#1「MOTUL AUTECH GT-R」、オートポリスでの予選は3位
2015 SUPER GT第7戦がオートポリスで開催。ポールポジション争いとなるQ2では全車がコースレコードタイムを上回るハイレベルな予選の中で、#1「MOTUL AUTECH GT-R」(松田次生/ロニー・クインタレッリ)は3位となった。

今シーズンのSUPER GTも残り2戦となり、シリーズランキング5位の#1 GT-Rは44sというウェイトを搭載してオートポリスラウンドに挑むこととなった。ランキング上位は接戦で、どのチームも#1 GT-R同様のウェイトを搭載している。予選日となった土曜日の朝は、日差しは降り注ぐものの、秋の阿蘇らしい冷え込みを感じるコンディションとなった。午前中に行われた公式練習では、松田がメインとなってマシンの確認とセットアップを進めていき、GT300との混走時間には全体の4番手タイムを記録。専有走行の時間には、他の車両に引っ掛かってしまったこともありベストタイムの更新はならなかったが、マシンの手ごたえを十分に感じて予選に臨むこととなった。

予選開始が近づくにつれて日差しはどんどんと強くなっていき、Q1が開始した時点では気温が12℃、路面温度が25℃まで上昇していた。#1 GT-RのQ1を担当した松田は、アウトラップから2周を使って丁寧にタイヤを温めてからタイムアタックを開始。昨年チームメイトがたたき出したコースレコードタイムを約0.5秒上回る1分34秒041をマークし、8番手でQ2進出を決めた。

Q2は、走行した8台全車がコースレコードタイムを上回る、レベルの高い争いとなった。Q2担当のクインタレッリも、自身の記録を塗り替えるべくコースイン。計測2周目で1分33秒181をマークした。これは昨年の予選タイムよりもおよそ1.3秒速いタイムだったが、これをさらに上回るマシンがあり、#1 GT-Rの予選結果は3位となった。



#1 GT-Rドライバー 松田次生
「(タイヤを温める周回で)前のマシンに詰まりうまくウォームアップできず、フラストレーションを感じながらのアタックになりました。それでも温度が上がれば問題はないので、納得できる走りはできました。8番手タイムが出たのがセッション終了間際でしたが、Q2に進出するというQ1の仕事が果たせて良かったです」
#1 GT-Rドライバー ロニー・クインタレッリ
「ニュータイヤでまともに走れたのはQ2が初めてでしたが、予選ではすぐにプッシュできたので良かったです。Q2ではベストな走りができ、ベストなポジションで終えることができたと思います。オートポリスは特別なサーキットで、レースになるまでどのチームが良いかが予想できません。ですから、まずは自分達がベストな状態であることが大事。明日のレースは、良いイメージで迎えられると思います」
ニスモ 鈴木豊監督
「午前中の結果は13番手でしたが、かなりトラフィックに引っ掛かりやすく、クリアラップがとれなかったが故のタイムでした。タイヤのフィーリングとしてはいいものあったので、ある程度のポジションには行けるだろうという手応えはありましたが、実際にやってみないと…という気持ちもありました。Q1でも前の車両に引っ掛かってしまいましたが、アタックのタイミング等、もう少しシミュレーションを詰めておくべきでした。それでも松田が8番手に入り、Q2でロニーが3番手まで上がることができました。十分トップを狙っていけるポジションなので、ここからトップに行けるよう、車両のセットアップ等含めてもう一度見直してレースに臨みたいと思います」
#3「B-MAX NDDP GT-R」、コースレコードを更新し予選8位
シリーズ終盤戦となるSUPER GT第7戦オートポリスで、#3「B-MAX NDDP GT-R」(星野一樹/高星明誠)は予選8位となった。

#3 GT-RはGT300の中で3番目に重い44sのウェイトを搭載してオートポリス大会に臨んだ。午前中の公式練習では星野が1分45秒115を記録して6番手に。高星も45秒264と星野に近いベストタイムを並べ、予選に向けて準備を整えていった。

公式予選は午後1時30分からスタート。Q1は高星がステアリングを握った。午前中よりも路面温度が上がり、タイヤの温め方が重要になるセッションで、高星は計測2周目に1分44秒532と自己ベストタイムを塗り替えて5番手につけ、Q2進出を果たした。

Q2を担当した星野も、集中力を高めて1アタックに臨んだ。高星同様、計測2周目に1分44秒611を記録。予選結果は8位となり、4戦ぶりとなるシングルグリッドを獲得した。


#3 GT-Rドライバー 星野一樹
「午前中の路面コンディションがあまり良くなく、ここから予選になった時にそのコンディションがどう変化するのか、読みきれずにタイムをロスした部分がありました。もしかしたらもう1列前のグリッドを獲得できたかもしれなかったので悔しい気持ちもありますが、ここ数戦の予選を考えれば悲観する結果ではないですし、レースではもう少し力強い走りを見せられると思っています。タイトル獲得のためにもこのレースは勝つしかないと思っているので、まずは自分たちのできることをしっかりとやりつくして、明日の結果を見てみたいと思います」
#3 GT-Rドライバー 高星明誠
「午前中の公式練習からクルマの調子は良かったのですが、ここ数戦、練習ではいいタイムを出せていても予選で同じような速さが出せないレースが続いていたので、安心はできませんでした。Q1突破はもちろんですが、予選自体はいい形で走れたと思います。レースに向けては、まだどういう展開になるか分かりませんが、予選では届かなかったJAF-GT勢を抜いて、今よりも上の順位で、表彰台に上がってゴールしたいです」
NDDP RACING 長谷見昌弘監督
「久々にQ2に進出し、シングルグリッドを手に入れることができました。高星にQ1を任せたのは第4戦以来ですが、いい走りをしていましたね。Q2の星野も、自己ベストを更新しました。まだまだウェイトが効いている中で、いい予選になったと思います。明日は、最低でも10号車の前でゴールしなければいけません。粘り強く最後まで戦います」