 |
 |
Copyright © NISMO |
7月の下旬だというのに、スポーツランドSUGOの天候はぐずついていた。今回#13 Zは15kg 、#46 Zは10kgのウェイトハンディを搭載。#47 Zは1ランクアップの性能調整を受けている。21日の合同テストは霧と雨でウェットコンディションということもあり、特にダンロップタイヤユーザーが好タイムをマーク。朝のセッションでは#46 Zがクラストップのタイム(総合4位)、#47 Zもクラス4位(総合10位)につけた。午後のセッションでも#46 Zが3位、#47 Zが4位、そして#13 Zが5位と、まずまずのタイムをマークしていた。
明けて22日の予選。前日の天気予報は天候は回復すると伝えていたが、前日同様ぐずつき朝から弱い雨が降り続いた。11時に始まった予選1回目への出走台数は23台。しかし予選1回目だけで赤旗中断が5回、1時間の予定が2時間15分もかかるという荒れた予選になった。
冷えた路面のために各ドライバーは連続周回を重ねながらタイヤを温める。#46 Z、#47 Zの2台は、まずBドライバーが基準タイムをクリアしてからアタッカーに交代。#46 Zの佐々木はまず1分33秒341でトップに立つと、1分33秒272、そして1分32秒828へタイムアップしてトップを守った。2回目の赤旗中断後、残り4分間の走行時間に#47 Zの安田がアタックを敢行して1分33秒405で4位につけたが、#13 Zの影山は11位にとどまった。
GT500との混走枠では徐々に路面コンディションが良くなり、各車両がアタックに入った。しかし#46 Zのタイムを上回る車両はなく、#46 Zが暫定ポールを獲得した。#47 Zは、赤旗中断中に追い越しをしてしまい、ベスト&セカンドタイムが抹消され、サードタイムの1分34秒254でクォリファイして8位となり、初のスーパーラップ(SL)進出を決めた。もう1台、#13 Zの影山も1分34秒572にタイムアップを果たすが、トップ10にわずかに0.015秒及ばず11位で残念ながらSL進出を逃した。
 |
 |
Copyright © NISMO |
予選2回目では雨は上がったものの、気温19℃と肌寒いまま。コースはレコードラインが乾いてきたが、まだレインボーコーナーや最終コーナーにはウェット路面が残っている。この予選2回目でも2回の赤旗中断があり、GT300のSLが始まったのは15時53分。10位の車両がマシントラブルのために出走せず9台が参加。レインタイヤ、スリックタイヤの判断は非常に難しい状態だった。最初にアタックした#88ランボルギーニが1分28秒040のタイムを出しこれがターゲットとなった。次にコースインした#47 Zの安田はレインタイヤでコースへ。しかし1分32秒004と4秒近くも遅い。しかもこのあと、#88ランボルギーニのタイムを上回る車両はなく、とうとう最後の#46 Zの出番となった。佐々木はスリックタイヤでコースインしたが、1分30秒445で5位。残念ながら今季3回目のポール獲得はならなかった。#47 Z同様レインタイヤを履いてアタックした2台のMR-Sも下位に沈み、#47 Zは7位のポジションを得ることになった。
 |
 |
Copyright © NISMO |
佐々木孝太
(#46「吉兆宝山 DIREZZA Z」/予選5位)
「予選1回目はずっと頑張って走りました。ウェットコンディションだったのでダンロップユーザーの中での競争になるとは思っていましたが1番を取れました。SLでは硬めのタイヤを選んでいたこともあって、乾いていた路面でもタイヤは全然グリップせず、きつかったです。GT500の結果を見てるとレインタイヤの方が良かったかもしれないですね。ただそれでも1分30秒を切れたぐらいでしょう」
 |
 |
Copyright © NISMO |
安田裕信
(#47「吉兆宝山 DIREZZA Z」/予選7位)
「初めてのSLでしたが、レインかスリックかの判断が正解だったのかということで緊張しました。でもコースインして1周目に『これはスリックだった』って思いましたが、目標にしていたタイムに近かったし(7位というポジションは)レインで行くと決めていたので、仕方ないです。悔いはありません」