決勝レース
14:04 Start Cloudy / Dry
14:00に決勝レースがスタートした。朝から曇りがちのため、気温は12℃。観客もピットクルー達も肌寒いと感じる天候だったが、エキサイティングなレースが展開された。
路面温度が15℃と低く、グリーンライト直後の第1コーナーで早速タイヤをロックさせる車両があった。そして、続く第2コーナーでは複数のクルマがスピンし、団子状態となった。これをうまく抜け出した本山哲の#22ザナヴィ ニスモGT-Rは、6位でホームストレッチに戻ってきた。そして、エリック・コマスが駆る#23カストロール ピットワークGT-Rも8位で1周目のコントロールラインを通過した。
#22は2周目の第2コーナーで先行の#39スープラを抜き、さらに#35スープラにぴたりと付けて5位で序盤を周回することとなった。同様に早期に上位進出を狙う#23は、先行車の隙をうかがいながらチャンスを待っていた。しかし、7周目の第2コーナーで後続車が#23に接触。#23は右リアホイールを破損してコースサイドにストップしてしまった。ホイールは割れており、ピットまで帰り着くことができないと判断したエリック・コマスは、その場でクルマを降り、リタイヤとなった。
5位で周回していた#22は、性能引き上げで径の大きいリストリクターを装着している#35スープラを抜きあぐね、18周にわたって膠着状態が続いた。19周目についにオーバーテイクすると、本山は6秒の差がついていたトップグループを猛然と追い上げ、24周目には3秒差、32周目には2.4秒差に迫った。その後、トップグループは相次いでピットイン。#22ザナヴィ ニスモGT-Rも2位で36周目にピットインした。タイヤ交換と給油を無駄ない動きで完了し、交代したミハエル・クルムは、トップを目指してフルスロットルで、レースに戻った。ところが、予測以上に路面温度が低く、適正グリップが得られないままコースオフ。トップとの差がついてしまった。
しかし、その後はステディな走りで周回を重ね、他車のトラブルを避けながら、#22ザナヴィ ニスモGT-を2位でフィニッシュラインに運び込んだ。