決勝 14:37:58〜81Laps Fine / Dry
48,500名の観客が見守る中、JGTC第3戦SUGOラウンドの決勝レースがスタートした。スタート時の天候は晴れ、時折冷たい風が吹くものの、気温19℃であった。
レースは、前戦の富士同様、セーフティカーが何度も入る波乱に満ちた展開となった。オープニングラップからGT300が数台絡む複合クラッシュで、早々にセーフティカーラップとなった。6周目にセーフティカーがコースを離れるまで隊列走行が続いた。
#22ザナヴィ ニスモGT-Rは、スタートドライバーのミハエル・クルムがレース再開直後から激しい追い上げを展開した。レースリーダー#8NSXの脱落などで12周目に10位に上がると、速いペースで先行車との間隔を詰め、19周目には#1スープラを抜き8位へ。25周目には7位、さらに30周目に#100 NSXを交わし、次の31周目には#6スープラを抜いて5位へと浮上。また、4位の#64 NSXを捕らえて、オーバーテイクのチャンスをうかがうが、#64が自滅して#22は37周目に堂々4位のポジションを手に入れた。直後に2度目のセーフティカーランとなったため、ピットイン。迅速なピットワークで作業を終えて、本山がコースに戻ろうとするが、あいにくピットエンドはクローズされており、約1周分ここで足止めを食うこととなった。そして、コースに戻るとポジションは11位。前半の追い上げが帳消しとなってしまう。
しかし、本山はあきらめることなく、プッシュを繰り返した。61周目に#12 GT-Rを抜いて10位、4度目のセーフティカー(SC)ラップを経て、70周目に9位、終盤の73周目に8位になり、さらに7位の#76マクラーレンを追いながら、81周目のチェッカーフラッグを受けた。その後、2位フィニッシュした#25スープラがペナルティで脱落したため、VQエンジンのデビューレースは7位となった。
#23カストロール ピットワークGT-Rは、17番グリッドから影山正美がスタート。最初のSCラップ後は14位で周回。13周目に#76マクラーレンをパスして12位に。19周目に11位となるが、タイヤのグリップ低下と戦いながら、31周目に早めのピットインし、エリック・コマスに交代した。その後再びSCラップとなって各チームは相次いでピットインしたが、#23は早めのピットインが功を奏し、レース再開時には7位となっていた。コマスはペースを守りながら、終盤の周回を走り、70周目に6位、73周目に5位となってゴールを迎えた。そして、その後4位に繰り上がり、選手権ポイントを獲得することとなった。