3月上旬のシェイクダウンから約3か月、ついにこの日がやってきた。かねてより開発テストが進められていたVQ30DETTエンジンを搭載したGT-Rが、いよいよ明日レースデビューを果たす。
週末にJGTC第3戦の開催を迎えるスポーツランドSUGO。5月24日(金)は、スポーツ走行が行われた。GTの走行枠は9時30分〜11時、14時30分〜16時の計3時間。天候は朝こそ晴れていたが、昼過ぎには一気に曇りヒョウが落ち雷雨に。しかし午後の走行前には雨もウソのように上がり、コースもすぐにドライ状態となった。
VQエンジンを搭載したのは本山哲/ミハエル・クルムの#22ザナヴィ ニスモ GT-R。今回はVQエンジン搭載車とRBエンジン搭載車、2タイプの車両がそろうため、ラインやエンジン音の違いを比べるには絶好のイベントになる。エキゾーストノートはRBに比べ低く太いサウンド。エキゾーストパイプも両側から出ているため、車両の右側から音を聞くと、かなり大きな音に感じられる。
午前中の走行でのベストタイムは、VQ搭載の#22GT-Rが1分20秒579で総合11番手。RBエンジンを搭載する影山正美/エリック・コマスの#23カストロール ピットワーク GT-Rは、1分20秒918で12番手、インパルからエントリーしている星野一義/田中哲也の#12カルソニックスカイラインは1分21秒863で17番手だった。
午後の走行では、#22GT-RはアタックをしたのだがGT300車両にひっかかり、タイムアップはなし。#23GT-Rは1分20秒165で8番手、#12GT-Rは1分20秒729で13番手。一日の総合では、#23GT-Rが10番手、#22GT-Rが13番手、#12GT-Rが16番手、トップは#8NSXが1分19秒047だった。
#23GT-Rの今日のベストタイムを考えると、#22GT-Rは1分19秒台のタイムも十分可能だ。明日の予選アタックに期待してほしい。