決勝 14:37 〜 81Laps Fine / Dry
晴れてはいるものの、風が強くやや肌寒い天候となったスポーツランドSUGO。4万8,500人のファンでスタンドは埋まった。14時40分に81周の決勝レースがスタート。しかしGT300クラスの隊列で混乱があり、S字カーブで多重クラッシュが発生。これで早速セーフティカー(SC)が導入された。再スタート後は淡々と進行したが、17周目にGT300クラス2位を走行していた#81ダイシンADVANシルビアの青木孝行がピットイン。これはシフトレバーのリンケージのボルトが外れ、ギヤチェンジができなくなったためだった。20周を終えた時点で#22ザナヴィ ニスモ GT-Rのミハエル・クルムは8番手、#23カストロール ピットワーク GT-Rの影山正美は11番手、#12カルソニックスカイラインの田中哲也は13番手と、それぞれ順位を上げての走行。
またGT300では#3ユニシアジェックスシルビアの山野哲也がトップを守り、#51C-WEST-AUTOSTAFF-ADVANシルビアの尾本直史は15番手にポジションを上げていた。
36周目に2台の車両がコース上にストップしたため2度目のSC導入。ここで多くの車両がピットインしてドライバー交代、給油、タイヤ交換といった作業に入る。このピットインのタイミングが微妙で、ピットアウトの際に出口が赤信号で出られないアンラッキーな車両もあった。新型VQエンジンを積み、順調に順位を上げて4位を走行中だった#22GT-R、クラストップの#3シルビアは、赤信号に引っ掛かりポジションダウンを余儀なくされた。
中盤の40周終了時点の順位は、#23GT-Rが6番手、#12GT-Rが10番手、#22GT-Rが12番手。またGT300では、#3シルビアが5番手、#81シルビアが17番手、#51シルビアが18番手だったが、ピット作業を遅らせていた車両がピットインして#3シルビアは3番手に浮上した。45周目に再スタート。この3コーナーで5番手走行中だった#23GT-Rのエリック・コマスは、直前を走行していた2台の車両が接触したため、これを避けてコースアウトして7番手にダウン。
50周目にはコース上で止まってしまった車両があり3回目のSC。さらには63周目の馬の背コーナーで激しくクラッシュした車両があり、ドライバーの救助のために4回目のSCとなった。
再スタート時のハイライトは、#77インプレッサ、#62ヴィーマック、#3シルビアのガチンコ勝負。ヘアピンで#62ヴィーマックがバックマーカーに詰まったところを#3シルビアの柳田真孝がかわして2番手へ。さらに次周の馬の背コーナーでついに#77インプレッサを抜いてトップに立った。
さらに3台は団子状態でバトルを続けるが、#62ヴィーマックがスピンを喫してからは、#3シルビアが徐々に独走状態に。最後はペースを落とす余裕を見せ#3シルビアが昨年のマレーシアラウンド以来、選手権では初めてとなる優勝を遂げた。大八木信行の#81シルビアは11位、加藤正将の#51シルビアは12位でチェッカーを受けた。
GT500は、終盤に上位陣へのペナルティもあり、安定して走った#23GT-Rが5位、粘り強く走行した本山哲の#22GT-Rが8位まで、星野一義の#12GT-Rが9位でチェッカーを受けたが、2位の車両に対しレース後にペナルティが出され、結果的にはそれぞれポジションをひとつずつ上げる結果となった。セーフティカー導入回数は4回、リタイア10台、ペナルティを受けた車両10台と荒れたレースだったが、スカイラインGT-Rは全車がトップ10入り、ポイントを獲得した。