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朝からぐずついた天候のもてぎ。どんよりとした雲が垂れ込め、いつ雨が落ちてきてもおかしくないような空の下、10時05分、予選1回目(GT300専有走行枠)が始まった。GT300の参加台数は26台。気温は26℃、路面温度は32℃だが、湿度が高く蒸し暑い。30kgのハンディウェイトを積む#13 Zは藤井、10kgのハンディウェイトを積む#46 Zは佐々木、ワンランクアップの性能調整を受けている#47 Zは安田がコースイン。セッション中盤、#47 Zの安田が1分56秒245で5位につける。さらに安田は翌周1分54秒798にタイムアップしたが順位は変わらず。#46 Zの佐々木も1分55秒220で9位に滑り込んだが、#13 Zの藤井は1分59秒048で26位だった。
10時45分、セッションは混走枠となり各車両が再びコースイン。ところが開始早々に#47 Zから白煙が上がり、V字コーナー先でストップ。安田が5位のタイムを出してのだが、ドライブしていた長島は基準タイムをクリアしておらず、この時点で予選通過ならず。ここで車両を排除し、コース上のオイルを処理するために赤旗中断となった。「前兆もなく突然エンジンがいっちゃいました」と唇を噛む長島。
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#13 Zは影山がコースインするが、1分56秒133がベストで16位どまり。さらにチェッカー後、90度コーナーの手前でストップしてしまった。「ずっと(アクセルを)踏んでいたこともあってガス欠。めいっぱいいけたとしても1分55秒8ぐらいでトップ10なんて無理。うちは去年よりリストリクターが1ランク狭くなっているのに、去年とほぼ同じタイムを出せている。周囲が(性能調整などで)速くなりすぎていますよね」と影山は不満そうな表情をみせた。
最初のGT300専有走行枠でマシントラブルによりストップした車両があり、こちらもドライバーが1名のみしか基準タイムをクリアできなかったため、#46Zが2つポジションを上げた7位でスーパーラップ(SL)進出を決めた。#13 Zは16位、#47 Zは午後の予選2回目に向けてエンジンの交換作業が始まった。
気温27℃、路面温度37℃とさらに蒸し暑くなった14時15分、15分間の予選2回目が始まった。無事エンジンの交換を終えた#47 Zの長島が1分58秒888のタイムを出して基準タイムをクリア。これで明日の決勝レースへの出場を決めた。
14時50分、SLが始まった。4番目にアタックに出た#46 Zの佐々木は、セクター1からそれまでのベストタイムを更新し1分55秒321でその時点でのトップタイム。しかしその後、5台の車両にタイムを更新され6位で予選を終えることになった。ところが予選終了後、SLでクラスポールポジションを獲得した車両が、車両規則違反(カナードの取り付け位置違反)により予選タイム抹消。これで2位以下が繰り上がり、#46 Zが5位、#13 Zが15位、そして#47 Zが24位となった。
佐々木孝太
(#46「吉兆宝山 DIREZZA Z」/予選5位)
「今ひとつ攻めきれないスーパーラップでした。ちょっと慎重になってしまったかもしれません。セッティングも詰めきれていなかったし1分54秒台は出せたはずなんですが。グリッドは3列目までにはいたかったので、まずまずでしょうか。うちはトップスピードで他の車両に負けていますので、明日は超大変なレースになると思いますが、速いクルマに引っ張ってもらって、後ろのライバルたちとの差を広げたいです。タイヤは硬めを選んでいるので問題はないと思います。ポイント争いしているライバルより前でチェッカーを受けます!」