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2002年NISMOの体制が明らかに

2月7日、東京・銀座の日産自動車本社ギャラリーにて「2002年全日本GT選手権日産系チーム体制発表」が行われ、NISMOおよびサテライトチームの体制が明らかになった。 まず安達二郎NISMO社長があいさつ。「今年一番大きく変わったのは、監督が替わったことです。柿元邦彦前監督は、もうひとつ広い立場からモータースポーツ活動を考えていくということで、小河原宏一新監督に引き継ぎます」と小河原監督を紹介した。 続いて小河原監督が登場。「昨年末に柿元監督に呼ばれ『監督をやれ』と言われました。ですから今日のこのあいさつが監督としての初の仕事です。これまでトラックエンジニアとして仕事をしてきましたが、これからは監督の立場で小河原なりのNISMOカラーが出せればと思います。ドライバータイトルの獲得、チームタイトルの連覇、そして今年から始まるエンジンチューナーチャンピオン獲得と、GT500の三冠王を目指します」と力強く宣言。続いて今年のNISMOチームのドライバーを紹介した。 白をベースに赤のストライプが入った真新しいテスト用レーシングスーツを着用した本山哲、ミハエル・クルム、影山正美が登場。各人が今シーズンに向けての抱負を述べた。 「今年はNISMOに戻ることになりましたので、チームに貢献しドライバーチャンピオンを目指したい」(本山) 「去年は優勝したし、1‐2フィニッシュもしたけど、ドライバータイトルが取れなかった。今年は本山と乗ることになったが、彼は日本で一番速いドライバーなので、一緒に頑張りたい」(クルム) 「NISMOで5年目のシーズンですが、毎年チャンピオン争いをしています。今年もタイトルを取りたい」(影山) また、今回都合で出席できなかったエリック・コマスからは、次のようなコメントが寄せられた。 「今年もNISMOファミリーにいられることをうれしく思います。タイトル獲得には自信があります。そのためにはポイントを重ねること。ベストを尽くしチャンピオンを取ることを目指します。みなさま応援してください」

シーズン途中にはVQエンジン投入
日置和夫・日産自動車CEOオフィスグローバル・モータースポーツプログラム・ダイレクターがGT-Rの新しいエンジン投入について説明。 「VQレースエンジンは2年半前、私がヨーロッパにいたころにプライベーター用として開発したNA(自然吸気)エンジンです。2000年のル・マン24時間ではクラス優勝、アメリカのデイトナ24時間でも去年はクラス優勝、今年もクラス1‐2フィニッシュと総合でも3位に入るなど活躍してきたエンジンで、今年のパリダカールラリーにおいても序盤戦で総合トップを走りました。そんな実績のあるエンジンですしこれを使わない手はないということで、ターボ化していいパッケージにしたいと思います。これまでのRB26エンジンを超えるように、テストで確認したうえで実戦に投入していきたい。このVQがこれからニッサンエンジンの中心になるユニットです」 ここで02年のGT-Rのカラーリングがお披露目。ベールを脱いだGT-Rは赤をベースにシルバーのラインを筆で入れたようなデザイン。2色の境界にはもう少し濃いシルバーのラインが入っているので、正確には3トーンカラーだ。 安達NISMO社長が「2台とも同じカラーリングで、ドア、ボンネット、ルーフにスポンサーの名前が入ります。今日は残念ながら発表はできませんが、すでにスポンサーは決定していて、2台は異なるスポンサーです」と補足。 ここで柿元邦彦前監督が登場して「NISMOは人が財産。常に人材育成に努めています。人材のレベルの高さは、おそらく海外の一流チームに肩を並べるでしょう。私はこれからグローバルなモータースポーツを考えた仕事に携わってまいります」とあいさつ。そしてサテライトチームについての説明を行った。 サテライトチームは、チームインパルが星野一義/田中哲也、チーム・ダイシンが大八木信行/青木孝行、そしてハセミ・モータースポーツが山野哲也/柳田真孝というドライバーに。 「本山選手は名実とも日本一のドライバーで、昨年一緒に組んでいた星野選手は一歩引いたような形となっていました。そこで星野選手らしい活躍をしてほしいということで、日本一のセカンドドライバーである田中選手と組んでもらうことにしました」と本山、田中両選手の移籍を説明。またハセミ・モータースポーツに移籍した山野選手は「シーズンを心から楽しみにしています。長谷見さんから『断言して来い』と言われましたが、チャンプ以外考えていません」と力強く宣言した。

NISMOフェスティバルは12月1日開催!
今回のニュースは新体制ばかりではない。なんと毎年シーズンオフに開催される「NISMO FESTIVAL」が、今年も開催されることが安達社長から発表された。「富士スピードウェイの島田社長から、もう(日程を)取ってあると連絡をいただいきました。富士はこのあと改修されて最終コーナーが大きく変わりそうです。数々のシーンを生み出した最終コーナーを車両が上がってくるのは今年が最後ではないでしょうか。今年は12月1日に開催します!」

本山選手、電撃入籍を発表!
本日最後のビックリは、本山選手の入籍発表。本山選手は、やや照れながら奥様の雅子さんを紹介して、入籍を報告。クルム選手が「ヨーロッパで、結婚するとラップタイムが1秒遅くなる、と言われたことがあるが、そうすると本山さんと僕で2秒遅くなる。だから信じないことにしました」と笑わせた。

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