1999年4月22日
日産自動車株式会社


「ル・マン24時間レース」への参戦体制を決定


日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座 社長:塙 義一)は、本年6月にフランス サルテサーキットで行われる世界最高峰の耐久レース「ル・マン24時間レース」に参戦する。参戦台数は、新規開発したワークス車両「R391」2台、及びフランス クラージュ社との共同開発車両「C52」1台の合計3台で、トップカテゴリーの1つである「プロトタイプ(LMP)」にエントリーする。

3台共にニッサン・モータースポーツ・インターナショナル(株)(以下 ニスモ)がレース運営を行なうが、「C52」1台はクラージュ社の協力を得る。

<エントラント名>


ニッサン・モータースポーツ


<チーム総監督名>


ニスモ取締役技術部長 柿元邦彦 Kunihiko Kakimoto(日)


<チーフデザイナー名>


ニスモ技術部主管 永島勉 Tsutomu Nagashima (日)


<マシン及びドライバー名>
「R391」:新開発「V型8気筒自然吸気5リッターエンジン」搭載
鈴木亜久里
Aguri Suzuki(日)
影山正美
Masami Kageyama(日)
本山哲
Satoshi Motoyama(日)
エリック コマス
Erik Comas(仏)
エリック バンデポール
Eric van de Poele(ベルギー)
ミハエル クルム
Michael Krumm(独)

「C52」:「V型8気筒ツインターボ3.5リッターエンジン」搭載
ディディエ コタズ
Didier Cottaz(仏)
フレドゥリク エクブロム
Fredrik Ekblom(スウェーデン)
マーク グーセン
Marc Goossens(ベルギー)


新開発ワークス車両「R391」は、日産及びニスモが設計・開発を担当し、英国にて製作が行われた。本年3月、南フランス ポールリカールサーキットでのシェイクダウンに続き、先週、同サーキットにて、さらなるテストが行われた。また「C52」は、日産及びニスモが「R390」で実績の有るエンジンとパワートレインを供給し、クラ−ジュ社がシャシーの開発を行い、同日程でテストが重ねられた。

ドライバーは、レース経験の豊富なベテランと実力派若手とのバランスのとれた起用を考慮した。今後、チーム及びドライバー9名は、5月2日(日)にサルテサーキットで行われる予備予選、5月11日(火)〜14日(金)のポールリカールサーキットでの最終テストを経て、6月12日(土)〜13日(日)のル・マン決勝に万全の体制で挑む。

<先週のテストでの監督&ドライバーコメント>

    柿元総監督
      今回のテストの主目的は、ドライバーに出来るだけマシンに慣れてもらうこと、予備予選の為のスプリント仕様のセットアップをすることだ。テスト時の天候が悪く我々のテスト時間は少なかったが、十分競争力のあるラップタイムが出せた。「R391」のパフォーマンスにかなり自信が持てた。
    鈴木亜久里
      今年は新型エンジンになったので、パワーがあって乗りやすい。ル・マンのサーキットにすごく合うと思う。車もプロトタイプになって気分一新。ドライバーとしてやりがいがある。テストでも信頼性が確認され、速さも昨年を大幅に上回っているので、ル・マンでも期待している。

<マシン主要諸元>

<ドライバー プロフィール>



les 24 Heures du Mans des 12 et 13 juin 1999.