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予選8位の#96ヴィーマックがマシントラブルのために決勝前にリタイア届けを出したために、19台の車両が決勝レースに向けローリングを開始。そして54周の決勝は16時4分にスタートした。スタートドライバーは、予選2位の#13 Zは影山、予選14位の#47 Zは長島、そして予選15位の#46 Zは番場がそれぞれ担当。気温は32℃、路面温度は39℃と、前日より10℃近く気温が上がっている。天候は薄曇から晴れ間がのぞき、スコールの心配はなさそうだ。
スタートでホールショットを決めトップに立った#13 Zの影山は、6周目の最終コーナーで#7 RX-7に逆転を許すも、1〜2コーナーで再逆転を狙って攻めた。しかしやがて差はジリジリと開きだし単独の2位走行となった。20周を過ぎたあたりから、ここへ#55フォードGTが接近して、23周目のコントロールラインで2台は併走。わずかにリードを許した影山だったが、1コーナーまでに2位を奪回した。しかし#55フォードGTはターン4でイン側を突き2台は接触。
これで#55フォードGTはコースアウトを喫して影山は2位を守った。中盤の27周でトップの#7 RX-7がルーティーンのピットインをして、影山はクラストップに躍り出た。そして翌周、#13 Zはピットインして藤井に交代。ピットワークも難なく終了していざコースへ復帰しようとしたが、エンジンがかからない。6秒8差で2位の#27ヴィーマックもピットインしていたが、こちらが先にコースへ戻った。トラブルの原因は、燃料ポンプのリレーの断線だった。この修復に20分を要し、完全に戦線離脱となってしまった。
新しいセッティングも決まり、昼前のウォームアップ走行で5位のタイムをマークした#46 Zは、番場がじわじわと11位までポジションを上げて21周でピットイン。佐々木に交代した。また#47 Zの長島はタイヤに負担をかけないようなステディなドライブを続け23周でピットイン。こちらは若い安田に交代、14位でコース復帰した。
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32周目に#46 Zの佐々木は7位までポジションアップ。#47 Zの安田も35周目に10位まで追い上げた。ところが安田は39周目の最終コーナーでGT500車両に追突されてたまらずスピン。追突した車両にはピットロードのドライブスルーのペナルティが課されたが、これで12位にポジションダウンすることになってしまった。
クラス7位とZ勢で唯一ポイント圏内を走行していた#46 Zの佐々木だったが、42周目にタイヤかすに乗りまさかのスピン。2分以上をロスして大きくポジションダウンしたのは残念だった。終盤の43周目に#47 Zの安田が10位までポジションを回復して、そのポジションを守ってチェッカー。開幕戦以来のポイントを獲得した。
長島正興(#47「吉兆宝山 DIREZZA Z」/10位)
「厳しい状況の中で(#46Zの番場を)先に行かせて、くっついて落ち着いて走ろうとしましたが、安定して走れたと思います。久々にポイントを取れました。次はSUGOですが合同テストで調子が良かったので、もっと上に行けると思います。焦らずに上位を目指して頑張ります」
安田裕信(#47「吉兆宝山 DIREZZA Z」/10位)
「ドンと当てられてしまいましたが、大きなダメージがなくて良かったです。SUGOはテストでいいタイムが出せていますから、もっと上のポジションを狙いにいきたいです。その前にはFCJ(7月8〜9日にスタートする新しいフォーミュラ)に日産/ニスモのスカラシップを受けて参戦しますから、そちらでも結果を残せるよう頑張ります」