決勝 15:00〜17:03 Fine / Dry
39,000名の地元マレーシア人ファンが詰めかけたセパンサーキットは、気温の上昇とともにヒートアップ。決勝レースのローリングラップがスタートした午後3時には、気温37℃、路面温度は53℃を超えていた。
ローリングの隊列は、グリーンライトとともにレーシングスピードに移り、トップ集団は第1コーナーに団子状態で突入して行った。エリック・コマスが8番手グリッドからスタートした#23カストロール ピットワークGT-Rは、この混乱を巧みに抜け、4番手で第2コーナーへ。そののち#62ヴィーマックのコースアウトでセーフティカーランとなり、8周目に解除となると3位へとポジションアップした。
その後は、徐々に後続を引き離して単独3位を確実なものとし、26周目に影山正美に交代した時には、暫定2位であった。酷暑の中ながらも、ニスモのクルーは完璧にミスのないピットワークで影山を送り出した。3位で後半を周回した影山は、このままポディウムに駆け込むかと思われたが、後方からひたひたと間隔を詰めてきた#37スープラが35周目以降背後に迫った。混雑するトラフィックをよけながら影山は#37の追撃をかわし続けたが、39周目の高速コーナーで#37にリアをプッシュされ、グラベルにスピンアウト。なんとかコースに戻るものの、トランク、リアウィング、そして左リアフェンダーを壊しており、40周目にコースサイドに停車。レースを終えることとなった。
11番グリッドから本山哲がスタートした#22ザナヴィ ニスモGT-Rは、スタート直後の第1コーナーのクラッシュを避けて7位で2周目のホームストレッチに戻ってくると、8周目のリスタート時には4位へと浮上。予定通り24周目にピットインして、ミハエル・クルムにステアリングを渡した。クルムは、4位を守ってステディなドライビングで周回を重ねたが、31周目には後方から猛追する#37に先行を許す。しかし、39周目に僚友#23がストップしてしまうと再び4位へ。終盤は、#100 NSXが後方に迫るが、44周目にレース中のベストラップを更新するファイトを見せ、54周目のフィニッシュラインを4位で通過した。