ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社は、大容量タイプの「GT L.S.D.」シリーズに「GT L.S.D. Pro TT model」を追加設定し、全国のNISMOショップ、日産販売会社、日産部品販売会社、有名ショップ、およびNISMO製品取り扱いショップなどを通じて発売いたします。
「GT L.S.D.Pro TT(タイムトライアル) model」は、サーキットタイムアタックを行う際のセッティングのニーズに応えるべく、GT L.S.D. Proのカム角度を55°から45°へ減少させたタイムトライアルモデルです。リアサスペンションメンバーやL.S.D.マウントブッシュ、リアボディなどの強化により、タイヤの引き摺り抵抗(L.S.D.の効き過ぎ)を感じている方に特にお勧めの仕様です。カム角を45°とすることでL.S.D.特有のチャタリングは、ほぼないに等しい程低減されるため、唐突な挙動変化が無くなり安定感が増し、ストリートユーザーでも快適に使用できます。
これまで、ボディ補強を施した車両に従来の55°カム仕様を装着すると、コーナリング中に若干イン側のタイヤがマイナス方向に駆動され、それが引き摺りとなり走行タイムの低下を招いていました。カム角度を45°に減少(GT L.S.D. Proは55°)させロック率を下げることにより、コーナリング中に発生するタイヤの引き摺りを減少させ、サーキットでのタイムアップが図れます。また、各プレートに掛かる力がカム角を減少させることにより低減できるため、イニシャルトルクが安定しやすくなります。
リアまわりのボディ剛性アップを図ったチューニングユーザー、チューニングショップにおけるタイムアタックデモカー、サーキットや峠で適度なL.S.D.の効きが欲しい方、L.S.D.を付けたいが街乗りでのチャタリングが嫌いな方に効果的なL.S.D.です。