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蒸し暑い天候の中開催されたSUPER GT第7戦、GT300クラスは26台の車両が参加して行われ、#13 Zが予選15位から13台抜きで今季2回目の2位表彰台を獲得した。最後尾近くの24番グリッドからスタートした#47 Zも16台をかわして8位ゴール。また予選5位から逆転優勝が期待された#46 Zは、序盤に他車両から接触を受けてパンク、さらにはタイロッドが折れてその修復に時間を要し完走24位という結果に終わった。
予選日同様の曇天ながら、午前中から気温が上がったツインリンクもてぎ。決勝のスタート進行が始まる13時の時点で、気温31℃、路面温度45℃と非常に蒸し暑くなった。決勝レース直前には日が差し、さらに気温/路面温度は上昇した。14時にローリングラップがスタート。ドライバーは、#46 Zが佐々木、#13 Zが影山、#47 Zが長島。2周目の4コーナー先で#46 Zの佐々木が他車両に接触され左フロントタイヤがパンク。佐々木は思うようにドライブできない車両を何とかピットに戻し、タイヤ交換を行ってピットアウトしたが、車両はふらついて走行が安定しない。翌周に再びピットインしてガレージに入れられたが、接触の衝撃でリアのタイロッドが折れており、その修復のために20分近くを要し、戦列から完全に脱落してしまった。
一方抜群のスタートを切ったのが#13 Zの影山。1周目に5台をかわし、2周目にはさらに2台を抜き8位に浮上。上位勢のラップタイムには1〜2秒遅れるものの、安定したラップタイムを刻みじわじわとポジションを上げて13周目には5位に浮上した。さらに25周目には3位に上がり予定よりやや早めの27周目でピットイン。ここでタイヤを交換して藤井に交代した。藤井は9位でコースに戻り、31周目にはトップでピットインした#11フェラーリのアウトラップでこれをかわして6位、ピットを済ませた車両の中でトップに立った。タイヤが温まった#11フェラーリには33周目には逆転されるものの、藤井は1分58 秒台のラップタイムでそのポジションをキープ。38周で上位の車両がルーティーンピットワークを済ませると、堂々2位を走行していた。
#47Zの長島は、ミスなくじわじわとポジションを上げ、16位までポジションアップした25周目にピットイン。ここでタイヤを交換して安田に交代した。安田は「途中頑張りすぎてフラットスポットを作ってしまった」ものの、確実にポジションを上げる走りを見せて43周目にはポイント圏内の9位に浮上。
さらに終盤の49周目にはポルシェを抜いて8位に上がりゴール。4戦連続でポイントを獲得した。
序盤にレースを失った#46 Zは、早めに3回目のピットインを行い番場に交代し、経験を積ませることにした。折り返し点を過ぎてからピットインを行い再び佐々木がドライブして24位完走とはなったものの、「結果を見ると接触がなければ優勝できるレースだっただけに、痛い」(大駅俊臣チーフエンジニア)と悔やまれる結果になった。
2位を走行する#13 Zは、後半も藤井が安定して1分59秒台のペースで走り、3位との7秒程度の差も詰められることなく58周を走りきってチェッカー。第5戦SUGO以来の2位表彰台を獲得、6戦連続でポイントを獲得した。
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影山正美
(#13「エンドレス アドバンCCI Z」/2位)
「ピットワークも完璧だったし、ドライバーも頑張ったし、チームの力が発揮されたレースだったと思います。他のチームのミスやペナルティもありましたし、総合力で得た表彰台でしょう。それに藤井の成長も効いてますね。チャンピオンの権利が全くないわけではないし、ひとつでもシリーズ上位を目指し、Zの中でトップを取れるよう残りのレースを戦いたいと思います」
藤井誠暢
(#13「エンドレス アドバンCCI Z」/2位)
「アウトラップでは頑張って走りました。2台ぐらい抜いてると思いますよ。でもそこで頑張りすぎて後半タイヤがつらくなってしまいました。序盤は1分58秒台で走れましたし、全体的には良かったと思います」