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Round 3
SUGO GT CHAMPIONSHIP
5.26 sun / SPORTSLAND SUGO

ユニシアジェックスシルビア
GT300で選手権初優勝!

GT-Rは3台全車がトップ10入り、期待のVQも走りは完璧

決勝 14:37 〜 81Laps Fine / Dry
 晴れてはいるものの、風が強くやや肌寒い天候となったスポーツランドSUGO。4万8,500人のファンでスタンドは埋まった。14時40分に81周の決勝レースがスタート。しかしGT300クラスの隊列で混乱があり、S字カーブで多重クラッシュが発生。これで早速セーフティカー(SC)が導入された。再スタート後は淡々と進行したが、17周目にGT300クラス2位を走行していた#81ダイシンADVANシルビアの青木孝行がピットイン。これはシフトレバーのリンケージのボルトが外れ、ギヤチェンジができなくなったためだった。20周を終えた時点で#22ザナヴィ ニスモ GT-Rのミハエル・クルムは8番手、#23カストロール ピットワーク GT-Rの影山正美は11番手、#12カルソニックスカイラインの田中哲也は13番手と、それぞれ順位を上げての走行。

 またGT300では#3ユニシアジェックスシルビアの山野哲也がトップを守り、#51C-WEST-AUTOSTAFF-ADVANシルビアの尾本直史は15番手にポジションを上げていた。

 36周目に2台の車両がコース上にストップしたため2度目のSC導入。ここで多くの車両がピットインしてドライバー交代、給油、タイヤ交換といった作業に入る。このピットインのタイミングが微妙で、ピットアウトの際に出口が赤信号で出られないアンラッキーな車両もあった。新型VQエンジンを積み、順調に順位を上げて4位を走行中だった#22GT-R、クラストップの#3シルビアは、赤信号に引っ掛かりポジションダウンを余儀なくされた。

 中盤の40周終了時点の順位は、#23GT-Rが6番手、#12GT-Rが10番手、#22GT-Rが12番手。またGT300では、#3シルビアが5番手、#81シルビアが17番手、#51シルビアが18番手だったが、ピット作業を遅らせていた車両がピットインして#3シルビアは3番手に浮上した。45周目に再スタート。この3コーナーで5番手走行中だった#23GT-Rのエリック・コマスは、直前を走行していた2台の車両が接触したため、これを避けてコースアウトして7番手にダウン。

 50周目にはコース上で止まってしまった車両があり3回目のSC。さらには63周目の馬の背コーナーで激しくクラッシュした車両があり、ドライバーの救助のために4回目のSCとなった。

 再スタート時のハイライトは、#77インプレッサ、#62ヴィーマック、#3シルビアのガチンコ勝負。ヘアピンで#62ヴィーマックがバックマーカーに詰まったところを#3シルビアの柳田真孝がかわして2番手へ。さらに次周の馬の背コーナーでついに#77インプレッサを抜いてトップに立った。 さらに3台は団子状態でバトルを続けるが、#62ヴィーマックがスピンを喫してからは、#3シルビアが徐々に独走状態に。最後はペースを落とす余裕を見せ#3シルビアが昨年のマレーシアラウンド以来、選手権では初めてとなる優勝を遂げた。大八木信行の#81シルビアは11位、加藤正将の#51シルビアは12位でチェッカーを受けた。

 GT500は、終盤に上位陣へのペナルティもあり、安定して走った#23GT-Rが5位、粘り強く走行した本山哲の#22GT-Rが8位まで、星野一義の#12GT-Rが9位でチェッカーを受けたが、2位の車両に対しレース後にペナルティが出され、結果的にはそれぞれポジションをひとつずつ上げる結果となった。セーフティカー導入回数は4回、リタイア10台、ペナルティを受けた車両10台と荒れたレースだったが、スカイラインGT-Rは全車がトップ10入り、ポイントを獲得した。

柳田真孝(No.3 ユニシアジェックスシルビア GT300優勝)
「山野さんがトップを走ってマージンを稼いでくれたんですが、ピットのときにポジションが落ちてしまいました。それでもあきらめるわけにはいかなかったので、トップでチェッカーを受けたかったですね。全日本選手権は初優勝です。長谷見さんには『よくやった』って追われたんですが、そんなこと今まで言われたことなかったんでとても重みを感じました(笑)」

山野哲也(No.3 ユニシアジェックスシルビア GT300優勝)
「金曜からクルマの調子がよく安定していいタイムが出せました。長谷見さんには、いろいろなことを教わりましたし、これを優勝という結果で返せるのがうれしいです。次のセパンはふたりとも優勝経験があるので、また優勝目指して頑張りたいですね」

本山哲(No.22 ザナヴィ ニスモ GT-R GT500 7位)
「決勝のセッティングがうまく仕上がったので、マイケル(クルム)は速かったですね。トップグループとも互角以上のタイムで走れました。しかし、僕がピットアウトした時にタイミングが悪く、ピットエンドが赤信号だったのは残念でした。不運としか言いようがないです。デビューレースを表彰台で飾れるところだったのに。でも、メカニカルトラブルは何もなかったし、速さは見せられたし、富士に向けて期待は高まります」

エリック・コマス(No.23 カストロール ピットワーク GT-R GT500 4位)
「ピットインのタイミングがうまくいって上位につくことができました。私はハードタイヤで50周走ったのですが、再スタートの時に2周ぐらいタイヤがグリップしないので大変でした。予選17位から4位という結果は考えられる最良のものです」

加藤正将(No.51 C-WEST・AUTOSTAFF・ADVANシルビア GT300 13位【総合30位】)
「ハコのレースは初めてではないんですが、GTデビュー戦を完走できて良かったですね。ペースはそんなに悪くなかったし。SCも何度も出ましたし、スタートの練習などいろいろ勉強させてもらいました。富士以降も出場する予定です」

Round 3 - 5.26 sun
Result

Po No C-Po Machine Driver Time/Diff. Laps Best Lap
1 6 500-1 エッソウルトラフロー スープラ 脇阪寿一/飯田 章 2:07'09.240 81 1'20.757
2 100 500-2 RAYBRIG NSX 加藤寛規/光貞秀俊 0'09.929 81 1'20.177
3 16 500-3 無限NSX 伊藤大輔/D.シュワガー 0'16.294 81 1'20.692
4 23 500-4 カストロールピットワークGT-R 影山正美/E.コマス 0'16.930 81 1'21.576
5 37 500-5 ZENT トムス スープラ 黒澤琢弥/P.モンティン 0'17.168 81 1'21.001
6 76 500-6 イエローコーンマクラーレンGTR 服部尚貴/田嶋栄一 0'25.409 81 1'21.602
7 22 500-7 ザナヴィ ニスモ GT-R 本山 哲/M.クルム 0'25.566 81 1'20.708
8 12 500-8 カルソニックスカイライン 星野一義/田中哲也 0'26.707 81 1'21.962
9 33 500-9 United UKYO SUPRA 片山右京/近藤真彦 0'33.745 81 1'22.207
10 36 500-10 トクホン トムス スープラ 土屋武士/W.ガードナー 0'40.376 81 1'20.521
11 25 500-11 FK/マッシモADVANスープラ 山路慎一/荒 聖治 1'03.426 81 1'20.804
12 39 500-12 デンソーサードスープラGT J.デュフォア/織戸 学 1'16.411 81 1'20.714
13 8 500-13 ARTA NSX 土屋圭市/金石勝智 1Lap 80 1'20.417
14 30 500-14 綜警McLaren 岡田秀樹/黒澤治樹 1Lap 80 1'21.978
15 88 500-15 ノマド ディアブロ JGT-1 M.アピチェラ/和田 久 2Laps 79 1'23.404
16 3 300-1 ユニシアジェックスシルビア 山野哲也/柳田真孝 3Laps 78 1'26.390
17 77 300-2 クスコスバルインプレッサ 小林且雄/谷川達也 3Laps 78 1'27.182
18 18 500-16 TAKATA童夢NSX S.フィリップ/R.ライアン 4Laps 77 1'20.736
19 63 300-3 レイジュンR&DダンロップGT3R OSAMU/中川隆正 5Laps 76 1'27.980
20 1 500-17 auセルモスープラ 竹内浩典/立川祐路 5Laps 76 1'21.025
21 2 300-4 BOSSベルノ東海AR・NSX 高橋一穂/渡辺 明 5Laps 76 1'27.633
22 55 300-5 イクリプスタイサンADバイパー 山田英二/木下隆之 5Laps 76 1'28.063
23 28 300-6 MY&CタイサンADVAN GT3R 羽根幸浩/山岸 大 5Laps 76 1'29.032
24 26 300-7 PLUSe タイサン アドバン GT3R 余郷 敦/西澤和之 6Laps 75 1'27.896
25 21 300-8 ダンロップ BMW M3GT 一ツ山 康/菊地 靖 6Laps 75 1'30.219
26 911 300-9 PCJケルンテンBORO GT3R 平川 晃/芳賀重光 6Laps 75 1'31.550
27 70 300-10 外車の外国屋ダンロップポルシェ 石橋義三/P.バンスクート 6Laps 75 1'30.988
28 86 300-11 プロジェクトμ・クリスタルMRS 長島正興/松田晃司 6Laps 75 1'28.168
29 81 300-12 ダイシン ADVAN シルビア 大八木信行/青木孝行 7Laps 74 1'26.462
30 51 300-13 C-WEST・AUTOSTAFF・ADVANシルビア 尾本直史/加藤正将 7Laps 74 1'30.572
31 17 300-14 Kosei SPIRIT MR-S 松永まさひろ/滑川 健 8Laps 73 1'29.054
32 62 300-15 Vemac R&Dダンロップ320R 柴原眞介/密山祥吾 9Laps 72 1'27.116
33 24 300-16 EndlessタイサンアドバンGT3R 福山英朗/木下みつひろ 13Laps 68 1'27.499
34 31 300-17 ARTAアペックスMR-S 新田守男/高木真一 17Laps 64 1'25.532
35 5 300-18 BANPRESTO CAR倶楽部マッハ号MT 玉中哲二/三船 剛 23Laps 58 1'27.683
DNF 19 300 ウェッズスポーツMR-S 田中 実/後藤 聡 35Laps 46 1'26.197
DNF 35 500 プロジェクトμエスペリアスープラ 影山正彦/脇阪薫一 45Laps 36 1'22.988
DNF 71 300 シグマMR-S Guts城内/澤 圭太 47Laps 34 1'27.598
DNF 64 500 Mobil1 NSX 松田次生/R.ファーマン 48Laps 33 1'20.565
DNF 15 300 AMPREX BMW M3GT 橋本元次/C.クワン 80Laps 1 2'12.692
DNF 910 300 910ロデオドライブアドバンGT3R 松田秀士/A.ウィルコック 81Laps 0 -
DNF 7 300 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7 松本晴彦/谷口信輝 81Laps 0 -

参加:42台、出走:42台、完走:35台
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