タイトル争いに残るため、上位を目指します
今年のSUGOラウンドは例年と違い、シーズン後半の9月に行われます。天候に関しても今まで持っているデータと違うところで戦わなければならず、様々なこと、特にタイヤの選択についてより慎重に見極めることが大事になってきます。パートナーであるウェザーニューズさんと一緒に、うまく見極めていかなければと考えています。

ウェイト的には厳しいレースになりますが、そこはライバル勢も同じです。燃料リストリクター装着車も増えてきていますから、その中でいかにロスする分を挽回するセットアップを進められるか、それができたチームがいい結果を残せるだろうと考えています。

SUGOのオーバーテイクポイントとしてはバックストレートとホームストレートのエンドが挙げられますが、若干くだり坂のバックストレートはともかく、のぼり坂のホームストレートではウェイトと燃料リストリクターが非常に大きく影響してきます。昨年は第4戦とシーズン中盤で、前戦オートポリスで優勝し『そこそこ重い』といった状況だったので比較的なんとかなりましたが、今年は78kgという厳しい重さになっています。SUGOでは7月の終わりに合同テストが行われましたが、この時にはもう少しポイントをとっている予定でテストをしていたので、ポジション的には非常に厳しいところにいました。ライバル勢はリストリクターを装着していなかったり、かなりいい条件で走っていたと予測しているので、あのテストの時とは違った関係になるのかなとは思っていますし、そうしなければと思っています。

現状ポイントランキングの上位は我々日産勢とトヨタ勢が占めていますが、SUGOはテクニカルサーキットなのでミッドシップのホンダ勢も注意しなければいけません。そうなると、やっぱり全車いいところに行くのでは、僅差の戦いになるのではと考えています。ランキング上位陣はチーム力などでハンデをリカバリーする力を持っているし、軽いところは当然有利ですから、運やちょっとしたミスなどで大きく順位が変わってくるでしょう。我々はミスを犯さず、運も味方につけてなんとか予選から上位に食い込みたいと考えています。

SUGOはGT-Rとして得意な部類に入るコースですし、09年に優勝もしています。しかし、ここ数年のパフォーマンス自体もそんなに悪くないのですが、レースになるとなかなかいい結果につながらない、というシーズンが続いています。そろそろSUGO2勝目のタイミングにしなければ。今シーズンも残り3戦となり、ランキングトップとも10点以上の差が開いてしまいました。このSUGOはチャンピオン争いの権利が絞られる戦いになると思うので、そこにしっかりと残れるよう、最低でも表彰台に上がりたいと考えています。応援よろしくお願いします。

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