決勝 13:43〜114Laps Cloudy / Dry
決勝レースは、シリーズ最長の500kmレース。富士スピードウェイを114周するため、ドライバー交代と給油の量、タイミングなどチームの作戦が見所のひとつとなる。GT500クラスは最低でも2ピットストップ、3スティントが必要で、フレッシュタイヤでタイムを稼ぎたいチームは3ストップを選ぶこともある。
#23カストロール ピットワークGT-Rは、影山正美がスタートを担当。53,000名の大観衆が見守る中、16番手から飛び出した影山は、1周目の第1コーナーで上位2台が絡むスピンアウトの混乱に巻き込まれることなく、ポジションを9位にあげて最初のセーフティカーラップを周回した。5周目にレースが再開されると、先行車の#12と#39を抜いて7位へ。さらに#8と#30をパスし、11周目には6位へと浮上した。さらに、5位の#36を追って、序盤から勝負する姿勢を見せた。そして、他チームより早めの27周目に予定通りのピットイン。エリック・コマスにドライバー交代した。ところが直後に2回目のSCラップとなって各車がピットインしたため、アドバンテージを築く計画は崩れてしまった。しかし、コマスは40周目には、7位にまで挽回。燃料補給とタイヤ交換だけのピットインを挟み、再びポジションを落とすが、76周目に影山にステアリングを戻した時には8位であった。このピットストップ時に、エンジン停止する前の給油作業開始がペナルティと判断され、7位でトラックに戻った後、10秒のピットストップを命じられた。しかし、直後にセーフティカーが出動し、フルコースコーションとなったため、ペナルティストップは大きな損失とはならずに救われた。終盤、影山は7位で周回を重ね、最終周に6位で先行する僚友の#22がスピンし、コースアウトしたため、6位にポジションをあげてチェッカーフラッグを受けた。
#22ザナヴィ ニスモGT-Rは、ミハエル・クルムがレースをスタート。序盤の2スティントをクルムが担当する作戦を取った。14番手からスタートし、序盤の上位車脱落で12位となった。16周目に10位に上がると、17周目には#12をパスして9位へ。さらに25周目に#25を抜き、28周目には7位となった。その後、SC(セーフティカー)ラップ中にピットイン。給油してコースに戻ると9位に、40周目に#35に競り勝って8位となるなど、アグレッシブに上位を目指す前向きなレース展開を見せた。中盤以降は5位にポジションアップし、さらに4位に押し上げたところで76周目にピットインし、後半を担当する本山に交代した。本山は5位をキープするものの、終盤、間隔を詰めてきた#100に先行を許し、6位へ。再度5位を奪還すべく猛プッシュを掛けるが、最終周にチャレンジした第1コーナーで痛恨のスピンアウト。#23に6位のポジションを譲って、7位でゴールを迎えた。