公式予選1回目
10:30〜11:30 Fine - Cloudy / Dry
JGTCシリーズも終盤の第7戦を迎えた。チャンピオン争いは、いまだ混戦模様。新エンジンへの切り替え時期とあって、例年に比べてポイント収集が出遅れ気味のニスモチームだが、#22ザナヴィ ニスモGT-Rクルーにはチャンピオンの可能性が残されており、得意とするこのMINEサーキットで起死回生を狙う。また、#23カストロール ピットワークGT-Rも、レギュレーション変更で車両の仕様が大きく変わる2003年シーズンに向け、VQエンジンとシャシーの開発に余念がない。
不安定な天候との天気予報とは裏腹に、MINEサーキットのある山口県中部は天高く晴れ上がり、10月末だというのに、半袖で十分という温暖なコンディションの中、公式予選1回目が始まった。路面はドライ。予選開始早々に#23カストロール ピットワークGT-Rはエリック・コマスがコースインした。コマスはいきなりタイムアタックし、1’23”037のタイムを記録した。その後、油圧系統のワーニングランプが点灯していたため、チェックのため走行を中断した。
一方、トラック面のアスファルトが安定しない予選初期の時間帯を避け、予選開始10分後にコースインした#22ザナヴィ ニスモGT-Rは、本山哲がタイムアタックを担当。4周目に1’22”569を出して5番手のポジションを獲得した。
2台のニスモGT-Rは、GT300との混走時間をセカンドドライバーのクォリファイと決勝に向けたシャシーのパランスチェックに使った。公式予選が終了した11:30には突然それまでの青空が暗転し、強いシャワーがMINEサーキットのパドックを水浸しにした。