予選でも前を。決勝では優勝を狙います
開幕戦は残念な結果となってしまいましたが、“攻めた結果”として、気持ちを切り替えています。ブレーキのオーバーヒートが原因でしたが、クルマのパフォーマンスを狙って、一番いいところにブレーキの温度を持っていこうとした結果、行き過ぎてしまいました。速さとしてはご覧になっていただけたとおり、序盤からトップに立てるだけのものがありましたし、クルマの仕上がりとしても、あの時点でできることは全部出来ていたと思います。新しいチームになって初めてのレースでしたが、スタッフもみんな期待以上にやってくれていました。

開幕戦を終えて全体の勢力図はと言うと、正直に言えば、昨年は若干GT-Rに優位な部分があったかなと思うのですが、今年は横一線です。どこのチームが勝ってもおかしくない、僅差の中でレースが行われていたように思います。それは、クルマというだけでなくタイヤもです。非常に差のない中でスタートしたなと感じています。事前のテストでの一発の速さ、ロングのどちらを見ても、紙一重といった状況で第2戦も展開していくのではと考えています。

さて、その第2戦に向けてですが、まずは富士スピードウェイ用にマシンのアップデートを行っています。フロントのフリックボックスに新たなパーツが付くことと、ウィングが富士専用になること、この2点です。アップデートの考え方としては昨年のクルマの延長線上にありますが、「よりドラッグを減らして最高速を伸ばす」という戦略は、去年は我々だけが採用していました。その狙いが見事に成功し、昨年の富士ではGT-Rが圧倒的な速さを見せたと思いますが、今年はライバル勢も同じような考え方に変わってきたように感じます。(富士での)クルマの方向性というのは、我々を意識しているように思いますね。

富士でのレースはロードラッグ仕様のクルマで最高速も300km/hを超えるというのがひとつの見所になると思います。ストレートエンドでどのようにオーバーテイクが見られるのか、というのはファンの皆さんにとっても楽しみの一つだと思いますが、今回はレース距離が500kmということで、ピット作業が2回義務付けになっています。チーム力というのもひとつのキーポイントになるかと思います。ひとつひとつの作業、戦略という部分で、通常のレースとは違った楽しみがあるのではないでしょうか。

我々は、まずは予選でなるべく前のポジションをとり、決勝は優勝を目指します。そこを狙えるポジションには十分にいると思っていますし、どんな展開になっても、多少後ろからスタートすることになったとしても、距離も長いですし、トップを狙っていきたいと思います。応援よろしくお願いします。

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