in FISCO
1999.8.8

ペンズGT-R、2戦連続でポディウムをゲット

ARTAゼクセルスカイライン12位、ザナヴイARTAシルビアは完走逃がす


JGTC第5戦は、ニスモから出場したペンズオイル・ニスモGT-RがGT500クラスで2戦連続表彰台となる3位入賞を果たした。ARTAゼクセルスカイラインは、ピツトでのタイムロスがたたって12位完走。GT300のザナヴイARTAシルビアは、アクシデントによりサスペンションを破損して完走をのがした。

次回、第6戦は9月25日(土)〜26日(日)TIサーキット(岡山県)で開催。


Race Report

【決勝】 (周回数 57周)路面コンディション:ドライ

朝のウォーミングアップ走行は、またしてもウェット。各チームともレースはドライ用のセッティングに集中しているため、タイヤだけスリックからレイン、あるいはインターミディエイトに換えてウォームアップに臨んだ。30分の走行で#1 ペンズオイル・ニスモGT-Rは、本山哲選手の1'34"501のタイムが2番手のタイム。「スカイラインは雨でも良い展開ができる」という岡監督のコメント通りのパフォーマンスを見せた。#2 ARTAゼクセルスカイラインも8番手となった。
本山も、「非常にクルマは乗りやすい。スカイラインは決勝に強いので、コースコンディションが変わるといいところが生きるんじゃないかな。」と自信をうかがわせる。

ウォームアップ以降、低く厚い雲が減って天候は次第に回復し、予報通りの真夏日となってきた。

14:15、1周のローリングラップを経て、レースはスタートした。ニスモからエントリーの2台のスカイラインGT-Rは、スタート直後から12位、13位の位置につけ、ほぼ同じラップタイムで正確に周回を重ねた。10周目にcdma Oneセルモスープラが最終コーナーにストップした後も11位、12位のポジションをキープ。上位進出の機会をうかがう。GT500クラスの実力は拮抗しており、各車とも同一周回を走っている。この時点でトップは、#6 エッソタイガースープラ。#36 カストロールトムススープラ、#100 RAYBRIG NSXと続く。今回からリストリクター径変更によって性能向上が許された、#30 マクラーレンGTRも速い。

形勢はレース中盤に変化した。24周目に2位のトムススープラが早めのピットイン。この時点でニスモの2台は8位、9位に浮上する。さらにガスチャージの為に各車がピットインしだした30周目には6位、7位の位置につけた。ところが安定した走りを見せていた2台のGT-Rのフォーメーションにも変化が生じた。33周目、#1が先にピットイン。ドライバー交代、燃料補給、タイヤ交換の作業を24秒で終えて6位でコースに復帰した。この迅速なピットワークで約7秒のアドバンテージを得る。一方、34周目に5位でピットに滑り込んできた#2は、燃料補給の際に少し手間取り、エンジンがなかなか始動しなかったこともあって約1分30秒のピットロス。順位を14位にまで落としてしまった。

#1は、その後も他車のピットインやアクシンデントによって3位に躍進。52周目には2位の#38が接触しコースアウトしたため2位となる。しかし、1位の#6との差は約30秒。2位でフィニッシュかと思われたが、56周目に#18に先行を許し、3位でチェッカーフラッグを受けた。#2は淡々とラップを刻み、12位完走となった。

#15 ザナヴィARTAシルビアは、スタート直後からGT300同士のトップ争いに参加。サイドバイザイドのスリリングな展開を見せたが、5周目のヘアピンで後続車にボディサイドを激しくヒットされ戦列を離脱した。これによってサスペンションが破損し、ピットで修復するも完全修復できず周回数不足で完走をのがした。

Result

Pos. No. Machine Driver Lap / behind
1 6 ESSO Tiger Supra 野田英樹 W・ガードナー 57 Laps
2 18 TAKATA童夢NSX 脇阪寿一 金石勝智 -30"577
3 1 ペンズオイル・ニスモGT-R E・コマス 本山 哲 -32"212
4 36 カストロール・トムススープラ 関谷正徳 片山右京 -32"336
5 12 カルソニックスカイライン 星野一義 影山正美 -37"023
6 38 FK/マッシモセルモスープラ 竹内浩典 立川祐路 -39"255
           
12 15 ARTAゼクセルスカイライン 鈴木亜久里 M・クルム -1'29"020
DNC 15 ザナヴィARTAシルビア 土屋武士 井出有治 33 Laps


予選レポート