#1 「MOTUL AUTECH GT-R」、ハンディに阻まれ予選は11番手に
2015 SUPER GT第4戦が富士スピードウェイで開催され、#1「MOTUL AUTECH GT-R」(松田次生/ロニー・クインタレッリ)は予選11位となった。

タイ・ブリラムでの第3戦を挟み、GT-Rが富士スピードウェイに戻ってきた。第2戦での優勝、第3戦でも5位入賞を果たし、#1 GT-Rのウェイトハンディは52sだが、50s分のウェイト積載と同等のハンディを課される。ポイントを重ねているがゆえに課されるハンディのため、第2戦では後続に圧倒的な差をつけてポールポジションを獲得した#1 GT-Rも公式練習では6番手であった。

直前に行われたGT300のQ1セッションで赤旗中断があったため、予定より8分遅れてGT500のQ1がスタート。#1 GT-Rは松田がQ1を担当した。セッションは15分設けられているが、#1 GT-Rは残り10分を切ったところでコースイン。入念にタイヤを温めてアタックラップに入っていった。松田は午前中に記録した自己ベストを0.5秒近く縮め1分29秒345をマークしたが、Q2進出には0.1秒届かず、明日の決勝には11番グリッドからスタートすることが決まった。


#1 GT-Rドライバー 松田次生
「(燃料リストリクターのため)ストレートがきついのはわかっていたのですが、予想よりタイムを詰められませんでした。しかし、クルマは悪くなく、GT-Rが得意とするセクター3ではほとんどトップと同等で走れていますので、差はわずかだと思います。いずれにしても明日は、ポイントを確実に取っておくことが肝心だと思います」
#1 GT-Rドライバー ロニー・クインタレッリ
「クルマのフィーリングは良かったし、僕が走ったプラクティスでは周りとのタイムもそれほど差がなかったのですが、予選では周りのタイムが上がってきたように感じました。後方スタートは厳しいですが、タイでのレースの時のように、徐々にポジションアップしていき、ひとつでも上位でフィニッシュしたいですね。次戦以降のことも見据えたレースにしたいです」
ニスモ 鈴木豊監督
「やっぱりハンディキャップがきつかったですね。しかし、タイム的にはトップと0.4秒差ですから順位ほどの差はないと思います。路温が予想ほど上がらなかったことで、選んだタイヤにマッチしていなかったことがその僅かな差に出たと言えるでしょう。ハンディキャップなりのポジションといえば納得がいきます。ただし、明日のレースはその辺りもリカバリーできるように考えており、速いレースペースで走り、順位も挽回できると思います」
#3「B-MAX NDDP GT-R」、予選結果は16位
前戦タイでシーズン初優勝を果たし、76sというウェイトハンディを積んで今大会に挑む#3「B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/高星明誠)」は、予選で16位という結果になった。

開幕戦8位、第2戦2位、第3戦優勝と、レースごとにベストリザルトを塗り替えてきた#3 GT-R。現在シリーズランキングトップとわずか1ポイント差の2位につけている。その分ウェイトは76sと重量級で、ラップタイムへの影響は小さくない。午前中に行われた公式練習では14番手タイムにとどまった。

午後2時15分、公式予選がスタート。午前中のセッションでは曇り空ながら時折夏らしい日差しがさしこみ、気温は30℃近く、路面温度は40℃近くまで達していた。公式予選のスタート時も、気温は28℃、路面温度は35℃とほとんど変わらない数字を指していたが、暗い雲に覆われ風も強くなってきたため、体感的には午前より涼しく感じる気候となった。

#3 GT-RのQ1は高星がステアリングを握った。タイミングを計りながらコースへと入っていった高星だが、コースインラップで他車がコースアウトを喫したため、赤旗中断となってしまう。残り時間10分で再開すると、改めてタイムアタックに入っていった。最終ラップまでベストタイムを更新し続けたが、Q2進出となるトップ13台には届かず、16位となった。


#3 GT-Rドライバー 星野一樹
「ウェイトハンディの重さとBoPの厳しさとが重なって、苦しい予選になりました。でも、決勝では粘り強くいきたいです。チャンピオンになるためにはこのレースでもポイントを獲ることは絶対に必要ですから、今日の結果に落胆することなく、明日は上位でフィニッシュし、少しでも(ポイントを)加算したいです。最終戦までを見据えて、チャンピオンになるためのレースにしたいと思います」
#3 GT-Rドライバー 高星明誠
「SUGOのテストでいいと思って今回のレースに持ち込んだものが、今日走ってみたらあまり良くありませんでした。ウェイトハンディも効いていると思うし、気温もちょっと想定からずれていたと思います。明日は、絶対にポイントを獲ることが大事だし、10号車の前にもいなければと思うので、粘り強く走ります」
NDDP RACING 長谷見昌弘監督
「ウェイトハンディも厳しい予選でしたが、たとえばほかの車両との間隔をあけたり、もっとドライビングに集中できるような状況を作ってアタックできれば良かったですね。シリーズランキングで競っているところに離されないためにも、とにかく明日はポイント圏内まで上がって、少しでも稼がないといけないと思っています」