決勝
14:03〜63Laps Cloudy / Dry
朝まで残った雨も止んだ15日の午後。気温は20℃とやや肌寒いが、何とか天気はもちそうな様子。今回は決勝スタート前に、8月で現役ドライバーを引退した星野一義監督の引退セレモニーが行われ、金子豊チームインパル代表の運転するフェアレディZでコースを1周。もてぎに駆けつけたファンの声援に手を振って応え、大勢のファンへ感謝のコメントを述べた。
4万4000人の観衆が見守る中、14時03分に63周の決勝レースがスタート。GT-R勢は直後の混乱をうまくかわし、#23カストロール ピットワーク GT-Rの影山正美が10番手、#12カルソニックスカイラインの田中哲也が14番手、#22ザナヴィ ニスモ GT-Rの本山哲が16番手とそれぞれポジションを上げた。#23GT-Rは6周目には6番手まで順位を上げたが、23周目の4コーナーでコースアウトを喫し、9番手にドロップ。30周でピットヘ入りエリック・コマスへ交代した。
いっぽう#22GT-Rは、レースが荒れることを予想して2ピット作戦を取ったため、22周目にピットインしてミハエル・クルムに交代。#12GT-Rは、11周目の最初の立体交差先で他車と接触するも、32周でピットインしてブノワ・トレルイエにステアリングを渡した。後半、#22GT-Rは徐々に順位を上げ、44周目には7位まで挽回した。そして48周目、#2回目のタイヤ交換と燃料補給でピットイン。ほぼ同時に#23GT-Rがフロントサスペンションのロワアームを折り、ピットインしたが規定周回数を満たしており17位完走となった。#22GT-Rは#12GT-Rをかわして10番手に。そしてそのままのポジションをキープしてゴール。#12GT-Rは11位でチェッカーを受けた。
いっぽうGT300クラスは、#3ユニシアジェックスシルビアが山野哲也、#81ダイシンADVANシルビアが青木孝行でスタート。#3シルビアは80kgのハンディウェイトのせいか、アンダーステア状態が出てなかなかペースがらず、ポジションを一時は13番手まで落とす。逆に#81シルビアは着実にポジションを上げていき4番手まで浮上。#3シルビアは25周でピットインして柳田真孝へ交代。
#81シルビアは34周で大八木信行に交代した。ところが#81シルビアはコース復帰したその周のS字で、突然エンジントラブルでスローダウン。そのままピットヘ帰ってきてリタイアとなった。
#3シルビアは、柳田がコンスタントラップを重ね、安定した走りでポジションをひとつずつ上げ、51周目には4番手までポジションアップを果たしそのままゴール。これでシリーズポイントリーダーを守るとともに、2位との差を11点に広げた。
なお、今季初めてセーフティカーの入らないレースだった。