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Round 4
TMTOUCH
JAPAN GT CHAMPIONSHIP MALAYSIA

6.23 sun / SEPANG CIRCUIT
jgtc
RB26エンジン、4位で最終レースの花道を飾る
カストロール ピットワークGT-Rは無念のリタイヤ

決勝 15:00〜17:03 Fine / Dry
39,000名の地元マレーシア人ファンが詰めかけたセパンサーキットは、気温の上昇とともにヒートアップ。決勝レースのローリングラップがスタートした午後3時には、気温37℃、路面温度は53℃を超えていた。

ローリングの隊列は、グリーンライトとともにレーシングスピードに移り、トップ集団は第1コーナーに団子状態で突入して行った。エリック・コマスが8番手グリッドからスタートした#23カストロール ピットワークGT-Rは、この混乱を巧みに抜け、4番手で第2コーナーへ。そののち#62ヴィーマックのコースアウトでセーフティカーランとなり、8周目に解除となると3位へとポジションアップした。 その後は、徐々に後続を引き離して単独3位を確実なものとし、26周目に影山正美に交代した時には、暫定2位であった。酷暑の中ながらも、ニスモのクルーは完璧にミスのないピットワークで影山を送り出した。3位で後半を周回した影山は、このままポディウムに駆け込むかと思われたが、後方からひたひたと間隔を詰めてきた#37スープラが35周目以降背後に迫った。混雑するトラフィックをよけながら影山は#37の追撃をかわし続けたが、39周目の高速コーナーで#37にリアをプッシュされ、グラベルにスピンアウト。なんとかコースに戻るものの、トランク、リアウィング、そして左リアフェンダーを壊しており、40周目にコースサイドに停車。レースを終えることとなった。

11番グリッドから本山哲がスタートした#22ザナヴィ ニスモGT-Rは、スタート直後の第1コーナーのクラッシュを避けて7位で2周目のホームストレッチに戻ってくると、8周目のリスタート時には4位へと浮上。予定通り24周目にピットインして、ミハエル・クルムにステアリングを渡した。クルムは、4位を守ってステディなドライビングで周回を重ねたが、31周目には後方から猛追する#37に先行を許す。しかし、39周目に僚友#23がストップしてしまうと再び4位へ。終盤は、#100 NSXが後方に迫るが、44周目にレース中のベストラップを更新するファイトを見せ、54周目のフィニッシュラインを4位で通過した。

エリック・コマス
「今日のGT-Rは、完全に仕上がっており、非常に速かったです。タイヤも十分パフォーマンスを発揮したと思います。スタートの時のポジションアップがうまくいって、エキサイティングなレースを見せられたと思います。#64は別格でしたが、他のクルマには速さでは引けを取らなかったですね。残念ながら正美がプッシュアウトされて、リザルトはなくなってしまいましたが、次のレースは新エンジンで改めてポディウムを狙います」

本山哲
「ラッキーもあったけど、序盤に順位を上げられて良かったですね。とにかく暑いレースということで、前半はセーブしながらでした。今回は特別なレースだったので、どうにかポディウムがほしかったけど、4位の結果は次のレースが身軽なのでよかった。いずれにしても、レースらしいレースができてのこのポジションには満足です。これをきっかけに、後半戦の好成績につなげたいですね」

ミハエル・クルム
「本山がよく頑張って4位で渡してくれたのが功を奏しました。後半は#100のNSXが追ってきていたので必死で逃げました。交代してからずっとクールスーツが機能していなかったので、最後は朦朧としてきましたが、なんとか4位フィニッシュできて良かったです。富士のレースはウェイトなしで臨めます」

オーテックジャパン 川口エンジニアのコメント
「2台とも表彰台の権利を持っていたので、なんとか表彰台に上げてあげたかったですが・・・。ドライバー全員がエンジンには問題がなく、他のエンジンと少しも遜色ないと言ってくれたことが感慨深かったです。とにかく、RB26の引退試合を無事に終えられて、ホッとしています」



レース終了後、ピットに2台のGT-Rが戻ると、ニスモチームのスタッフ全員がクルマを囲み、シャンパンで乾杯。RB26エンジンとニスモ安達社長の引退をねぎらった。

Round 4 Race / 6.23 sun
Result GT500

POS No Car Driver Time
1 64 Mobil 1 NSX 松田 次生 / ラルフ・ファーマン 1:52'58"555
2 36 トクホン トムス スープラ 土屋 武士 / ワイン・ガードナー +18"758
3 37 ZENT トムス スープラ 黒澤 琢弥 / パオロ・モンティン +23"767
4 22 ザナヴィ ニスモ GT-R 本山 哲 / ミハエル・クルム +39"047
5 100 RAYBRIG NSX 加藤 寛規 / 光貞 秀俊 +50"724
6 8 ARTA NSX 土屋 圭市 / 金石 勝智 +1'16"113
7 33 United UKYO SUPRA 近藤 真彦 / 下田 隼成 +2'02"826
8 76 イエローコーンマクラーレンGTR 服部 尚貴 / 田嶋 栄一 +1LAP
9 1 auセルモスープラ 竹内 浩典 / 立川 祐路 +1LAP
10 16 無限NSX ドミニク・シュワガー / 伊藤 大輔 +1LAP
32 12 カルソニックスカイライン 星野 一義 / 田中 哲也 +4LAPS
33 23 カストロールピットワークGT-R 影山 正美 / エリック・コマス +15LAPS

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