様相が変化した。
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9位からスタートした柳田は、レース前半はポジションを維持して周回し、28周目にピットインして荒にドライバー交代した。後半を受け持った荒は、接触やトラブルを避けながら冷静なレースを展開。他車が後退したり、戦列を離れる中、35周目には8位、46周目には7位へと順位を上げた。レース終盤には先行する#35 SC430を射程圏内に捉えて追い上げ、62周目にはついに逆転し、6位でフィニッシュを迎えることとなった。近藤監督は、「現時点でチームが持てる力を全て発揮しました。タイヤが辛い終盤にSC430をキャッチできたのが、大変価値ある収穫だったと思います」と、うれしそうに語った。

#22 Zのミハエル・クルムは、予選13位からの決勝スタートとなった。前半から重い重量に苦しんだクルムは、我慢の走りを続けて25周目にピットインしてリチャード・ライアンに交代。13位のままレースに戻ったライアンは、交代直後の29周目に#12 Zに接触されてグラベルベッドへ。10数秒のロスを喫したが、無傷で再スタートすることができた。しかし、ペースを上げられないまま11位でレース終盤を迎え、61周目に何とか先行する#3 Zを抜いて10位へ。そのままチェッカーフラッグを受け、貴重な選手権ポイント1を追加した。

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「XANAVI NISMO Z」(#23 本山哲/松田次生組)は、松田が予選11位からレースをスタート。序盤の周回を走行しながら松田はポジションアップの機会をうかがったが、24周目に、GT300車両とコース上で接触。フロントフェンダーにダメージを受けたものの、走行性能に大きな影響がないためそのまま走行を続けた。しかし、フラッグタワーから「車両異常のためピットインすべし」を意味するオレンジボールフラッグが提示され、26周目にピットインし、ガレージの中にマシンを引き入れての修理を行った。このため、約3周をロス。本山がコースに戻って周回を重ねたが挽回は叶わず、14位でレースを終えることとなった。予選15位の「カルソニック インパル Z」(#12ブノワ・トレルイエ/星野一樹組)は13位完走、「イエローハットYMSトミカZ」(#3横溝直輝、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)は10位スタートで11位フィニッシュとなった。


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ニスモ 飯嶋嘉隆監督
「今回は厳しいレースでした。気温が予想以上でタイヤも辛かったし、重いクルマのためなす術がなかったというのが正直なところです。次のオートポリスでは、ウェイトがだいぶ軽くなるので、勝ちを狙って行きたいですね」

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#23 松田次生
「他車とポジション争いしている時に、ピットアウトしてくるGT300マシンが見えました。避けられると思ったのですが、そのクルマが予想とは異なる方向に動いて接触してしまいました。絶対に僕が避けなければならないアクシデントだったので反省しています。今後はこういうことがないように頑張ります」

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#24 荒聖治
「僕がチームに加わったのは菅生からですが、この短い間にも横浜タイヤさんが大変頑張ってくれて、タイヤは大進歩を遂げました。また、シャシーのエンジニアも、このもてぎに合わせて旋回性能重視のマシンに仕上げてくれました。そんな前向きな雰囲気の中、#35のテールが見えたとき、何としても諦めずに抜いてやる、と思いました」


RACE RESULT
Rd. 7 MOTEGI GT 300km RACE
- Sunday,10 September, 2006 TWIN RING Motegi [ 14:03〜63Laps cloudy / dry ]
Pos Car name No 1st Driver Laps
1 RAYBRIG NSX 100 Sebastien Philippe / 細川 慎弥 1:56'20"804 
2 OPEN INTERFACE TOM'S SC430 36 脇阪 寿一 / Andre Lotterer -17"666 
3 ZENT セルモ SC 1 立川 祐路 / 高木 虎之介 -46"509 
4 Mobil 1 SC 6 飯田 章 / 片岡 龍也 -52"301 
5 TAKATA 童夢 NSX 18 道上 龍 / 小暮 卓史 -52"937 
6 WOODONE ADVAN KONDO Z 24 柳田 真孝 / 荒 聖治 -1'15"596 
7 BANDAI DIREZZA SC430 35 服部 尚貴 / Peter Dumbreck -1'23"634 
8 EPSON NSX 32 Loic DUVAL / 武藤 英紀 -1'23"705 
9 triple a サード スープラGT 66 Andre Couto / 平中 克幸 -1'44"754 
10 MOTUL AUTECH Z 22 Michael Krumm / Richard Lyons -1'46"577 
11 イエローハットYMS トミカ Z 3 横溝 直輝 / J.P.De.Oliveira -1'53"545 
13 カルソニック インパル Z 12 Benoit Treluyer / 星野 一樹 -1Lap 
14 XANAVI NISMO Z 23 本山 哲 / 松田 次生 -4Laps 
TRACK INFORMATION
Length: 4.801379Km