決勝
14:03〜63Laps Cloudy / Dry
レースに先立って行われた星野一義選手の引退セレモニーの後、14:00にローリングラップがスタートした。予選12位の#23カストロール ピットワークGT-Rは、影山正美がレースをスタート。同じく18位からの#22ザナヴィ ニスモGT-Rは、本山哲がスタートを担当した。それぞれ好スタートを切り、#23は第1コーナーまでに早くも2台をかわし、10位で1周目のコントロールラインを通過した。#22も同様に16位となった。
#23は、その後4周目に9位となると、初期の混乱や接触トラブルを避けながら、6周目には6位にポジションを上げた。この時点でトップのマクラーレンを先頭に2位以降はだんご状態。影山の#23は、5位から4秒ほど離れた場所からその差をジリジリと詰めていった。しかし、23周目に勢い余って第4コーナーでスピンアウトしてしまうことに。トップグループへの復帰は難しくなってしまったがコンスタントに周回を続け、30周目にピットインし、エリック・コマスに交代した。9位でコースに戻ったコマスは、44周目に8位となり、後半の追い上げを開始した。ところが48周目のバックヘアピンでフロントサスペンションが壊れてスローダウン。ピットに戻ったが、フロント右のロワアームが折損しており、レース続行を断念することとなった。エリック・コマスによると、「最初はフロントブレーキがロック気味だった。ずっと我慢していたが、突然右フロントがガクッときた。」とのこと。
レースが荒れることが想定されていたため、#22はレース中に2回ピットインするスケジュールを計画。16位で序盤を周回したのち、上位車のトラブルなどで8周目には11位までポジションを押し上げていた。そして、21周目に最初のレギュラーピットイン。ミハエル・クルムに交代した。これによって一時的には15位となったが、その後再び徐々に浮上し、33周目には8位に、そして44周目には7位へと上がっていった。48周目には2回目のレギュラーピットへ。燃料を補給したあとはペースアップし、52周目にはレース中のベストラップを記録した。終盤は10位を走行し、そのまま63周目のチェッカーフラッグを受けることとなった。ピットに戻ったミハエル・クルムは、「追い上げようと思ったが、最後の10ラップはギアボックスが悲鳴を上げていたので、ポジションアップできなかった。残念。作戦は正解だったが、セーフティカーランがあればもっと効果的だったのに・・。」と肩をすぼめた。