決勝 15:09 Start Cloudy - Fine / Dry 57Laps
7月28日(日)、5万1000人のファンを集めたJGTC第5戦は、15時09分に57周の決勝レースがスタート。天候は曇りで気温は30℃、路面温度は41℃と、前日に比べるとやや涼しい。
スタートはGT500、GT300ともきれいに決まったが、#22ザナヴィ ニスモ GT-Rの本山哲は無理な勝負を避け、#36スープラを先行させ4番手に。また#22GT-Rより硬めのタイヤをチョイスしていた#23カストロール ピットワーク GT-Rのエリック・コマスはポジションキープの11番手。ところが2周目の300Rで、#51C-WEST・AUTOSTAFF・ADVANシルビアが激しくクラッシュしてストップ。これでセーフティカー(SC)が導入されレースは仕切りなおしに。
5周終了時点で再スタート。#22GT-Rはやがて#36スープラに追いつくと、13周目に逆転し3番手を奪回した。14周目、18番手を走行中の#12カルソニックスカイラインが突然ピットイン。クラッチラインのトラブルで車両はガレージに入れられてしまう。19周目、1台のスープラが300Rでクラッシュしてこれで2度目のSC導入。既にレースは1/3を終了しており、ここで各車が次々にピットインしてドライバー交代などの作業を行った。ピットは大混雑になったが、#22GT-Rはミハエル・クルムに、#23GT-Rは影山正美に交代。各チームのピット作業がひと段落すると#22GT-Rは3番手、#23GT-Rは10番手となった。
25周終了で再スタート。27周目のAコーナーで#22GT-Rは#36スープラを抜き、2番手に浮上したが、前半トップを独走しながら、ピット作業に手間取り遅れていた#1スープラが急接近してきたため、無理な勝負を避け再び3番手となった。やがてクルムは前を行く#25スープラに追いつくと、35周目に逆転しまたもや2番手に浮上した。いっぽう#23GT-Rの影山は、35周目に#8NSXをかわして8番手に上がると、4台による6番手争いに加わった。そして39周目に#76マクラーレンをかわし、41周目の1コーナーで#16NSXのインを突いたが、#16NSXがインを締めて来たために急ブレーキ。2台は接触して#16NSXはスピンとなった。47周目には#6スープラにかわされた影山は、Aコーナーまでに追いつきかけたが、接触を避けブレーキを踏んだのだが、バランスが悪くスピンしてしまい、これでポジションを大きく落とすことになってしまった。また、NSXとの接触が危険行為と判断され、ペナルティが課されてしまった。
終盤49周目の最終コーナーでGT300マシン3台とGT500マシンのクラッシュが発生し、3度目のSC導入され、54周終了まで続いた。最後はわずか3周のスプリントレースとなったが、#22GT-Rとトップの#1スープラの間には2台のGT300マシンがあり、行く手を阻まれた#22GT-Rは#1との差を詰めることがかなわなかった。#22GT-Rは2位、#23GT-Rは14位となった。
いっぽうGT300クラスは、1周目に#81ダイシンADVANシルビアの青木が2番手に浮上。#3ユニシアジェックスシルビアの山野はウエイトハンディ70kgと重いため無理なバトルを避けて4番手に。2回目のSC時には#3シルビアは即座に19周目でピットインしたが、#81シルビアは青木が周回数を稼ぐために23周まで交代を伸ばした。33周目にほとんどの車両がピットインを済ませると、#81シルビアの大八木信行は2番手、#3シルビアの柳田真孝は3番手に。
サーキットのタイミングモニター掲示が混乱してはっきりしたポジションが分からないまま、#81シルビアは2位、#3シルビアは3位でチェッカー。#3シルビアはポイントリーダーを守り、次のもてぎではGT300クラス最高となる80kgのウエイトを搭載することになった。