公式予選1回目
10:30〜11:44 Fine / Dry
本年のJGTC第8戦「SUZUKA GT 300km」のレースウィークエンドが始まった。天候は、天高く晴れ上がった秋晴れで、気温は13℃と低めだが、明るい太陽によって日向では十分暖かいと感じる。コースコンディションは、ドライ。シーズンを締めくくる最終戦とあって、47台がエントリーしている。
前戦のMINEで#22ザナヴィ ニスモGT-Rが2位ポディウムフィニッシュを決め、チームの士気が上がっているニスモチームは、今回もレギュラーである2台のGT-Rをエントリー。影山正美、エリック・コマス組の#23カストロール ピットワークGT-Rは、ハンディウェイトなしで1100kg仕様。本山哲、ミハエル・クルムの#22ザナヴィ ニスモGT-Rは、1100kg仕様にハンディウェイト50kgを積んでいる。テクニカル高速コースである鈴鹿にあわせ、2台ともフロントバンパー形状、フェンダー形状をモディファイし、大型リアウィングのハイダウンフォース仕様としている。
午前10:30から始まった公式予選1回目は、いつもの通りGT500の占有時間からスタート。#22は本山哲がタイムアタックを担当し、1’57”320(10番手)のベストタイムを記録した。また、#23はエリック・コマスがアタッカーで、1’57”608(13番手)がベストタイムであった。GT300との混走時間は、各チームとも決勝レースのセッティングをチェックし、ロングラン走行を行なう。ニスモの2台は、影山正美とミハエル・クルムが着実にコンスタントラップを刻んだ。ところが、出走台数が多いため、スピンやコースアウトなどのトラブルも続出した。終盤には、全周にわたってオイルをまいた車両があり、130Rでは多重クラッシュが発生。#22クルムもオイルに乗ってシケインでスピン。フラッグタワーでは、赤旗が振られ、予選中断となった。クルムは、このスピンによってクラッチがスティック。始動不能となって、惰性でピットまで戻った。