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午後のスーパーラップ(SL)。4番目にコースインした#13 Zの影山は、前半区間を暫定トップの車両より0秒487速いタイムで通過。さらに手綱を緩めずそれまでのトップタイムを0秒720更新し2分10秒090で暫定トップに立った。その後、予選1回目で影山より好タイムをマークしていたライバルたちのタイムが伸び悩み、残り2台の時点でもカーナンバー「13」はモニターのトップにある。
しかし予選1回目2位の#2紫電が影山のタイムを0秒492更新して、影山のポール獲得はならず。それでも予選1回目トップの#7 RX-7が3位に沈み、#13 Zは第2戦岡山に続く今季2回目のGT300クラスフロントローを獲得した。
「このレースウィークの中で一番クルマがいい状態。予想していたタイムは、良くても2分10秒3〜4ぐらいだったから2位は上出来」と影山。それまで横で喜んでいたパートナーの藤井に「今決まったところだけど、明日のスタートお前だからな」と伝えると、藤井は「まじですか?」と顔がみるみるうちに緊張していく。「今夜は緊張して眠れないぞ」と影山は笑いながらホスピタリティへ入っていった。
マレーシアのクアラルンプール国際空港に隣接したセパンサーキット。今年は雲が多く連日時おりスコールに見舞われ、気温も30℃程度までしか上がらない。今回#46 Zは25kg、#13 Zは20kgのウェイトハンディを搭載。#47 Zは1ランクアップの性能調整を受けている。
20台が参加したGT300クラスの予選1回目は、気温28℃という比較的涼しいコンディションで始まった。#13 Zの影山が2分10秒566で8位。トップの#7 RX-7のタイム(2分9秒574)から1秒以内に影山までの8台がひしめくという接戦だった。前日のフリープラクティス、午後のウェットコンディションで3位と5位につけていたダンロップタイヤユーザーの#46/47 Zは、ドライコンディションでは思うようなタイムが記録できず、#47 Zの安田が2分11秒026で14位、46 Zの佐々木は2分11秒293で15位とSLに進むことができなかった。
予選1回目の終了後、3位の車両が予選中に他の車両と接触したとしてベストタイムが抹消されたこともあり、#13Zは7位に繰り上がった。そして予選1回目と同じ気温28℃というコンディションのSLで、ポジションを5つ上げることに成功した。影山がベテランドライバーの腕を見せた会心の予選だった。
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影山正美(#13「エンドレスアドバンCCI Z」/予選2位)
「1回目はノーミスで2分10秒5だったので、セットをうまく決めたとしても10秒3から4。正直(SLに残った10台のうちでは)真ん中ぐらいかなと思っていた。だから今僕たちができるという中で、ベストの仕事ができたと思います。上出来。明日はスコール? 全然問題なし。だって条件はみんな一緒だもの!」