SUPER GT第4戦公式予選の山場スーパーラップは、24日(土)午後4時からの公式予選2回目を経て、GT300そしてGT500の順に行われた。全車がスーパーラップ進出を決めていたZ勢は、15分間の予選時間をスーパーラップのためのセットアップ確認に使った。
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GT500のスーパーラップは午後5時19分から始まった。薄曇りながら路面はドライで、気温は28度と午前中からあまり変化がない。日中一時強く雨が降ったものの、幸運にもこの時間帯には乾ききっていた。タイムアタックのトップランナーは、「WOODONE ADVAN KONDO Z」(#24)のエリック・コマス。ウォームアップラップでは左右にマシンをウェービングさせ、タイヤを短時間で暖める試みを続けた。しかし、タイムは2分02秒014と1回目の予選タイムを更新することができず、10位スタートが確定した。3番目には、本山哲の「XANAVI NISMO Z」(#23)がアタック。決勝レースを見込んでハード目のタイヤを装着している#23 Zは、やはりタイムアップが叶わず8位ポジションで不動。ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラの「イエローハットYMS TOMICA Z」(#3)は4番目スタートで、同様に順位を挙げることができずに7番グリッドからのレーススタートが決まった。
上位5台によるスーパーラップショーは見応えのあるものだった。#36、#1のレクサスSC430勢が1分59秒台を出し、
その後「MOTUL AUTECH Z」(#22)のミハエル・クルムが渾身のドライビングで1分58秒794を記録するとライバル陣営からはため息がこぼれた。
続いて計測ラップに入ったブノワ・トレルイエの「カルソニックIMPUL Z」(#12)は、見ている方がはらはらする程のハードプッシュで攻め上げたが何度かの脱輪ギリギリの走行がタイムロスにつながり、4位のタイムでスーパーラップを終えることとなった。トレルイエは、「自分的にはそれほど攻めたつもりはなかったんだけどね・・・。でもセカンドロウからのレーススタートは悪くない」と語っていた。
ポールポジションは#8 NSXが獲得。#22 Zは、2番グリッドのフロントロウから決勝レースをスタートする。
ニスモ飯嶋嘉隆監督
「天気がもったのは予想外でしたね。#8 NSXは確かに速かったけど、レースではこのペースで走れる訳ではないです。いずれにせよ明日のレースは、#22 Zと#8が序盤のレースをリードするでしょうね。その後、その均衡を破るのはこの2台のいずれか、という展開ではないでしょうか。#22 Zのふたりは非常にモチベーションが高く、とても良いコンビネーションを見せているので私たちも期待して見ています。#23 Zは、ハード目のタイヤをチョイスしていることもあり、もともと予選タイムはさほど速くないと想定済み。天候次第というところはありますが、レースではうまくやってくれると信じています。明日のレースは必ず勝つという気持ちで全員います」
#22 Zミハエル・クルム
「ポールポジションを取れなかったのは残念だけど、フロントロウなのでハッピーです。この週末はリチャードと非常に良いコンビネーションができています。明日のレースは、僕が前半をきっちり走り、シャワーを浴びているうちに去年みたいに#8 NSXを負かしてくれると期待しています(!)。明日はタフなレースになるでしょうが、僕らのマシンも速いしとってもバランスが良いので、絶対勝つという強い意志を持ってレースに臨みます。絶対にあきらめないでポディウムの真ん中を狙います」