in FISCO
1999.8.7

JGTC第5戦FUJI 予選レポート

ARTAゼクセルスカイライン 12位、ペンズオイル・ニスモGT-R 14位、
ザナヴィARTAシルビアはGT300 2位!

Qualify Report

【予選】 天候:晴/雨、路面:ドライ/ウェット

JGTC第5戦のレースウィークは、熱帯低気圧の影響で、断続的に激しい「通り雨」となる不安定な天候であった。

予選1回目は、そんな中、ウェットコンディションでスタートした。ニスモの3台は、ウエットタイヤで予選を開始し、路面の溜まり水がはけたのちインターミディエイトに交換。終盤には路面がドライになったのでスリックタイヤを装着した。つまり、1時間の予選で全ての種類のタイヤを使ったことになる。
GT500クラスは、前回のMINEで逆転優勝したペンズオイル・ニスモGT-Rが60kgのウエイトハンディを背負ってスタート。予選終盤間際まで2番時計をキープした。残り5分で各車ともスリックを装着してタイムアタックに臨んだため、E.コマス選手の出した1'30"006のベストタイムは最終的には12番手となってしまった。しかし、重いハンディを負いながらも雨の中で見せた安定した走りは、シャシーバランスの良さを証明していると言える。

一方、ARTAゼクセルスカイラインは、鈴木亜久里選手の1'29"968がベストで11番手。タイムアタックを担当する予定だったM.クルム選手は、「ラストラップに集中しようと狙っていたけど、前のクルマにひっかかってしまって、クリアラップが取れなかったのが残念。」と不完全燃焼気味であった。

予選2回目の前半は、ドライ。#2は、1回目のフラストレーション挽回に気をはくクルム選手が1'28"285にタイムアップして12番手。しかし、少し張りきりすぎてピットロードでスピード違反を取られてしまった。ペナルティは罰金。#1は、コマス選手が1'28"339を出して14番手となった。#2は、更なるタイムアップを目指して予選中にリアスプリグを交換したが、終盤に激しい雨が降り出したため叶わず。

GT300クラスは、2連勝を果たしたザナヴィARTAシルビアが、80kgものウェイトハンディを積んで予選に臨んだ。このウェイトによるロスは、富士では約1秒もの影響となる。しかし、予選2回目に土屋武士選手の激しいプッシュで2番手をゲットした。ポールポジションは、前回同様ダイシンシルビア。

ニスモチーム岡総監督は、「路面コンディションが次々に変わるので忙しかった。やはり予選が終わってみるとスープラが速い。しかし、GT−Rとの性能差は、第2戦よりも縮まっていると確信できた。レースではひけをとらない展開ができるはず。決勝では、雨が降ってもチーム力が堅いので、むしろ有利になる可能性がある。ドライバー達の意欲も高い。」と述べた。

Qualify Result

[ GT500 ]

Po No Machine Driver Time
1 36 カストロール・トムス・スープラ 関谷正徳 黒澤琢弥 1'26.906
2 35 マツモトキヨシ・トムス・スープラ P.H.ラファネル 山路慎一 1'26.934
3 37 カストロール・トムス・スープラ 鈴木利男 片山右京 1'26.968
4 6 ESSO Tiger Supra 野田英樹 W.ガードナー 1'27.052
5 64 RAYBRIG NSX 高橋国光 飯田章 1'27.919
6 39 デンソーサードスープラGT 土屋圭市 影山正彦 1'27.934
           
12 2 ARTAゼクセルスカイライン 鈴木亜久里 M.クルム 1'28.285
14 1 ペンズオイル・ニスモGTR E.コマス 本山 哲 1'28.339

[ GT300 ]

PO(TTL) No Machine Driver Time
1(19) 81 ダイシン シルビア 福山英朗 大八木信行 1'33.604
2(20) 15 ザナヴィARTAシルビア 土屋武士 井出有治 1'34.538
3(21) 61 テイボンランピオFTO 中谷明彦 R.ファーマン 1'34.727
4(22) 77 クスコスバルインプレッサ 小林且雄 谷川達也 1'34.906
5(23) 26 STPアドバンタイサンGT3R 松田秀士 D.シュワガー 1'34.965
6(24) 7 RE雨宮マツモトキヨシRX7 松本晴彦 山野哲也 1'35.356